第217話 夏休み開始
「お疲れ様!! これで試験内容は終了です!! と言いたいところですがまだ試験は終わっていません!! それは地上に帰るまでが試験内容だからです。実際に目標階層をクリアし帰る途中で亡くなる方も多いです。ですのでここから地上に生還するまでが本当の試験!! 途中で次の試験者と会うかもしれないけれど、ヒントとか教えたらいけないので注意してください!! あと、地上に戻ったら1度テレパシーで連絡くれる? 全ての層に先生がいないからそれをアリアちゃんとサリアちゃんに手伝って欲しくて……。大丈夫かしら?」
「大丈夫ですよ。サリアは?」
「もちろん!!」
「良かった。では、気をつけて行ってらっしゃい!!」
そうして私たちは地上へ向けて歩き出したのだが……。
「ほんと呆気なかったよね……。」
「いや、俺たちが強くなりすぎたのだろう。この試験が終わると予定だと夏休みだろ。俺は冒険者になってダンジョン攻略に挑むぜ!!」
「そっそっか。夏休みがあるんでしたね……。1度家に帰ってゆっくりする予定です」
など、このダンジョンに対する不満、そして夏休みに対する期待の話し合いをしながらサクッと地上に戻ってきた。
戦闘はなるべく避け、挑んでいるパーティーを優先にしておいたが、私たちのパーティーと実力を比べると大きく差が開いてしまったようだ。
先生に報告した後、私達は校長先生にテレパシーで伝え私は4階層を、サリアは3階層の見回りをし、あっという間に本日のダンジョン攻略は終了となった。
初めて魔物を見て動けなくなる者もいたみたいだけど何とか全員クリアらしい。
そして、次の日以降も私とサリアはダンジョンで見回りをし最終日を迎え、学園に戻ってきた。
本日は全クラスの生徒が校庭に集合し、各クラスごとに別れて座っていたので私たちも自分たちのクラスの元へいく。
私たちがクラスの元へ言ってる最中、校長先生は真ん中にある壇上みたいなものに上がって全員が座った後話し始めた。
「明日から予定通り夏休みが始まります。1ヶ月半もあるので自宅に帰ったりダンジョン攻略をしたりすることでしょう。何があっても先生と約束してください。必ず生きてまた学園に戻ってきてくださいと。苦しいことや楽しいことも経験すると思いますが、無理をせず何かあったらいつでも学園を頼ってください!! そして楽しい夏休みを過ごし成長した姿を見せてください。あっ。それと、夏休み後のイベントは全学年対抗試合をしますので楽しみにしててくだしいね。高学年の先輩方は負荷がかかっての試合になるのでちょうどいい試合になるかもしれませんが、年数が違うように知識、実践、勘の幅が優れています。ですので決して侮らないようにしてください。今年の1年生は有望な方々が多いので大いに期待してます。そろそろ長くなっきたのでここで終わりにします〜。では、解散!!」
「「……。」」
相変わらずのよく分からない締まり方で生徒は困惑し、少し経ってからぼちぼちと校庭を去る生徒が出てきた。
「とりあえず1回寮に戻ろっか。」
「ね!!」
「待ってにゃ!! ふたりは夏休み中どうするにゃ?」
近くにいるニーナからそんな質問を受けたが正直自宅に帰る一択しか考えていなかった。
こっちで何かやるとなってもいつでもできるし、あっ。ナギさんでも誘って帰ろっかな。後でテレパシーで連絡でも入れとこっと。
「お姉ちゃん、私たちは家に帰る予定だよね。」
「うん。そうだね。今のところずっと家にいる予定だけど、ニーナはどうするの?」
「そうなんだにゃ……。せっかくだから遠くまで一緒に行って遊びたいと思ったにゃ〜。私も帰ってゆっくりしながら身体強化でもするにゃ!!」
「それならどこか日にち決めて遊ぶ? 私たち転移魔法あるからいつでもこっちでもニーナがいる方でも行けるし。どう?」
「賛成にゃ!!」
「ちょっと待つべき。そこに私たちを加えるべき。どうせ修行するんだから。」
そういいながら話にアヤさんマヤさんが入り込んできた。
「旅行行った先でもクエストするんでしょ!! ねぇ。ダンジョン攻略組Aクラスverの力結束の時だよ!! それにほら、学年関係ない試合もあるみたいだがらどうかな? どうかな?」
「いいアイデアにゃ!! 私はいつでも大丈夫にゃ〜。」
「私たちもいつでも大丈夫だよね、サリア。」
「うん!!」
「確かすぐに用事があったはず。1ヶ月後また学園で集合は?」
「OK!!」「OKにゃ!!」「わかった!!」
「時間は朝の7時頃ね。それまでに行きたいところ決めといてね!!」
「「はーい!!」」
「じゃあ寮に戻ろっか。」
という感じで後半の予定が決まり私たちは寮に向けて歩きながらどうする?どうする? と話している。
「アリア、サリア待って!!」
「?」
振り返るとそこにはダンジョン攻略でお世話になった4人が……? 忘れ物でもあったかな?
もしかして修行がどうたらこうたらみたいなことの詳しい話がしたいとか?
「皆さんすみません。少しだけアリアさんとサリアさんとお話しても大丈夫でしょうか?」
「大丈夫にゃ!!」「大丈夫だよ〜。」「大事な時に……。」
アヤさんだけは機嫌が悪そうなオーラをすごい出しているが続けて。と言ってとりあえず話してもらうことに。
「修行の件なのですがいつ頃空いてますか? 初めの頃は私が色々と式典とかで忙しくなるのですが必ず時間を取りますのでお願いします!!」
「お姉ちゃん、どうする? 家にも帰りたいし、ニーナたちとも修行行くし。」
「そうだね……。」
修行の事はもちろん覚えていたが、言われるまでは頭の隅にあったもんだから適当に日程を決めてしまっている。まぁ、エルフってこともあって少し時間に余裕を持ちたがる性格になりつつあるところなんだけどな……。はぁ。どうするべきか。帰省する時間を減らしてもいいけど、色々料理も試したいし……。
「お姉ちゃん、ニーナたちと旅行行く時に連れて行くのはどう? そこでクエストするんだからいい練習になるんじゃないかな? どっちにとっても。」
「それはありがたい提案だけど、いいのかアリア!!」
期待の眼差しで見てくるリア。続いてキナサも……。だが、振り返ると嫌そうな顔をするアヤさんが……。
アヤさんは心開くの時間かかるからな……。多分私が行こう。といえば即決定になるけれど、強制もしたくないし……。
「ちょっと待ってね……。うーん。」
と悩んでいるふりをしている間に共有のテレパシーをアヤさんマヤさんニーナ、サリアに飛ばす。
(みんなが良ければ全然いいけど、どうする? どっちでもいいけど?)
(私も大丈夫にゃ〜。練習仲間が増えるのは嬉しいことにゃ〜。)
(私も大丈夫だけど、アヤちゃんはどうかしら?)
(荷物が増えるだけ。私たちに着いてこれる?)
(時間はかかるかな? それなら1度アヤさんがあの4人と一緒に適当なダンジョン潜って見定めして、その後決定でもいいよ。楽しかったらそのまま色々教えてもいいし。)
(わかった。明日朝一ダンジョンで検査し無理なら置いてく。)
(OK。じゃあそういうことでよろしくね。)
「そうだね。1度アヤさんとダンジョンに潜ってもらってもいい? 時間は明日一だっけ?」
「うん。マヤも着いてくる。ただ見定めするだけ。自信が無いなら来ないこと。」
「上等じゃねぇか!! やってやるぜ!!」
「だな!!」「うん」「はい」
4人とも嬉しそうに返答を返しとりあえず時間が経ってから後でアヤさんにテレパシーして結果を教えてもらうことになった。
その後私たちは寮に戻りながらみんなに別れをつげ持っていくものなど準備をし学園を出ることに。一応門にいる警備員さんには1ヶ月ほどあとに帰ることを伝えた。
あっ。Sランク冒険者だから王にも伝えた方がいいのかな? ナギさんにこれから連絡するから最悪伝えてもらおっと。
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