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第16話 身体強化開始!!

 なんやかんやいってあれから一週間がたった。


 途中で魔法の練習をするかどうか悩んだが、長老の前では魔力循環を使った魔法を使用するしないといけないので、魔力循環に徹底していた。


 そのおかげもあって、走ったり話したりしていても、細部まで一定の魔力を循環することに成功。


 流す魔力量も初めの10倍になり、最終日には魔力の底から魔力を絞り出すことにも成功したのであった。


 紗夜ちゃんは、二日目で修行場所を確保していて報告を受けたが想像以上に早く見つけたのか声色が良かった。



 そして、白身フライパーティーは四日間も続いた……。


 途中飽きてきて、卵とじにしようか悩んだがこれ以上白身フライパーティーが続いても……。ということでやめといた。


 さすがに卵とじするなら米がないとだし……。


 そんな感じで今日からついに魔法の練習をする!!


 楽しみすぎて小鳥が泣く前に起きてしまった。


 疑似体験では、時間になるギリギリまで寝てたいため二度寝三度寝は当たり前だったが、この世界に戻ってからは1度もしていない。



 私は1階におりて顔を洗いリビングへ。


 「おはよう」


 「おはよう」


 「おはよう。今日は起きてくるの早いわね。なにかいいことでもあるのかしら?」


 「今日から魔法の練習に入るんだよ。楽しみでつい早起きしちゃったみたい。」


 「そっか。アリアがついに魔法を習得するとはな。嬉しいような感じもするけど、親離れしたようで悲しくもあるな。」


 「お父さん。そんな事言わないの。これからアリアが頑張ろうとしているのに」


 「そうだったな。頑張れよアリア」


 「うん!!」


 お父さんとお母さんは椅子でゆっくりお茶を飲んでいた。


 私も寝起きで喉が渇いているので、お茶を注ぎリビング椅子に座る。


 朝食まで時間が時間があるのでリビングでゆっくりするつもりだ。


 「あっそうそう。アリアにお土産があったんだ。昨日帰ってから渡そうと思ってたんだけど、ついつい忘れてしまってね」


 「?」


 お父さんが、キッチンに行き持ってきてくれたのは……



 お米!!



 ポリ袋サイズの小さな袋にいっぱいお米が入っていた。


 「お父さん!! 見つけてくれたの?ありがとう!!」


 「ギルドでお米を取り扱ってるお店を教えて貰ってね。それに、沢山買ったところで間違ってたら大変なことになるから少しだけ買ってきたんだよ。なかなかお米を食べる文化がないらしくて料理店では一切使ってないらしいよ。」


 「そうなんだ。」


 私は袋を開けて中身を確認するが、しっかりと疑似体験で食べていた炊く前のお米だった。


 この世界では食べられることが無いかもしれないと落ち込んでいたので、実物を見ると喜びが膨れ上がってくる。


 「ここまでアリアが喜ぶなんて珍しいね。それほどすごいものらしいけど、これは何なの?」


 「ギルドの方から聞いたけど、人族が食べる主食らしい。食べ方はさっぱりだと言っていたが、そこら辺は大丈夫なのか?」


 「任せて!! 今日の夕食は私がご馳走しよう!!」


 楽しみだな。


 せっかくお米が手に入ったんだから丼物は欠かせない。


 親子丼、牛丼、豚丼。


 ……どれにしようか迷っちゃうな。


 今から作る訳でもないし、考えとこう。



 「アリアこれは何料理なの? 茹でるの? 炒めるの? 煮るの? 揚げるの?」


 「これはね。炊くんだよ」


 「「??」」


 お米ぐらいだろう炊く料理というものは。


 お父さんとお母さんは今まで炊く料理を経験していないので、何を言ってるんだ? って顔出みてくる。


 「このお米は土鍋で炊いて作る料理なんだよ。簡単に説明すると、このお米に水を注いで火をかけるとお米が水を吸い取って汁っけが無くなるんだよ。夕食の時に見せるから楽しみにしててね。」


 「何言ってるのかよく分からなかったけど、楽しみにしてるわ」


 「楽しみだな」


 今日は一段と修行を頑張らるぞ!!


 しばらくしてからサリアがやってきて、お米の話をしたけれど全く分かってくれなかった……。


 その後ご飯をゆっくり食べて長老の修行場所に向かう。


 私が魔法循環を完璧に仕上がる裏でサリアは、身体強化が一段と上手くなっていた。


 使う魔力量も増え、細かいところまで身体強化ができているらしい。


 今日からは火の魔法の練習をするらしい……。



 羨ましい!!



 いつも通りサリアと手を繋ぎながら修行場所に到着。


 マーサとラッサーと長老が既にいるのが、三人より先に着いたことがない。


 いつからここにいるのか……。



 「みんな揃ったみたいだな!!」


 「今日は、みんな新しいことをするからいつも以上に気を抜かずに頑張るように!! マーサとラッサーには既に次の工程を教えたからアリアから指示を出して行くから。」


 「「はい!!」」


 マーサとラッサーは、今日から水魔法の練習らしい。


 火魔法の次が水魔法らしいが絶対に水魔法からしたほうがいいと思う。


 実際に燃えても消せませんだったら山火事になるからね。


 「今日から身体強化だが、魔力循環とほぼ同じなのでそんなに時間がかからないと思う。特にアリアの場合は細部までしっかりと一定の魔力出できているから身体強化も扱いやすいと思う。では詳しい話を始める。魔力循環をの魔力量を増やしたものが身体強化魔法だ。だが、魔力量的にもずっと全身に魔力を注ぎ注ぎ続けるのは効率が悪すぎるため、強化したい場所の魔力量を増やすという感じじゃ。今までは体の魔力量を一定にしていたが、強化したい部分だけ増やすと魔力に揺らぎが生じたり、細部まで届かなかったりするので注意しながらやって欲しい。もし揺らぎが生じたらゆらぎが出てこない所まで魔力量を抑えて体を慣れさせることじゃな。そうすれば体も徐々に慣れてきて段々と多くの魔力を注げるようになるじゃろう。一部分だけでも身体強化ができたのなら別の場所で試してもできるようになるからそこは安心して欲しい。それと何故身体強化で強化するところ以外にも魔力を注ぐのか?ということだが、足だけ身体強化を入れて走ったところで上半身が、ついて来れず気がついた時には倒れているからじゃ。くれぐれも気をつけてくれ。身体強化は、結構慣れなところが多いから使っていくうちに分かってくると思う。頑張ってくれ」


 「はい!!」


 身体強化は魔力循環の応用らしいので、魔力循環がほぼ完璧な私からすれば朝飯前のはず!! やってやるぜ!!


 私はいつも通り身体中に魔力を流し始める。


 全身に魔力が回ったところで脚に流す魔力量を増やしていく。


 長老の言った通りで魔力に揺らぎが生じる。魔力循環に慣れていたおかげで細部までしっかりと魔力が通っている。


 魔力に揺らぎが生じた場合は、身体強化をしたりしなかったりを連続で繰り返している感覚。


 この揺らぎが生じていては全く役に立たないので、私は魔力量を減らして揺らぎが出ないところでセーブする。


 ほんの少しだけ脚に流れる魔力量が多いぐらいだ。


 本当ならこのまま木でも蹴って試したいところだが、今の魔力量なら蹴ったところでびくともしないだろう。


 身体強化を慣れさせる為今日はずっと強化したままだった。


 魔力循環をする時に毎回循環する時間を増やしていた為二時間なんて楽勝に終わった。


 「今日はここまでじゃ!! 四人とも新しい魔法なのに結構上手く言っておったぞ。明日もこの調子で頑張っておくれ。魔力循環を忘れずに」


 「「はい!!」」


 この後は紗夜ちゃんとのトレーニングがある為、長老達とはここで別れ自宅に帰宅する。


 「サリアは、今日から火の魔法だったけどどんな感じだった?」


 「そうだね。魔力が外に出る感覚? が難しくてなかなか火が出せなかったよ。今までに感じたとこがない感覚だったからね。お姉ちゃんこそ、あまり動いてなかったけど大丈夫だった?」


 「脚の身体強化はできたけど、魔力量が少ししか流れていないから試し蹴りとかしなかったんだ。さすがにビクともしないと思うし。」


 「いい感じだったんだね!!」


 そんな感じで話しているとあっという間に家に着いてしまった。


 「「ただいま!!」」


 「おかえり」


 手洗いをしてリビングへ。お母さんが私たちのお茶を用意してくれた。


 「「ありがとう!!」」


 「どういたしまして」


 そこから、どんな感じの修行をしたらお母さんに話したら私たちの進みが早いのか少し驚いていた。


 お母さんの時は魔力循環に1ヶ月かけていたらしい。


 魔力循環は大切だからと教えられた為、ゆっくり進めていったらしい。


 その甲斐あってか突発的な防御魔法の出来が良かったらしい。


 長老はそれを知っているのか、しっかりと家でも魔力循環をするように。といつも口うるさく言っている。


 それはそういう事だったのか……。


 そんな感じでゆっくりしていたら、紗夜ちゃんとの修行時間になったので、出かけた。


 紗夜ちゃんのところでも同じ練習だったが、さっきの修行で少し慣れてきたのか魔力を流す量を少し増やすことに成功した。


 これから一週間ぐらいは続けるらしい。あっという間に時間は過ぎていき、私たちは自宅に帰る。


 「そういえば、新たな魔法の修行場所だけどどこの種族がメインに暮らす場所なの?」


 「そういえば言ってなかったな。鬼族が一番近いと思う。街などから少し離れたところだから接触することはまず無いと思うから安心して欲しい。」



 鬼族は、文字通り鬼の種族だ。


 大昔は魔族と協力して人類を襲っていたらしいけど、1000年ぐらい前に反乱が起きて魔族から手を引いたらしい。


 その後はどこの種族とも敵対関係であったらしいが、何代か前の王とドラゴン族の王が仲良かったらしくそこから同盟を組んだらしい。


 今では、学校などにも通うほどになったが少し怖がられているらしい。


 鬼族は桃太郎の話で出てくるみたいに金棒が武器らしく、魔法も雷が得意らしい。


 実際に会ったことがないのでどれぐらい怖いかは分からないが……り


 「鬼さんか。もしもあっても脅かさないようにしないとね。急に現れるとびっくりするから」


 「「そうだね。」」


 私と紗夜ちゃんは微笑ましくサリアを見る。特に鬼族を鬼さんという当たりが可愛すぎる。そんなサリアと手を繋ぎながら帰宅する。


 「ただいま!!」


 「「おかえり!!」」


 その後昼食を取ってリビングや自室で魔力循環をしながら夕食を、考えていた。


 夕方にお父さんが帰ってきた時にオークのお肉を持って帰ってくれたので、カツ丼に決定したのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回は初の1週間後!!

さすがに毎日違う日を書くと全く進まなすぎるので省略させて頂きました。

また修正で長ったらしくなるかもしれませんが……


【お知らせ】

今後は思い浮かばなかったり忙しかったりする時は投稿なしって感じになります。(前日に進捗状況みたいなのでアナウンスします。)

それ以外は毎日投稿する予定ですのでお楽しみに!!


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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