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第196話 試合開始?

 まだ時間があるので1度パーティーごとに集まって話し合いとなったが、あいつがいるせいで全く話が進まない……。


 「だから何度も言ってるだろ。エルフの言うことなんか聞くわけがねぇって。そもそも、お前らみたいな魔力が多い連中と一緒に考えるなって話だ!! そこの鬼族は分かるだろ!! しかも、校長も人目置く存在だ。エルフってだけで異常なのに本当に厄介なもんだな!!」


 「厄介なのはお前。一応強さだけはこのエルフを認めるがお前は認めるつもり無い。最初の試合口だけで全く役に立たない。口だけと言う言葉がぴったし。」


 「は? お前ふざけるのもいい加減にしろよ!! お前みたいな鬼族なんか俺たちドワーフにしちゃ楽勝で勝てる相手なんだぞ!! そもそも、お前たちが使ってる金棒だってほぼドワーフが作ってるじゃねぇか!! それを忘れたってことではねぇだろうな。」


 「ドワーフは恩着せがましい。だからエルフから嫌われた。それにほかの多種もエルフを好んでいるがドワーフはあまり好かれない。それがこの理由。」


 「ふざけんじゃねぇ!!」


 「やめよっか……。ね?」


 「「……。」」


 ディルギンが机を叩き真っ二つにした後、怒りが止まらなそうだったので魔力を流しながらすごいすごい軽く威圧した。

 手加減しまくった威圧だったが、2人には強烈だったらしく少し怯えたような表情で私のことを見ている……。

 はぁ。威圧のコントロールをもっと学ばないとな。下手すると勇者パーティーの時みたいに気絶させてめんどくさい事になるからな……。


 「はぁ。」


 キンコンカンコーン!! キンコンカンコーン!!


 ……。話し合いできず、作戦もなし……。


 「お姉ちゃん頑張ってね!!」


 「応援してるにゃ!!」


 「……。ありがとう。」


 気分が落ち込んでいる私に2人は応援をしてくれ少し頑張ろうという気持ちのまま校長先生について行きワープ施設というよく分からない場所にたどり着いた。

 なんでもここで森に転移するらしい。

 しかも、扉を開け中に入ると私たち以外の生徒は既に揃っていて私たちのが入るのをじっと見られ戦う相手の顔を見る羽目になったのだが会いたくないやつと決闘をする確率がありそうだ……。

 その後校長先生からのお話が少しあり500と書かれているゼッケンを首からぶら下げダメージを食らう事に数字が減り0になったら強制終了になるらしい。

 そして、武器の使用は校長先生が用意した木製のもののみでそちらは机の上に置いてあるのでこの隣にあるワープする場所に行く前に必ず取るようにとの事だ。

 転移するのはAクラスからDクラスといった位の高い順になるので私たちが始まりだった。

 私は今回使う予定が無いが、ディルギン達はそこから拝借していた。

 準備ができ校長先生に知らせると降参した時に助けを呼ぶ石を一人一つもらい隣の部屋にある謎の台上に乗ると校長先生が魔力を流すと私たちは森に転移された。


 「本当にここが試合会場なのか? 相変わらず生簀かねぇ魔法を使いやがるなエルフは!!」


 「今のうちに作戦でも立てるべき!!」


 「うるせぇ!! そのつもりだ!!」


 2人が揉めている間に他の生徒たちがこの森に到着しているのが魔力感知で伺えるが本当にバラバラに別れていてか距離も地味に遠い。


 「それにしてもこんな広大な土地を所有してるとか校長ってのも儲かるんだな。」


 「そんなこと発してる暇があるなら警戒すべき。」


 「警戒してるに決まってるだろ!! お前こそしっかりやれよ!! おい、エルフ。敵の位置はどこだ!! さっさと教えろ!!」


 「その、エルフって言うのやめない。学園に通ってる身分で種族差別をするのはさすがに良くないでしょ。それにいやでも今はパーティーなんだから名前で呼びあって士気を高めるのがいいんじゃない?」


 「はいはい、分かった分かった。名前はアリアだったな。これでいいか?」


 「うん……。」


 威張りながら言うディルギンだが、先程から大声で話しているせいで1番近くのグループに気づかれてしまったみたいだ。

 私たちが着いた頃はこの森は静かで森の音が聞こえるというのがよく分かる程だった故異質な音が流れればすぐに気づかれてしまうのだ。

 

 「ひとまずここを離れよう。あと、この先話す時は小声で。さっきのやり取りでここに勘づいてるグループが数分後に襲ってくるはずだから。」


 「?! あんな少しでか? 人族はいつからそんなに耳が良くなったんだか。」


 「小さく話すべき」


 「うっせえ」


 「2人とも静かに着いてきて!!」


 軽く喧嘩腰な2人とこっそりと移動する。

 居場所がバレ奇襲でもされたら2人はすぐに倒れ残るのは私だけ。

 今回の試合は1人でもかけた時点で終了となっているので今回は本当に慎重にね。


 私たちがコソコソと移動し、私たちの存在に気づいていないチームまで近づいてきたが、魔力的にも少なく私たちAクラスなら多分倒せるだろう相手だろう。

 ほかのクラスがどれぐらいの実力か分からない今は少し慎重になって対処すべきだろう。


 「とりあえず、100メートル先ぐらいに相手チームがいるから行くよ。あまり大きい声出さないでねバレるから。」


 「分かった」 「分かった。」


 私たちはしゃがみながらコソコソとゆっくりと相手との距離をせめて行った。

 徐々に近づく私たちのことを気づかない相手チームって……。

 って王子がいるパーティーじゃん?!

 はぁ。ホント1番関わりたくないパーティーだったのには……。

 しかも他のふたりは王子の護衛みたいな存在で辺りをすごく見渡して王子と共に作戦を考えているが30m付近までやってきた私たちを気づきもしていない……。

本当にどうなっているのか?

 こういう時の出撃はハンドサイン等でやり取りすると聞いたことがあるがそんなもの練習したことがないので指で3、2、1の後に指し身体強化しながら敵に進んでいく。

 私が進むのに少し遅れて2人がやってきているが、相手は私たちの存在に少し驚いたあと剣を構えるがもう遅い。

 私が王子に近づくと護衛が案の定2人揃って剣を振りかざす。

 後ろに隠れている王子は未だに何があったのか理解していないみたいで慌てながら剣を構えているだけだ。

 私は剣を降り掛かった護衛のお腹を蹴飛ばすと護衛は後ろの王子を巻き込みながら吹き飛び少し後ろにある木にぶつかりその衝撃で木が折れる。

 幸いなことに折れた木は護衛、王子にぶつかること無くすんだが、2人はもう戦闘不能だろう。


 残った護衛も振りかざしているが驚き、体の中心がズレているので横から剣を叩くと、バランスを崩して転びそうになる。

 そこに慌ててやってきたディルギン走りながら斧を振りかざしその勢いのまま振りポイントが0になり終了。


 とりあえず、1番ウザイやつの討伐完了っと。

 気絶している生徒たちはポシカボールのようなものに包まれその後姿を消した。多分保健室などに運ばれたのだろうり


 「次行こっか。」


 「……。そうだな。」


 「つきそう。」


 なんか2人の様子が今までと少し変わったようにおもえた

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