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第19話修行の成果

 「「ただいま!!」」


 「おかえり」


 作戦を考えている間に家に着いてしまった。


 結局お母さんになんと言って町まで着いてきてもらうように説得するか決まらず……。


 私たちは洗面所に行き手を洗いながら、私たちが今思ってる気持ちをそのまま伝えよう。と結論を出した。


 難しいことを考えて言うより、素直な気持ちの方が伝わり安いと思うからね。


 私たちはリビングに到着する。


 「お疲れ様。お茶持っていくからもう少し待っててね。」


 「お母さん。あのね。今日の朝話しているところを少し聞いちゃったんだけど、お父さんとお姉ちゃん今度町まで行くんでしょ。私とお母さんも一緒に行こうよ。絶対に楽しいよ。」


 「サリアとも話してたんだけど、私もみんなで町まで行きたいな。私とサリアは初めて里外に出るから心配だと思うけど、勝手にどこかに行かないように気をつけるから。どうかな?」


 「そうね。アリアは大丈夫だと思うけど、サリアわがまま言わない?自分の行きたいところに勝手に行かない? 約束できる?」


 お母さんは、不安そうな声で言った。


 それもそのはず、サリア昔エルフの森を散歩してる時に少し目を離した瞬間どこかに行ってしまったことがあるのだ。


 エルフは耳がいいから早く見つけることができたが、人が多い街などでは簡単に見つけることができない。


 そんな不安なお母さんと対照的にサリアは自信いっぱいで


 「約束できる!!」


 といった。


 サリアの言葉を聞いたお母さんは、少し考えた後に、「わかったわ」と了承してくれた。


 サリアは、行けるか行けないかドキドキだったため、ジャンプして喜んでいる……。


 絶対に外ではやってはいけない!!


 この世にはロリ巨乳というものが好きという方がいると聞いたことがある。


 ジャンプをすることである部分が強調されてしまうので、マニアの人がサリアのことをいやらしい目で見てしまうかもしれない!!


 お姉ちゃんとしては決して見過ごせない。私サリア見守り隊に入隊します!!


 「サリアあまりお外ではジャンプしたらダメだよ。ジャンプするとお胸が揺れるでしょ。そうするといやらしい方がやってくるかもしれないから……。絶対にダメだよ!!」


 「分かった!! お外では絶対にやらないもん!!外に出る時だってずっとお姉ちゃんと手を繋ぐから、迷子にもならないもん!!」


 「それもそうね……。サリア。お外は怖い人がいるから気をつけるのよ」


 「お父さんとお母さんに守ってもらう!!」


 こうして、大きなメロンを凝視する方を減らすことに成功したのであった……。


 決して羨ましく思って言った訳ではないんだからね。


 サリアが心配だったからだから!!


 これでひと段落が着いたと思ったら紗夜ちゃんが、珍しくリビングで姿を現した。


 「今日の修行なんだけど、ウサも一緒に来れないか? 今度町まで家族に行くってなると危険が何かしら降り掛かってくる可能性があるから、少し魔法を教えたいんだけど」


 お母さんは、紗夜ちゃんの急な出現に少し驚きながら嬉しそうに言った。


 「ありがとうございます。何かがあったときに後悔すると思うので是非参加させてください。よろしくお願いします。」


 「ああ。それと前から気になっていたのだが、別に敬語を使う必要は無い。昔みたいにタメ口で喋ってくれた方が私としても接しやすいのだが……」


 「分かりました。急なタメ口は、少し難しいので少しづつ言葉を柔らかくしていきますね。ディーロにも伝えた方がいいですか?」


 「頼む。」


 そうして、今日の修行はお母さんがついてくることになった。


 今日から火魔法の練習を始め、撃つことにも成功したので見せるつもりだ。


 最近は、お父さんも修行の成果を見せる機会を作ってくれ!! って子供の成長を楽しみにしている様子だし、子供がいると成長を見るのが生きがいになったりするものなのかな?


 そう考えながら、疑似体験で一生独り身だったことを思い出し少し悲しい思いになるのであった。


 私たちはいつも通りの準備をしてから家を出て、修行場所に向かった。


 「紗夜さん。今日はどんな魔法を習得するのですか? 教えてもらった頃よりも習得魔法数が増えているので、未習得か確認したいのですが。」


 「今日教えるのは、魔力循環を使わない魔法の撃ち方だ。一般的なか考え方から乖離している分魔力消費量がどうしても増えてしまう。ダンジョンなどで魔力の少ないものが使うと途中で魔力切れになるので注意だ。」


 「…………。魔力循環をしない魔法の撃ち方ですか……」


 「初めは慣れないと思うが、慣れてしまえば魔力量の多いエルフはこっちの方が向いているだろう。瞬間的な反応もできるようになるから、そういったことでは安全だからな。」


 「それはすごいですね!!」


 話している内に修行場所に到着。


 「紗夜さん。少し娘たちの成果を見てからでもいいですか? いつ出かけると決まった訳ではありませんが、その前に実力を判断したくて」


 「分かった。」


 ついに来ました。


 お母さんに魔法を見せるチャンスタイム!!

 

 ここでお母さんをあっと驚かせて褒めてもらう予定です!!


 最近は褒められることが最高の幸せだと感じてる。さあ!!


 褒めてください!!


 お母さん!!


 「お姉ちゃん私からお母さんに紹介してもいい? お願い。お姉ちゃんすごいからお姉ちゃんの前に見えたくて」


 「いいよ。でも、サリアの方がすごいからあまり期待しないでね。」


 「はーい」


 まずサリアが魔法を見せていく。


 覚えた順番に見せると思ったら、いきなり火魔法から始まった。


 バランスボールぐらいの大きさの火球が現れ、少し遠くに向けて撃ったあと、水魔法で火花などを無し風魔法で水分を乾燥させた。


 上出来すぎる……。


 私なんて身体強化と火魔法(少し)しかできないのに……。


 「すごいじゃない!! もうここまで成長したなんて!! 子供の成長は早いとよく言うけど、これは早すぎよ!!」


 「お母さんもうひとつ技があるから見ててね!!」


 サリアがそういうと脚を中心に身体魔法を使い何も無いところに素早くける。


 すると空気の刃が前にある木を3本倒して奥の木にぶつかって止まった。


 「……。こんなの初めて見るわ」


 「お母さんすごいでしょ!! へへへ。」


 「スゴすぎるわよ! !身体強化を使ってあんなに鋭い刃を作ろうと考えたこともなかったわ。それに、あの刃を撃つためにすごい努力したと思うし、よく頑張ったわね」


 頭を撫でられるサリアは、嬉しそうに「えへへ」と微笑んでいた。


 そう。


 私はそれをして欲しいがために魔法の修行に励んでいるのだ(半分の理由ですけど)!!



 次は私の番。


 落ち着け。


 そして褒められるんだ。



 「お母さん見ててね。」


 「うん」


 まずは火魔法を放つ。


 放つ時も長老のところでやった以上の魔力を、込めて放った。


 もちろん褒めて欲しい為に。


 そして出てきたのが……。


 大玉転がしの玉の2倍の大きさ……


 私はこれほど大きな火球を撃つとは思っていなかったので少し焦ったが、しっかりと少し離れている開けている場所に撃つことに成功した。


 木に当たっていたら、大変なことになってるレベルだ……。


 「アリア!! あの大きさを撃つには水魔法を覚えてからにしてちょうだい。今回は開けた場所だから良かったけど、木などに当たっていたら大変なことになってしまうわ。でも、ここまで大きいものをもう撃てるのはすごいわ」


 「はい……」


 なんと失敗してしまった!!


 開けた場所は少し草が生えていたのでそこ一面が真っ黒になってしまった。


 紗夜ちゃんが水魔法で一面を濡らしてくれたから他に広がらなくて済んだが……。


 そして、褒められ作戦失敗……



 「お姉ちゃん!! もうひとつあるでしょ!! 頑張って!」


 「ありがとう」


 私はみんなに見守られながら、身体魔法をしていく。


 今回はいつもと同じぐらいの魔力量でするつもり。


 サリア同様空中を蹴り魔力の刃で気を薙ぎ倒していく。


 私の記録は10本だった。


 森の木は、魔法で生成することが可能なので倒しても問題ない。


 いつも紗夜ちゃんに直してもらっている。


 「すごいわ。サリアに続きアリアまで技を習得しているとは……。それに今回は10本近く倒しちゃうなんて!! 私も頑張らなくては!!」


 頭を撫でなれながらお母さんは言ってくれた。


 えへへ。


 これのために頑張ったんだから。


 ほんとに幸せ。


 少し頬を膨らませたサリアも私の頭を撫でてきた。


 「紗夜さん。お待たせしました。では、お願いします!!」


 「分かった。」


 私たちの修行が始まるのであった。

ここで、私の目標を発表します!!それは、40話まで毎日投稿を続けること!!40話以降は毎日投稿ではなくて週に2回投稿にする予定です。その間は色んな本を読んだりアイデアを膨らませて寄り良い作品にしていく予定ですのでお楽しみに!!

↑目標達成ならず……


【お知らせ】

今後は思い浮かばなかったり忙しかったりする時は投稿なしって感じになります。(前日に進捗状況みたいなのでアナウンスします。)

それ以外は毎日投稿する予定ですのでお楽しみに!!


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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