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第11話またしても魔力循環?!

 大根おろしという新感覚に感動しつつ、ゆっくりお茶を飲んでいたらすっかり紗夜ちゃん修行のことを忘れていた!!


 今日は魔力循環が成功したので満足しているが、基本のきの字もできていない私がサボる訳にはいかない!!


 「サリア修業に出かけるから支度して!!お母さんもう行ってくるからね。」


 「お姉ちゃん。もう支度できてるよ!!」


 「あまり遅くならないでね」


 サリアは、バックに水筒などを入れて準備完了している。


 私の水筒も持ってくれたみたい。


 なんて優しい妹なのか!!


 私たちはエルフの森奧に向かう。


 途中で、少し声をかけられたが夕食の山菜を取りに行く!! と言ってしまった為帰りに少し取って帰らないといけない(帰りに見つかってしまったように)。



 それにしても神秘的な光景なんだろうか。


 天に届くと思うほど長く、歴史を感じる木々がどこまでも続いている。


 その間から流れてくる太陽の光が私たちのスポットライトのように照らしてくれる。


 葉っぱが揺れる音に鳥の鳴き声、動物たちの歩く音。歩くだけで癒される最高の瞬間。


 これだけでも最高の空間だが、私はここにピアノの曲でも流して優雅に歩きたいという願望が私から離れてくれない。


 疑似体験で眠れない時は動画サイトで森のささやきと共にピアノの演奏する動画をよく聞いて寝たことだ。


 心が安らかになり、不安や怒りなどを取り除いてくれる。


 疑似体験のおかげでこちらの世界の素晴らしさが気づくことが多いし、こちらに取り入れたらどれほど喜んでくれるかを考えるのも楽しい。


 大根おろしだけで、あそこまで喜んでくれたんだ。


 ピザを作った時には、目ん玉が飛び出るのではないか?


 私は周りの景色を楽しみながら修業場所まで歩いていった。


 「今日だけど、長老のところで魔力循環が成功したところしっかり見てたよ。おめでとう。まずは第一関門突破!! って感じだね。とりあえず今日は体に魔力循環を慣れさせるために少しずつ魔力循環の時間を伸ばして行こうと思う。長老のところでやった時に最長30分だったから、1時間いかないぐらいまでできるようにしたいかな。もちろん、集中するために目は瞑ってていいよ。サリアちゃんは昨日見た感じだけど、体の部位によって身体強化が強かったり弱かったりとまばらだから、体全体に魔力を循環させて歩いたり走ったりしよう。この時足や手のつま先までしっかり通すこと。これに力を注げばあっという間に改善されると思うから頑張っていこう!!」


 「「はい!!」」


 「お姉ちゃん。水筒持ってきたから、置いとくね。最近は暑いからしっかり水分補給忘れずに!!あと、お母さんがレモンジュースもくれたから休憩の時に一緒に飲もうね。」


 「ありがとう。」


 私たちは各自修行に入る。


 何かわからなかったりしたら紗夜ちゃんがアドバイスをくれるので頼もしい。


 魔力循環をしていたら時間のことを忘れてしまうから紗夜ちゃんに一時間になったら声をかけるように頼んだ。


 その時にサリアも一緒に休憩する予定だ。



 私は座って目をつぶり魔力のイメージをしていく。


 そして魔力の海から体に魔力を流していく。


 魔力を学ぶ時に必ず守ってほしい事として決して無理をしてはいけない。と習った為、先程と同じ量の魔力を流していく。


 いくら魔力が多くても、魔力循環に慣れていなかったら使い物にならない。


 それほど大事な工程なので焦らず慎重に取り組んでいく。



 …………



 気がつくと、紗夜ちゃんが声をかけてくれる。


 もう一時間経ったのか?


 気が付かないほど集中ができてるとは想像以上に魔力循環が慣れてきているのかもしれない。


 すぐに調子に乗ってしまうので、注意したいところだが、今回は特別!!


 調子に乗っておこう。(毎回これで調子に乗ってます)


 魔力循環を一旦終わりにして、目を開けるとサリアがこっちに向かって歩いてきている。


 「お姉ちゃん。おつかれ!! 集中してたけど喉乾いてない? レモンジュース飲もうよ!! お母さんがね、水分だけでなく塩分も取らないとだからって言ってレモンジュース作ってくれたんだよ!!」


 「喉乾いたし、飲もうか」


 「うん!!」


 水筒から、プラスティックのコップにレモンジュースを注ぎ渡してくれた。


 私はサリアからレモンジュースを貰って1口飲むが暑い時に飲むレモンジュースは格別!!


 こっちの世界には炭酸ないのかな?


 疑似体験では、エナジードリンクを疲れた時に飲んで、炭酸が私の中で踊り出す。


 飲む前と飲んだ後では、疲れ具合が全く違う優れものだ。


 炭酸がなかったら、ビールとかもないのでは!!


 なんとしてでも炭酸がこの世にあってくれ!!


 「アリアの魔力循環だけど、筋がいいのか通常のかかる時間の何倍も早い段階にいる。普通は細かいところまで魔力循環をせずに歩いたり身体強化を試したりするんだけど、魔力循環だけで最低四日はかかる。それをここまでの精度で長時間できるのはもはや才能でしかない。休憩が終わったら目を開けて歩けるようならば少しずつ歩いて行こう。決して無理だけはしてはいけないよ。あと魔力循環の魔力量だけど、今日はそのままで。一日ごとに少しずつ増やしていって、最終的には底で何時でも魔力を出せる感じにしていくつもりだから。」


 「わかった!!」


 「私は。私は?」


 「サリアちゃんはアリアのことを気にしすぎて集中出来てない感じが見られるからね。チラチラ見てたし。もう少し集中すればもっと良くなると思うよ」


 「えー。お姉ちゃんのこと気になっちゃうよ。むずかしいよ。」


 「サリアのこと追い抜かしちゃったら一緒に修業出来ないからね。自分の修業をしないと学校に行った時に困っちゃうから、追い抜かしても教えられないよ」


 「えっ!!」


 サリアは大好きなお姉ちゃんに教えてもらう為、修業を少し手抜きをしていたのだ。


 お姉ちゃんのことは確かに気になるが、それ以上に適当にやっているのも紗夜ちゃんにバレバレ!!


 なぜバレたかは分からないが……


 「魔力量は、誰を見ても判断できないけれど、魔力循環量や流れは魔法を使えるものなら大体は分かる。だから、サリアちゃんが少しおサボりしていることもわかってしまうんだよ」


 「サリア!!」


 「ごめんなさい!!」


 それほど私に教えて欲しいものなのか?


 そもそも魔力が生まれながらにして多いのだから、素質はあるはず。


 私は教えるのが下手な方なんだから、しっかり上手い人に教わった方がいい。


 「これからはちゃんとします。お姉ちゃんとずっと一緒に修業したいから。」


 「無理せずに頑張ろう!!」


 コップのレモンジュースも気がつくと終わっており、残りは修業終了した時に飲むことを約束し、また魔力循環をする。


 今回は、目を瞑ってイメージするのではなく、目を開けたままイメージしていく。


 戦いになってくると目をつぶっている時間なんてない。


 もしもあっても命が一瞬にして取られてしまう。


 魔法と言うのは便利であると同時に恐怖なものでもある。


 1度でも命のやり取りをしてしまうと、魔法が怖くなりスランプになってしまう方もいるぐらいだ。


 そんな恐怖心が無いからこそ今のうちに叩き込んでいきたい。


 今度は立ちながら目を開けて魔力循環をしていく。


 目を開けるだけなら成功したが、目を開けると細かいところまでの循環ができなくなってしまう。


 途中で途切れて最初からということではなく、つま先だけ循環出来ていないなどといったケースだ。


 動きながら魔力循環は、明日することに。


 目を開けているとやっぱりサリアの動きや紗夜ちゃんの動きが気になってしまうものだ。


 戦いにおいて相手の動きを気にしながら魔法を使っていくので気にするのはいいことだが、魔力循環が粗末になってしまっては元も子もない。


 ちなみに動きに成功したら話しながら魔力循環をするらしいが、それが終われば身体強化!!


 早く身体強化に行きたいものだ。


 疑似体験時のゲームでは、レベルアップと共に勝手に覚えてくれるので羨ましい限り。


 実際に薬草なども使う。ではなくしっかりすりおろし、水などと混合させポーションを作って飲むのだ。


 マジでゲームの世界みたいになってほしい!!



 サリアは、走ったりしながら魔力循環をおこなっている。


 私は自分以外の魔力循環が見えないからどれぐらいの制度なのかが分からないが私より凄いのは確かだ。


 今は、サリアを越して自慢するのが第一目標として頑張っている。


 魔力循環をしていると時間があっという間にすぎていき、紗夜ちゃんから「終了〜」とアナウンスが流れた。



 サリア達は、私がいたところに集まり一緒にレモンジュースを飲む。


 「今日はほんとにいい感じだよ!! 昨日までが嘘のように思えるぐらい大成功だよ!!」


 「多分だけど、昨日の魔力循環で流しすぎた魔力が体全身に流れて、魔力の流れる道が大きくなったのだろう。だから今日はトントン拍子にいったのかもしれない。でも、ほんとに危ないからもうしちゃダメだからね!!」


 「何があってもやりたくないから大丈夫だよ!!」


 「お姉ちゃん気をつけてね。」


 「はーい。」


 小休憩も終わり自宅に帰宅するのであった。

魔力循環の回が明らかに多くなってしまうので、一気に大成長させました。これからも歩きながらだったり話しながら魔力循環をする様子を書くのでもう少しお待ちください。身体強化もほぼ説明は同じなので一気に大成長が増えるかも知れません。アリアたちの私生活を楽しんでください!!


【お知らせ】

今後は思い浮かばなかったり忙しかったりする時は投稿なしって感じになります。(前日に進捗状況みたいなのでアナウンスします。)

それ以外は毎日投稿する予定ですのでお楽しみに!!


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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