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第172話 紗夜物語???

 「未来視。はぁ。はぁ。やっぱりそうだ……。」


 「どうしたんだ。俺たちの魔力を全て集めて、もしかして紗夜さんに何かあったのか?」


 「助けるに決まってるっしょ。私たちのもう一人のパーティーメンバーっしょ。」


 「本人目の前にすると怒られそうだけどね。」


 私たちパーティーは私の部屋に集まってもらって緊急会議をしている。


 「私たちは数時間後に死ぬ。魔族がやってきてる。しかも、倒せない。確実に」


 「冗談だよな……。」


 「本気、黙ってたけど未来が少し見える魔法ある。」


 「「えっ。」」


 私の血は特別なのだ。

 エルフの中でも特に特別な為、普通のエルフにはできない特別な技を何個か使える。

 両親に習ったわけではないのになぜか使えるが、生前誰にも言ってはいけないと何故か口酸っぱく親に言われた。


 「紗夜さんは回復魔法使える?」


 「そういえば、使えたはず!!」


 「なんでリーダーが知ってるんっしょ。いよいよ怪しくなってきたっしょ。」


 「誤解だよ。」


 「ほんとリーダーと紗夜さんは怪しいよね。」


 「そんなこと言ってる時間は無い。もうすぐ私たちは拘束され死を宣告される。それを紗夜さんが利用される。決して逃げることができない。でも唯一助かる方法がある。供物。紗夜さんが回復魔法使えるなら一時供物を使えば生き残れる?どうする?」


 「やるしかないっしょ。」


 「そうね。」


 「そうだな。」


 「一時供物だと、目、耳、手、足の内5つ捧げることになる。片目で1って感じで。」


 「それって使えなくなるってこと?」


 「多分、実際に使ったことがないから詳しくは分からないけど、そうらしい。」


 「らしいって、どういうことだ。」


 「産まれてくる時に頭に流れてくる魔法が何種類かあってその内のひとつ。多分特殊な血だから。」


 「何それ?」


 「俺はカヤに託す。」


 「一生冒険者に戻れないかも知らないんだよ。」


 「それでもさ、紗夜さんとカヤを信じるからな。」


 「ありがとう。」


 「わかったっしょ。信じるっしょ」


 「私も。」


 「ありがとう。多分供物後はダミーの私たちがどうにか対処してくれる。多分バレない。供物は神様に捧げるから。」


 その後順番を決め、リーダー、サナ、アマ、私になった。

 そして、供物するものを予め決め襲われる前に慌てて詠唱を始める。


 「神様、天の神様。一時的に供物を捧げます。もしよろしければ私たちをお助けくださいませ。」


 「何を捧げる。」


 「俺は右目、両耳、両腕」


 「私は両腕、片目、片耳、片足。」


 「私もアマと同じで、両腕、片目、片耳、片足。」


 「私は、」


 「五人ならば、お前は全て落とせ。弱いお前たちから貰うんだからそれぐらいしろ。それに一時だろ。こっちのことも考えろ。」


 「分かりました。全て捧げます。」


 「「カヤ!!」」


 「よろしい。受け取りいたす。いつか返せる時がやってくることを心から祈ってる。」


 そう言い神様が消えた後、私たちはそれぞれ失った。


 私の部屋のベッドの上で詠唱したのが良かったみたいで足が無くなっても怪我をしなくて済んだ。


 それにしても、何も見えない、聞こえない、動かない。


 いや、聞こえるのは心臓の音だけだ。


 本当に大丈夫なのか?


 そう思うと同時に意識は無くなった。


 一時は回復魔法、解除魔法で解けるらしいが紗夜さんなら大丈夫だよね。

 なんて言ったって、自慢の師匠なんだから。

今回で紗夜物語が終了!!

今回は紗夜が知らない紗夜物語ですが、今後なにか影響があるかもしれませんよ!!


ってな感じで、次回の予告!!


街に以前の換金を貰いに行くアリア達一行。

えっ、お母さんの妹さんとそこで会うことになってる?!

聞いたこともないし見たこともないし、すごい緊張する!!


次回、ウサの妹、ナギ参上!! お楽しみに

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