第120話 ギルド紹介の食べ物屋は……。
「いらっしゃいませ!! 何名様ですかにゃ?」
「3名です!!」
別荘みたいな見た目のこのお店の内装は、丸い木造テーブル席が10席ほど、それと料理が作るのを見えるカウンター席がある落ち着いた感じのお店だ。
ギルドの紹介ということで、正直冒険者がワイワイ騒ぎながら食べる系だと思ったが、そんな雰囲気では無い。疑似体験時の喫茶店みたいな感じだろうか。
私たちは案内された席に着くと定員さんがメニューを渡してくれたので見てみると、お手製感満載の絵が書いていてどんな食べ物かひと目でわかる。
「お姉ちゃん見て。これギルドの人が言っていたお米だよね!! おっ。料理の数も沢山あるし、どれにしよっか迷っちゃうよ!!」
「そうわね。このハンバーグ? という料理黒い器に乗ってるらしいわね。熱いから気をつけて……? 料理が暑いってことかしら?」
「多分それはハンバーグプレートだよ。ハンバーグが乗ってるお皿がすごい熱いから気をつけてねってことだと思うよ。ハンバーグを押し付けるとジューって音が鳴ってお腹が余計空いちゃうんだよ。それにより美味しそうに見えるし。」
「!! 私それにするわ。話を聞いてるだけで、お腹がぺこぺこよ。楽しみね。」
「お姉ちゃんが知ってる料理がいっぱいってことは、料理作ってくれる方は人族なのかな?」
「どうかしらね。でも、お米があるのだからそうかもしれないわね。」
「そんなことよりもどうしよっかな? こっちも美味しそうだし、ああ。こっちも美味しそう。」
私たちはメニューをみて、どのメニューにしようか真剣に考えている。お母さんはハンバーグプレートにするらしいが、私は……。
?!
ドリア!!
しかも、私が好きなミートソースドリアの方ではないか!!
もちろんホワイトソースで作られているドリアも美味しいが、私はミートソースで作った方が好きなのだ。
これに少しパルメザンチーズをかけたりしても美味しいし、温泉卵が乗っていても美味しい。ここはトッピングが無いみたいだが、お手製のソースと書いてあって気になってしょうがない。
「サリアはどうするの?」
「そうだね……。チキンピカタ? って言うのにしよっかな? さっきチキンピカタを頼んでる方の料理を見たけど、すごい美味しそうだったから!! それに、たくさんのソースが付け合せでついてて楽しみなんだ!! お姉ちゃんは?」
「私はミートソースドリアかな。またみんなでシェアしよっか」
「「賛成!!」」
「すみません!!」
私たちは定員さんに注文を頼み、待っている間に地図をみてどこを回るか話し合う。
「お腹すいてつい寄っちゃったけど、この後ここのパン屋さんによろうよ。こないだの街でもそうだったけど、絶対に美味しいパンがあるはずだよ!! 里で食べれないパンがあるかもしれないし!!」
「そうわね。それと、せっかくだから雑貨屋さんにも寄ってお皿でも買いましょうか。」
「そこでみんなのお茶碗買わない? 今使ってるのはお味噌汁とかを入れる用の器だから専用のが欲しくて。みんな違って自分専用のお茶碗っていうのもいいかな? って思って。」
「確かに!! 私も自分専用のお茶碗欲しい!! お母さん絶対に行こうね!!」
「そうね。その前に沢山食べるわよ」
「「うん!!」」
「お待たせしましたにゃ!!」
「「!!」」
猫族定員さんは尻尾を嬉しそうに振りながら私たちの前に料理を置いてくれる。
「こちらのハンバーグプレートとドリアは容器がすごいあっついので気をつけて欲しいにゃ。ピカタはすぐに持ってきますにゃ。」
「「おお!!」」
私のドリアは上のチーズが未だにブクブクと音がなり、出来たてホヤホヤだ。お母さんのハンバーグのジューっと音が私のお腹をより空かしてくれる。
「「美味しそう!!」」
私たちがハンバーグとドリアに目がいっている間に定員さんはサリアが注文したピカタも持ってきてくれた。
「ごゆっくりにゃ!!」
「みんなの料理が揃ったから食べましょうか。」
「うん!! お姉ちゃんはご飯注文しなかったけど、大丈夫だったの? 私とお母さんはあるのに……。」
「ちっちっち。サリア。ドリアはね、このソースの下にご飯が隠れているんだよ!! このソースとの相性が抜群、そして熱々がまた美味しさをあげてくれるんだよ。シェアするの楽しみに待っててね。」
「うん!!」
サリアはすごい嬉しそうな声で返事をし、「いただきます」をして自分の料理を食べ始めた。
「美味しい!! 次はこっちのソースをつけてみよっと。」
「プレートにお肉を当てるとこのジューって音がなって余計美味しく見えるわ。うん!! 美味しい!! 人参のグラッセも美味しいし、すごい楽しめるプレートだわ。今度家でも楽しめるプレートを作って見ようかしら。楽しみにしててね。」
「こっちのドリアも美味しいよ。今まで食べたミートソースドリアの中でも格別に美味しい。中にブロッコリーやほうれん草入ってるの初めてだけど、すごい合う!! これはヤミツキになっちゃうよ。」
「もうみんなの感想聞いたら早くシェアしたくなってきちゃった!! 早く早く!!」
そうして、みんなで料理を分け感想を述べながら美味しい食事を過ごした。
サリアは特に私が注文したドリアが気に入ってくれて、絶対に家でも作る!! と目を燃やしながらすごい楽しみにしていた。
家で作る時はどんなアレンジをするか楽しみだな。
「ごちそうさまでした!!」
「美味しかったね。まだ食べたい料理があったから、絶対にこのお店に来ようね。」
「そうね。今度はディーロも呼びましょうか。」
「「賛成!!」」
私たちは満足してお店を出てパン屋に向かった。どんな珍しいパンがあるのか今から楽しみだ!!
今日久しぶりに某シュークリーム屋に行ってきました!!
何故か家の近くになくて食べる機会があまりないので、すごい特別感がある上にあの美味しさ。
どこまで私の幸せボルテージをあげたら気が済むんだよ!! と叫びたくなりますね。
クッキーシュー?サクサク なものが一番美味しかったので、是非皆さんも食べてみてください。
あと、パン屋さんを何店舗か行って自分に足りないものを補えた気がします。
今度書く時はどんな種類が出るかお楽しみに!!
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