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第216話 ダンジョン攻略再開

216 ダンジョン攻略再開


 あれから1週間学園がお休みになったのでサリア達と一緒に色々散歩に行ったり、ニーナの身体強化の修行をしたりしてあっという間に時間が過ぎて行った。


 本日から学園が開始するのだが、ダンジョン攻略も共に再開ということで私たち学園の門に集合している。


 「では、本日ダンジョンに潜るこの五班と一緒に行くことになりますが皆さんダンジョンに着くまでに、何かトラブルがあるかもしれませんので決して油断をしないようにお願いします!! そして、何か異変を見かけたらすぐに教職員に伝えること!! いいですね!! では、いきます!!」


 と校長先生の挨拶と共に私たちは学園を出て王都を出て、ダンジョンまで歩いて向かった。

 道中リアナーゼはリアと話したそうにしていたが、やはりあの時のことを引きずっているのかリアはリアナーゼのことを見もしないので全く気付かず、そのまま終わってしまった。

 それ以外は問題なく進んでいくか? と思ったが、私たち以外のパーティーの顔色があまり良くない。

 1週間前私たちを襲ったあの事件が頭から離れず、恐怖に満ちているのだろうが、いつまでも引きずっていたらダンジョン攻略で命を落としてしまう可能性もある。

 いくらレベルの低いダンジョンで、学園が開催するものだからといって舐めてかかっては行けない。

 多分私たちパーティーの攻略後手伝いに回されそうだな。

 そんなことを考えながら歩いていると1番後ろを歩いていたマーラが私の隣にやってきた。


 「本当に大丈夫なのか? ダンジョンの心配もそうだが、それ以上に今回のチームワーク。何があったかわ知らないがリアナーゼとリア。あの二人絶対に何かあっただろう。あのままじゃ攻略に影響が出るだろ。」


 「まぁね……。私たちが解決しようと思えばできるけど、それではリアナーゼが成長しないからね……。それに心だけじゃなくて物理的に強くならないといつまで経っても変わらないままだし。はぁ。ほんとどうにかならないかな。」


 そんな愚痴を漏らしながら昨日のことを思い出す。

 あの国王があれほどの覇気をみせ、一目見ただけで強者と判別できるほどの血が流れてるんだからリアナーゼも強くなれるはずなのにな……。

 そういえば、リアナーゼには兄がいるみたいなことを聞いてたけど、その兄は国王みたいに強いのかな?

 もしかして、兄が強いがゆえに精神的なダメージを食らってるとか?

 それなら私がもっと強くして自信をって。私はそこまでしなくてもいいのか……。

 はぁ。ほんとどこまで面倒見ればいいのか……。


 「あれは根本的なことを教えても伸びないだろうな。自分がどれぐらい強くなれるのかが想像できてないだろ。過信するのは良くないけど、自分を低く見積もりすぎだし守られて当たり前と思っていたのをすぐには変えられないだろう。それに、国民を守る!! みたいな感情も薄いし……。とりあえず見守るしかないな。」


 「はぁ。」


 リアナーゼのことを色々話し合っているとダンジョンに到着した。

 リアナーゼはちょろちょろ後ろを向いてきたので多分話の内容が気になったのだろうが、少し聞こえにくくする魔法をかけといたのでそこまで話の内容はバレていないだろう。真実は酷だからね……。


 休憩もしても良かったけど、私たちは全員大丈夫。ということでそのままダンジョンに潜ることになった。


 「アリアちゃん、サリアちゃん。何かあったらすぐにテレパシーで伝えてちょうだいね!! 先に行ってるわ。」


 と校長先生は言って私たちより10分前に行きやっと私たちの出番なった。


 「じゃあ行くか!!」


 盾のマーラがそういいダンジョンに向けて歩き出したので私たちも一緒にダンジョンに入っていく。


 ダンジョン内はこないだと全く変わらずただただ野ばらが続いているだけ。

 一応強い魔物もいるかもしれないとマップの魔法とか色々併用したが、私たちが行く五階層までには1匹もいなかった。

 ついでに言うとこないだ階層を守っていた少し魔力を持った敵もいなくなっている。あれもポシカ達の仕業だったのだろう。


 そんか私たちは、なんの弊害も無くあっさりと第5階層までやってきてしまった。


 「なんかこないだ潜ったより簡単になってね? もっと戦いがいのある敵とかをこう。死闘? でもして、ギリギリで勝つ高揚感とか味わいたいじゃん!!」


 「まぁな。あんな敵じゃ俺の盾なんていらないも同然だろ。その証拠にいたぶることでしか使ってねぇぞ。この前みたいな少し戦いがいのあるゴブリンのひとつでも出ればいいのにな。ほんと。」


 「まっまぁ。このまま順調って言うのもいいかも知れませんね。ほかのパーティーは色々と病んでますので……。」


 仲良さそうに話す3人となかなか輪に入れないリアナーゼ。

 そして後ろでみんなのことをしっかり見ている私とサリア。という関係でゴールがある階層まで進んでいく。

 何度か戦闘はあったが初めの試合は前衛があっさりと倒し、その後は後衛のキヌアも後方から魔法を放ったりとあっという間に終わってしまう戦いばかり。

 デバフとか考えたり相手の立ち回りなど考えてないで脳筋で叩いた方が早いパターンなのだ。

 そのかいもあってこないだよりも早いスピードなのだが、話し合いがあまりないのでリアナーゼが話に加わることすらない。

 何度かリアが戦略みたいなことを話してもただ頷くだけ。

 はぁ。


 「みんな!! 見えてきたよ!! ほら、校長先生がこっちを見て手を振ってるよ!!」


 「ほんとだってあんなに離れてるの見えるのかよ。敵わねぇな。」


 「今回のダンジョンが終わってもちょこちょこ修行つけてくれよ。いい盾の立ち回りが分かりそうなんだ。やっぱり俺は誰かを守る大事な仕事だろ。そんな俺が先に倒れる訳には行かねぇからな。」


 「そっそれなら私も!!」


 「ずるいぞ!! よろしくな!! 2人とも!!」


 「はいはい。リアナーゼはどうする? たまになら別にいいけど。」


 「わっ私は……。」


 「はっきりしろよ。誰かの顔を伺うんじゃなくて自分でどう思うかはっきり言えよ。」


 「はい……。私も一緒にこのパーティーで修行したいです!! このパーティーならどこまでもできる気がしまして……。」


 「いいこと言うじゃねぇか!!」


 そういいながらリアがリアナーゼの肩を組むとリアナーゼは今まで見せなかった喜びに満ちた顔をしながら「はい!!」と呟いた。

 サリアは私だけに聞こえるような声で「良かったね!!」 と言って相当心配していたことがわかった。


 みんな仲良くしてくれるとなんだか安心するな。


 「よし、この調子で校長先生のところまで行くよ!!」


 「「おー!!」」


 私たちは校長先生がいる階層終わりまで走り校長先生と合流したのであった。

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