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特別編 みんなに元旦の楽しさを教えたい

 「ふぁぁぁぁ」


 私は上半身を起き上がりながら、隣を見るとまだサリアは寝ていた。


 無邪気な寝顔がこっちに向いていて、ついほっぺを指でつついてしまう。


 「えへへ。」


 一瞬起きたかな? と思ったが、寝言みたいな感じで返答してくれた。


 なんて可愛いんだ!! 私はまた柔らかいほっぺを触ってしまう。


 ツンツン。


 「ん。」


 これでもまだ起きる気配はない。


 その後も私の欲求は止まることなく、サリアのほっぺをツンツンしていると、


 「もう。お姉ちゃん意地悪しないでよ。起きちゃったじゃん。」


 「ごめんね。ついサリアが可愛くて。こんなにプニプニなほっぺだったら、つい自分でも触っちゃうでしょ?」


 「触らないよ!! 自分のほっぺを触るぐらいだったら、お姉ちゃんのほっぺ触るもん!! お姉ちゃん少しだけ触らせて。」


 「分かったよ。」


 プニプニ


 「なんか恥ずかしいね。」


 「えへへ。お姉ちゃん可愛い!! ほっぺ触られるの結構恥ずかしいでしょ。これから勝手に触らないでね。」


 「はーい。」


 私はそう言いながらまたサリアのほっぺを指をさしてプニプニ感を感じる。


 「もう。言ってからって言ったのに!!」


 サリアがほっぺを膨らましたので、さっきより指でさすのが楽しくなってプニプニを続けてしまう。


 そんな感じで遊んだ後、私は今日が元旦ってことを思い出した。


 サリアのほっぺは、元旦ってことも忘れる程幸せを与えてくれるからしょうがないよね。


 「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」


 「……? 何それ?」


 「え? あっ。こっちでは、なかったね……。これはね、年が明けたから今年もよろしくお願いしますって挨拶だよ。昨日思い出を振り返ったみたいに、こっちも行事にしていこっかな?って思ってね。」


 「そうなんだ!! もう一回なんて言ったか教えて!!」


 「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」


 「!! あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!!」


 「うん。バッチリだね!!」


 「えへへ。ありがとう。」


 私たちはお互いの顔を見て「くすっ」と笑った。


 元旦そうそうこんなに嬉しいことがあったのだから、いい一年になりそうだ。


 「お父さんとお母さんにも挨拶しに行こっか。」


 「うん!!」


 私たちは、部屋を出て両親がいるリビングに向かう。


 「あら、二人一緒に起きてきたのね。おはよう。」


 「おはよう。」


 「「おはよう。」」


 「お姉ちゃん。せーの。」


 「「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!!」


 「「……?」」


 お互いの言葉のスピードが、あったりズレたりしたが最後までしっかりと言い切ることができた。


 これも、一緒に何か言う時の醍醐味だからね!!


 肝心のお父さんとお母さんは、サリア同様にこと言葉を知らなかったみたいで、頭の上に? が三つほど並んでいる。


 「これはね。新年になったから、今年もよろしくお願いしますって挨拶なんだって!! お姉ちゃんが教えてくれたの!!」


 「そうだったのね。せっかくだから、私達も言いましょ。」


 「いいね。それでなんて言ったんだ?」


 「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。だよ!!」


 「せーの。」


 「「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!!」」


 「やっぱりいいね!! 今年初めからすごい楽しいことがあったから、今年もどんな年になるのか楽しみだよ!! お姉ちゃん他に元旦することはある?」


 「あとはお餅食べたり、ゆっくりする感じだけど、お餅作ってみる? 途中までこっそり作ってたからあとはもち米をつくだけだよ。」


 「みんなでやろうよ。」


 「「賛成!!」」


 そうして、家の裏庭に行って魔法で臼と杵を作り、収納魔法からもち米を出して臼に入れる。


 「最初は少し難しいからやっちゃうから、待っててね。」


 「「はーい。」」


 私は、もちを杵で潰しながら回してぺったんつくまでの土台を作る。


 よし。あとはついて完成かな。


 「順番にこの杵を持ってお餅を叩いていって。まず見本見せるから。」


 そう言って私は杵を頭の上に上げた後に振り下ろし餅をつく。


 「こんな感じを順番でやっていこっか。」


 「うん!! 私からやっていい?」


 「「いいよ。」」


 「サリアこっち来てくれる?」


 「うん!!」


 そうして、サリアが杵を持ってお餅を叩いていく。


 「なんかこれ楽しい!! 早くお父さんもお母さんもやって!!」


 「よしやるぞ!!」


 そうして、みんなで順番で餅をついていきお餅を完成させる。


 「せーの」


 「「完成!!」」


 お餅、元旦と言えばお雑煮だから作る予定。


 「あとは、リビングでお正月の特別料理を作るから待っててね。」


 「「はーい。」」


 私は臼からお餅を取り出し、小分けして収納魔法に入れると同時に杵と臼をしまう。


 よし、家に戻ってお雑煮作るぞ!!


 私たちは裏庭からリビングに戻り、みんなには椅子に座って待ってもらう。


 もしもこうなった時用にこっそりとお雑煮のタレ(大根と人参入り)を作っておいたので、お餅を焼いて、タレなどをかけお雑煮を完成させる。


 「よし。完成!!」


 私はお雑煮をみんなのところに運ぶとなんだか不思議な感じでお雑煮を見ていた。


 お餅を初めて見た上に、似た方な料理も見た事がないから不思議でしょうがないないのだろう。


 見た目も珍しいが、餅はこれだけでは無い。


 そう、チーズみたいに伸びるんだ。


 この伸びると感覚は、チーズとはひと味違うのも醍醐味!!


 「食べよっか。」


 「「いただきます!!」」


 私はお餅を食べながら、お雑煮のお汁を口の中に入れる。


 うん。美味い!!


 やっぱりお正月と言えばお雑煮だよね!! 安心する味だな。


 「お姉ちゃんお餅すごい伸びるよ!! すごい!! チーズとはまた違った伸び方だから、驚いちゃった。」


 「そうね。すごい美味しいわ。これから年を明けるとこれが食べられるって考えると楽しみになってくるわね。」


 「うん。美味い!! それに、みんなで作ったからこそ、美味しさも倍増した感じだな。」


 「ね!!」


 私たちは満足しながらお雑煮を食べてた。


 「「ごちそうさまでした!!」」


 その後は、ゆっくりと過ごして元旦を過ごした。


 私以外は、元旦にゆっくりするのが初めてだったけど、なんだか満足してくれて嬉しかった。


 来年もゆっくりしようね。

 あけましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします!!


 この小説を書くことによって、お正月なんだな!! ってすごい感じました。次に特別編を書くのは節分の時かな?

 今年も沢山お話を書いていくつもりですので、楽しみにしててください!!


 特別編は、今私たちが生きている世界と同じ時を過ごしているので、親近感があっていいですね!!

 なんだか嬉しい気分になります!!

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