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第147話 謎エルフvs私たち

 はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。


 「さすが紗夜の友達ということは普通なら死んでる攻撃でも生きてしまうとはね。でもそんな虫の息で何ができるかしらね。」


 ほんと危なかった。意識が遠のきながら無意識にお姉さん、いや相手に対して暗黒魔法の魔法を放って私から距離をとってくれたお陰で生きることができている。あのまま攻撃をされたら生きてはいなかっただろう。

 しかも、逃げる時ただ単に後退するのではなく背中から羽が生えスっと後ろに下がって行った。

 私は相手との距離を感じると意識をギリギリ保ちながら自分に回復魔法をかけ何とか正常な状態に戻ることはできたが、血を流しすぎたせいか頭が回らない。

 それに、ただの回復魔法ではなく、神級の回復魔法。その分消失する魔力がバカにならない。


 はぁ。はぁ。私はさっきまで穴の空いていた身体を触るとしっかりとくっついているが血がドバっとついた。


 「アリア!! 良かった。本当に、良かった……。」


 お母さんは泣きながら私の事をキラキラとした目見てくれる。

 敵の謎のエルフは。と言うと腕を組みながらうんうん。と頷いている。


 「やっぱり家族という形はいいね。どちらが死ねば目の前で死ねば絶望、喪失感、そして自身のことを呪う。それにしても、紗夜はいつ現れるの? 遊んで待っててもいいんだけど、流石に飽きちゃうから。」


 謎エルフはサリアのことを見ながらニコニコと笑っている。問題のサリアは私が傷ついたことにショックを受けまだボッーとして意識が遠のいているままだ。

 流石にこのままではいつものコンディションで戦えなく、最悪全滅してしまうかもしれない。


 「グラビティ!!」


 「「?!」」


 私たちの後ろから声が聞こえると同時に謎エルフは少し苦しそうにしだした。

 私たちの後ろにいるってことは、紗夜ちゃん?!

 流石にぬいぐるみが紗夜ちゃんだと思っていなくて、攻撃を避けることもできずもろにくらい、どうにか離脱しようと試みている。


 「かぁ。この魔力、力強い魔法、あのぬいぐるみが紗夜ね。はぁ。やっと会えた。やっと。これでお姉様の復讐を!!」


 謎エルフは手を握りしめて私がこの間ダンジョンでしたブラックホールをするがすんなりと紗夜ちゃんにかわされてしまう。


 「はぁ。はぁ。ああああああああぁぁぁ!!」


 謎エルフの背後に何個も黒くて禍々しい玉ができると全て紗夜ちゃんに向かって飛んでいく。その間もブラックホールの魔法を打つ手は止まらず私たちの周りの空気がそのこに引き寄せられている。

 もちろん紗夜ちゃんは逃げるが、どこまでも着いてくるし、何個か違う方向に言って挟み撃ちなどをしているが、紗夜ちゃんには届いていない。


 二人が戦ってくれてる間に私は精神魔法等使い、いつもと同じような精神まで持ってきてだいぶ落ち着いてきた。

 だが、サリアに関しては未だ動けそうにない。


 「テレポート。」


 「厄介なことを。」


 私がサリアをテレポートすると重力魔法から抜け出してきた謎エルフが一瞬で製造魔法で刀を作り私に向かって斬りかかってくる。

 私も急いで製造魔法で刀を作り、そこに暗黒魔法を付与して防ぐ。が、相手も私に見えない速さで暗黒魔法を使い、お互いが使ったことによってどちらも腐ることなく激突した。


 「さっきのノロマから一変したけど、そんな感じだったらまたすぐにやられちゃうよ。」


 「お気遣いどうも。紗夜ちゃんから色々と習ったのでそんな簡単にはやられるつもりはないんですけどね。」


 「それなら、これはどうかしら?」


 謎エルフの羽の先が棘のようになり、両側から私の事に向けて放とうとしてくる。

 もちろん私よ両手は刀を保持している為簡単には避けきれない。


 「サンダードラゴン!!」


 目で撃つ位置を一瞬で決め、羽目掛けて魔法を放つ。放出された雷はドラゴンの形をしており、羽を噛みちぎろうとするが歯が通らない。そのまま電流を放出するが羽は止まらず私に徐々に近づいてくる。

 このままだとやばい!!


 「木喜劇」


 ふぅ。何とか間に合った。

 私が元いた場所に謎の木が出現し、私は少し離れた場所に移動。謎エルフは近くにいるお母さんを襲おうとするが、お母さんのハッケイがお腹にめり込み吹き飛ばされ後ろの氷にめり込む。


 「流石紗夜の弟子。このぐらいやってもらわないと困っちゃうわ。それにしても、やっぱりここだと肝心の紗夜は攻撃出来ないみたいね。あの紗夜さえどうにかすればこっちに勝機しかないから。」


 壁リめり込まれても尚、苦痛な表情一つ見せることく怪しい微笑みを残す。


 「紗夜がこんなことをしなければ今頃お姉様は魔王を殺し真の魔王となって私と国を作るはずだったに……。紗夜、またあなたに絶望を与えるわ。私はお姉ちゃんと違ってヘマをしない上にお姉様以上に絶望を与えるわ。二度と立ち直れなくしてあげる。ここからが本番よ!!」


 謎エルフは収納魔法から氷漬けされた物?を私たちに向けて投げてくる。


 「あっ、あれは……。」


 紗夜ちゃんが魔法を使ってキャッチしようとしたが、謎エルフが消失魔法を使い紗夜ちゃんの魔法を消した。

 勢い変わらず私たちに向かって近づいてくるので、かわそうとするが近くなるにつれて中身が見えてくる……。


 なんで、これが……。


 私は慌てて氷漬けされたものをキャッチする。


 ふぅ、良かった。


 うっ。


 「デレニーズ!!」


 「シンデレール!!」


 「はぁ!!」


 これは骨数本いったな……。ほんとシュミレーション通りにはいかない。

 いくら魔力が多くても使い方がなっていなかったらただの宝の持ち腐れ。それに、紗夜ちゃんから教えてもらった対人戦も緊張からなのか? どうなのか、わからないけど、上手くいかない。


 キャッチした瞬間隣から肋骨目掛けて蹴りを入れられ、私は謎エルフの目を目掛けて造形魔法で刀を出現している途中で暗黒魔法により腐り消失されてしまった。

 結局魔力を一瞬で貯めて魔力砲を撃つことによって相手を飛ばし自分との距離を作っり、回復魔法で折れた骨を修復させた。

 ほんと一瞬の油断が命取りになる。色々魔法のバリエーションはあっても、パッと出るものとなるとバリエーションがどうしても減って思うように動けないし、紗夜ちゃんは未だに逃げているし。

 早めに決着をつけないと、この氷漬けされた子供を投げてきて割れて死んでしまうかもしれない。もう死んでるかもしれないけれど、形を崩すのは私情的に許せない。


 「そんな子供一人守って何になるの? どうせあなたと関わりのなかった人物よ。その子供達を助けるということは偽善かしら? 助けた自分に酔っているだけなのでは? ああ、それと知ってるかしら? この街にはあなたが助けたような氷漬けされた子供が山ほどいるのよ。それを全てやったのは紗夜。あなた達エルフはいい加減目覚めた方がいいんじゃないかしら? いつまでもお花畑な頭ではなくてね。」


 「アイスアロー!!」


 「そんなことしてもいいのかしら?」


 私が放ったアイスアローが謎エルフに向かってる途中で急に氷漬けされた子供たちが何人も現れ謎エルフを守っている。

 私は慌てて方向を変えるが変えた方向にもまた出現する。

 流石にここまでとなると、あれを使わないといられない。

 魔力は食うし、集中力と途切れさせることなく使わなくてはいけないからあまり使いたくはなかったが、子供の命と比べてしまうと……。


 「お母さん、サポートお願い!!」


 私は一瞬目をつぶって心を落ち着かせた。

次回予告


ついに必殺技をお見舞い!! でも、あれは集中力ご馬鹿にならなかったり、事前に心を落ち着かせたりと一体一では非常に不便。

よし、これで終わりだ!!


次回、久しぶりの帰宅 お楽しみ!!

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