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第113話 ついに作るぞ!!ピザ♪ピザ♪

 「はぁ。やっぱりサリアと一緒に寝るんだった……。」


 昨夜急に不安が襲いかかり、サリアと寝ようか迷ったが、サリアが寝ていたら。 と考えてしまい、結局一人で寝てしまった。


 不安を抱えたまま寝ることになったが悪夢は見るし夜中何度も目が覚めると最悪な時間を過ごす羽目に……。


 夜は不安が襲いかかる時間なのかもしれないな……。


 今日からまたサリアと一緒に寝たいな。


 私は憂鬱な気分を少しでも晴らすためにベットから出ていつも恒例の日光浴を浴びて邪悪なものを取っ払う。



 「ふぅ。よし!!」



 気分変更!! 今日も楽しい一日にするぞ!!


 私は顔を軽く叩いて気合を入れて部屋を出る。


 サリアは起きてるかな?


 私みたいに憂鬱な気分じゃないかな?


 大丈夫かな?


 私は気になってサリアの部屋をノックすると「どうぞ」と弱々しい声が聞こえた。


 「おはよう。お姉ちゃん」


 「おはよう。ちょっとそっちに行ってもいい?」


 「うん。」


 私はサリアが寝ているベットに入ってサリアの隣に寝っ転がると、サリアはすごく寂しそうな顔をして私に抱きついてきた。


 私はサリアの頭を抱えて抱きつくとサリアは嬉しそうに「ありがとう」と小声で呟いた。


 「今日から一緒に寝よっか。一緒に寝た方が安心するんだよね。」


 「お姉ちゃんも?!」


 「うん。」


 「良かった。昨日の夜怖くなっちゃって行こうか迷ったんだけど、寝てたらって考えて行けなかったんだよね……。」


 「いつものサリアなら気にしないで来るのに?」


 「うん。なんか気にしちゃって……。」


 「家族なんだから気にしないで。甘えたい時には甘えて。」


 「お姉ちゃん!!」


 私たちはしばらく抱き合ってお互いの不安を取り除いた後に1階に降りてリビングに行く。


 「「おはよう」」


 「おはよう。」


 「お父さんはもう出かけちゃったの?」


 「そうなのよ。今日から1週間ぐらい少し早めに出ることになったらしいわ。朝、娘たちに会えなくなるって悲しんでたわ。」


 「そっか。なんだか寂しいね。」


 「ね。」


 「そうだ、今日はこないだから話してたピザでも作ろっか。美味しいものを食べたら疲れも取れるし、不安なことも忘れてくれるはずだよ。」


 「!! お姉ちゃん作ろ。作ろ!!」


 「その前にしっかりと朝ごはん食べるのよ」


 「「はーい!!」」


 「お母さんはそれまでにピザの作り方を見とくから。」


 「サリアも早くみたい!!」


 「それなら早く準備しちゃいなさい。待っててあげるから。食べる時は焦っちゃダメよ。」


 「わかってるよ。」


 「ふふ。」


 ところで朝食は何かな?


 昨日はあまり食べてないからお腹ぺこぺこだよ。


 私たちは準備のためにリビングに向かうと美味しそうな料理が並んでいた。


 卵焼きにキノコが入った餡掛けがけ、焼き魚、白米に味噌汁、もちろんキノコたっぷり味噌汁。


 多種多様のキノコが入っていて、食感、味を楽しめる私が大好きなお母さんの料理だ。


 「お姉ちゃん、この卵焼き初めてみるね。」


 「ね。すごい美味しそうだよ。早く準備して食べよっか。お腹ぺこぺこだよ。」


 「私も!!」


 私たちは準備をして朝食を食べた。


 初めて食べた卵焼きにキノコの餡掛けがかかっている料理はキノコ料理ランキングの上位に入るほど美味しかった。


 卵と餡掛け。まさに天津飯のご飯なし?! と思ったが、全然ご飯なしでも十分に美味しい。


 お母さんに聞いたところ、自分で考えて作った。との事だ。


 これからお母さんのアレンジ料理が楽しみだね!!


 よし、ピザ作り開始しますか!!


 ってその前にあれを作らないとだよね。紗夜ちゃん出番だよ!!


 「紗夜ちゃん。ピザ窯を作りたいんだけど、作り方わかる?」


 「もちろん」


 いつも通り何も無い空間からすっと現れた紗夜ちゃん。


 相変わらずのサッカーボールと同等の大きさ、形でロボットで作られているのが丸わかりのような構造。


 顔がない分何考えているのか分からないんだよね…。


 「まずはブロックとレンガの用意かな。ブロックを引いた後にレンガの並べ、周りを囲むように積んでいく。途中で長いレンガを入れる。この時に奥は少し開けて奥こ」


 「ちょっと紗夜ちゃん待って!! 説明はその時にお願い。とりあえず、レンガとブロックの準備だよね……。紗夜ちゃん持ってないよね……。」


 「えっ。持ってるけど……。」


 「持ってるんかい!! 持ってないような言い方だったからドキってしちゃったよ。お母さん裏庭にピザ窯作っていいよね」


 「もちろんよ。せっかくだし、一人一つ作ろうかしら。紗夜さん材料大丈夫ですか?」


 「大丈夫。何十個作っても問題ないぐらいあるから。それにしてもピザ窯作りか。懐かしいな。本格的なものから簡易的なものまで様々な形が作るのも楽しいし、ピザを焼く工程も楽しいからな。」


 「なんだか紗夜ちゃんとお姉ちゃんのテンションがすごく高いよ!! それだけ美味しい料理ってことだよね? 楽しみだな。ピザ♪ピザ♪」


 「よし。裏庭で作るぞ!! サリア急いで着替えて裏庭に行くよ。」


 「わかった!!」


 私とサリアは慌てて自室に戻り着替えて裏庭に向かった。

ついにピザ作り開始?! やっとですよ。確かクリスマス編(特別編)で少しピザについて書きましたが、あれはピザを以前に食べたという設定だったので、このピザ回を読んだ後に読むといいかもしれませんね!!

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