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第191話 無事か?ディルギン、キア?

 (着いたわ!!)


 校長先生から連絡がきて慌てながら玄関で靴を履いてサリアと一緒にテレポートでギルドの1階まで移動した。


 「お姉ちゃん、行くところってギルド? あっ。校長先生もいる!!」


 「ダンジョン案内してくれる方は一緒じゃないの?」


 「ギルドで集合しているのでもうそろそろ着くと思います。あっ、ナギさんこっち!!」


 「あっ!! ……。ああ。またせたね。」


 「えっ。もしかして、ダンジョンの案内人ってナギさん?! あのS級ソロ冒険者で同胞の自慢の?! アリアちゃん達がすごく強いと思ってたけど、こんなすごい人まで知り合いだなんて……。私学園で校長をしてますナザローテと申します!! よろしくお願いします!!」


 「よろしく。今はそれどころじゃないだろ。早く行くぞ!!」


 「はい!!」


 ナギさんのあとを追って王都を出てダンジョンまで走って向かう。

 ナギさんが全力で走っていないがそれは校長先生のことを考慮しているからだろう。

 そもそも私たちだけなら本気の全力で行きそうだしね。


 ダンジョンの入口に着いたがいいがこないだ勇者たちと行ったところより禍々しさを感じない。

 ダンジョンを管理してる受付に聞いたがここはB級ダンジョンらしい。

 ってそんなことは今どうでもいい。生きてるかどうかだけでも早く見つけないと!!


 「それじゃあ入るわよ!!」


 「「はい!!」」


 相変わらずダンジョンの外から見ると中が全く見えなかったが、ダンジョン内に入るとすぐに階段があり降りると下の階層に出ることができる。

 階層を降りるとそこにはTheダンジョンって感じで周りが石のようなもので囲まれていてただただ大きな一本道があるだけだ。

 さっさとみつけますか。


 「サーチ、サブジェクトディラギン、ラル!!」


 「これで終わったね!!」


 「「?!」」


 私の頭にこの階層の全てが表情される。このダンジョンは全部で30階層構成になっていて、2人は第13階層にいるみたいだ。

 勇者の時と同様にもう死ぬ間際。あんなに弱いのによく耐えたと言うべきなのか?

 それともこのダンジョンがB級という低さゆえか。

 どちらにせよ生きてるならさっさと対処しますかな。


 「千里眼!! ヒール、プロテクト!! ふぅ。」


 こないだと比べて階層が少ない分、頭を使うことが無かったからあまり疲れないで済んだから良かったけど、100階層とかあったら頭の処理がきついからね。

 とりあえず千里眼でしっかりと状態確認もできたし回復、防御魔法の展開もしかたらあとはゆっくり進んで終了っと。

 回復魔法が急に施された時すごい顔してたのは忘れることがないだろう。

 何か言われたらそのことを振り返せば言わなくなるだろうし。

 サリアは私が放つ魔法を知っているが、ナギさんと校長先生は何をしたのかさっぱりという顔をしている。


 「さっきからアリアちゃんは何をしてる?」


 「お姉ちゃんはね、2人を助けたんだよ。ほんと偉いよね。あのドワーフに意地悪言われたのに助けてあげるんだから。勇者の時もだったしさすがお姉ちゃんだね!!」


 「……。どういうことなの?」


 「サーチで2人を見つけた後に千里眼で状態や周りを確認してヒールで状態を回復。その後にプロテクトで防御魔法を展開したんだよ!! 勇者を助ける時も同じ感じだったからもう慣れちゃったのかもね!!」


 「……。それって私ついてくる必要あった?」


 「うん!! サーチを使うと頭の中に階層が全て入ってくるけど、ずっと展開しているとさすがに疲れるし少し行動に支障が出るからダンジョンのことを知ってる人がいるとお姉ちゃんも少し楽ができるんだよ!! さすがに魔法はすぐに鍛えられても一気に来る情報量を捌くのはすぐに鍛えられないからね!! それにここまでの場所が分からなかったからね。」


 「「……。」」


 「とりあえず、2人とも無事なのでゆっくり進んで行きましょう。今のところ第13階層であっちに行ったりこっちに行ったりしているのですぐに合流出来ます!!」


 「……。分かったわ。」「……うん。」


 2人は納得していない顔だがそのままダンジョンを進み、あっという間に第13階層に到着した。

 敵もこないだのダンジョンと比較しても非常に弱いし階層主という存在もいないこのダンジョンではあっという間だ。


 「あっ。感じたわ!! あっちにいるみたい!! ほんとみんなありがとうね。私だけだったら慌てて何も出来なかったし助けられなかったと思うわ。それにしてもアリアちゃんの魔法本当にすごいわね。後で私に教えてくれるかしら? 今回みたいに生徒に何かあった時に私の方に連絡が来るからその時にすぐに守ってあげたいわ。お願い!!」


 「いいですよ!!」


 「ありがとう。これで生徒の生存率が数倍に上がるわ。非常に残念だけど毎年何人かは命を落とす事件が発生して心を痛むことになるから目標の0人になるかもしれないわね!!」


 「盛り上がってるのはいいけど、早く合流した方がいいんじゃない?」


 「そうだった!! 」


 13階層まで1階層と変わらずTheダンジョンだったので道なりを進んでいく。

 途中蟻や鉢が巨大になった魔物に遭遇したが小さな火球を撃ってすぐに終わらした。

 もう少しで合流か。相変わらず合流が近づくとめんどくさい欲がすごいわいてくる。

 はぁ。さっさと合流して上に上がろっと。


 そんなことを考えていると遠くから声が聞こえてくる。

 私たちエルフは耳がいいからそのおかげというかそのせいだろう。


 「ほんとなんだってんだよ。急に回復するわ変なのに守られるわ。神にでも好かれてんのか?」


 「それに関しては同感ですね。吸血鬼という素晴らしい存在を神がついに認めたということでしょうか。本当に命拾いとはこのことでしょう。」


 「何言ってんだお前。ダンジョンを脱出するまでだろ!!」


 「そうですね!!」


 「けっ。あんなに必死な顔だったのが今では来んな薄ら笑しやがって」


 「死ぬと思えばさすがにあんな顔もしますって。」


 「それもそうだな。俺たちは窮地の中になっちまったな。」


 「そうですね!!」


 ……。なんと呑気なことか。

 もちろん私以外もその会話を聞いていて校長先生は安心した顔になっているがナギさんは神という言葉が出た瞬間呆れていた。

 どうせあのドワーフのことだから私に助けられたと知ればくだらないプライドが邪魔するんだろうな。


 そう思いながら角を曲がりドワーフ達が視界に入ってきた。

 もちろん2人にも私たちの視界が入っただろう。

次回予告は今回から無しになります。

なのでこの欄は適当に書いたり書かなかったりです。

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