第118話 もうすぐ試験?!
んん!!
やっぱり朝の日光浴は最高だよね。
あれかは旅修行を始めていたが長老のところの修行は休んでいた。なんでも一緒に修行している長老の孫のマーサとラッサーには元気で会いたいからという理由だ。
そして、元気になってきた今日から長老の修行再開!!頑張るぞ!!
私は清々しい気分で朝食をとり、サリアと一緒に久々の長老の修行に向かう。
こころのモヤモヤも無くなったし、今日からまた頑張るぞ!!
「おお、二人ともやってきたか。そろそろ学校の試験があるのじゃが、二人とも大丈夫かのう?」
「「学校……。あっ!!」」
すっかり忘れていた。そうだよ、私たちの力がバレたから学校の試験に行く日が早まったんだった。
それにしても、学校の試験か……。
あれ以降あまり魔法も使ってないし、しっかり実力を発揮できるかな?
私は腕を組みながら考えていると、サリアも私の真似をして、「えへへ」と笑った。
「二人とも仲がいいのう。その調子で一緒のクラスになるといいのじゃが……。試験は実力試験とペーパー試験じゃ。実力試験では、本気を絶対に出すんじゃないぞ。会場が壊れるし、最悪学校に入学できなくなるからのう。」
「えー。みんな本気出すんだから、負けちゃうよ!!」
「二人とも本来は学校に通わなくていいぐらい強いじゃよ。その実力なら、冒険者になって稼いだ方がいいレベルじゃ。でも、学校に通うってことじゃからな。弱すぎても狙われる原因になるから、周りより少し強いぐらいでやるのじゃよ。」
「「はーい。」」
「おじいちゃん、僕らはいつ学校の試験に行けるの?」
「そうだよ。早く行きたーい!!」
「そうじゃな……。二人はあと30年後ぐらいかのう?」
「もっと早く行きたい!! お姉ちゃんたちと一緒に行きたい!!」
「私も私も!!」
一緒に修行を受けている長老の孫のラッサーとマーサは長老の足にしがみついて輝かしいめで長老を見ている。
長老は困った顔をしながら、二人の頭を撫でて何を言うか考える。
「そうじゃな……。」
「二人ともわがまま言っちゃダメだよ。お姉ちゃんと私はお姉さんだから行けるんだよ。お姉ちゃんみたいにもっと大きくならないと、怖い方々に対応出来ないんだよ。二人はあまり知らないかもしれないけど、外には怖いお化けがいっぱいいるんだよ!!」
「「!! おじいちゃん!!」」
サリアが両手を上げてお化けポーズを見せると、ラッサーとマーサは怖がって長老の足を強く抱きつく。
それを見た長老は「ふぅ。」と息を漏らしながら安心する顔をする。
「そうじゃよ。二人みたいに大きくならないと負けちゃうぞ!! だから、これからもしっかり修行に励むんじゃよ。」
「「わかった!! 頑張るもん!!」」
「そうなったら、そろそろ始めるぞ。頑張るんじゃよ。」
「「うん!!」」
長老の足から離れたラッサーとマーサはいつも以上に修行に育んでいた。
それにしても、私達も自分たちの実力が強いのはわかるが、同年代がどれほど強いのかが検討もつかない。ラッサーとマーサよりは強いと思うけど、どれぐらいかな?
私は力の調整をしながら本日の修行を終えた。
「「ありがとうございました!!」」
「ごくろうじゃったな。あっ、そうじゃ。詳しい説明をしていなかったな。ラッサーとマーサは少し待っといてくれ」
「「わかった!! お姉ちゃん頑張ってね!!」」
「「うん!!」」
私とサリアと長老で集まってる間二人は土でお絵描きを始めた。
「試験は二週間後までやっておるから、それに間に合うようにしてくれ。入口でこの紙を渡せば学校側が対応を取ってくれるはずじゃ。くれぐれも本気を出すんじゃないぞ!! 転移は紗夜さんに任せてあるから、行きたい時に行っておくれ。」
「「はーい」」
そうして長老から細長い四角柱の石を渡された……。受験票みたいに紙タイプかと思ってたよ。さすが異世界!!
それにしても、いつでも大丈夫なのか。とりあえず家族会議をしてから決めるかな。
私たちは長老たちに別れを告げ自宅に戻った。
自宅に戻ると同時に紗夜ちゃんが現れ、私たちの後をぷかぷかと浮かびながら着いてくる。
「おかえり。あっ。紗夜さんも。」
「「ただいま!!」」
「今日長老から学校の試験の話聞いてきたよ!! 二週間後までに受ければいいって!!」
「早いわね。私たちエルフはほぼ二回目選考だったから、この時期に行くのは数千年ぶりかしら? とにかく本気を出しちゃダメよ!!」
「それ長老にも言われたよ。大丈夫。みんなの力と同じぐらいでやるから。」
「大丈夫だよ。何かあってもサリアにコソッとテレパシーで伝えるから安心して。」
「そうね。エルフの先生がいなければ言いけれど……。」
「
試験日はディーロが帰ってから話し合いで大丈夫か? 一応私が転移することになって近くにもいるからウサが思うようなことはおきないと思うが。」
「はい。ディーロが帰ってからでお願いします。何から何まですみません。」
「気にしないでくれ。少し休憩したらまた旅に出るから準備をしといて」
「「はーい!!」」
私たちは準備をした後にいつも通り転移して、相棒のマウとユンに乗りながらゆらりゆらり揺れていると少し遠くに街が見えてきた。
「お姉ちゃん、ついに次の街が見えてきたよ!! この街は大丈夫そうだね……。どんな美味しい料理があるのか楽しみだね!!」
「ね!!」
「二人とも久しぶりの観光だから、楽しむわよ」
「「はーい!!」」
私たちは次の街に向けて馬を走らせた。
ついに学校の試験編です!!
ということは……。
もうすぐ学校編に突入!!
書きたい内容が沢山あるので、少しグタグタ書きになってしまうかもしれませんがお付き合い下さい。
楽しみだな。
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