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特別編 年末だし、一年振り返ろう!!

 ……。


 年末か……。


 今まで長寿が故に年末年始なんて気にしたことがなかったが、今年は疑似体験があったおかげで今までには無い特別感を抱いている。


 そもそも、疑似体験が今年中にあったということが未だに信じ難い事実だが。


 だって、人族として80年間生きたと思ったらそれが疑似体験でした!!


 しかも、こっちの世界では一週間ぐらいです!! って感じだからね。


 あの時は、パニックでおかしくなりそうだったけど、今となってはいい思い出だ。


 そんなことをベットの上で振り返っていると、私の部屋のドアがノックされた。


 「お姉ちゃん、起きた? 開けていい?」


 「起きてるから、入ってきな。」


 「やった!!」


 喜びと共に部屋の中に入ってきサリアが、布団の中に潜り込んできた。


何かイタズラするのでは? と思っていたが、そんなことは無く私の隣にやってきた。


 「お姉ちゃん今、絶対に面白いことしようと考えてたでしょ。」


 「面白い事ね……。特に考えてないよ。今年のことを振り返ってたんだよ。」


 「今年のこと? そんなことやってると、振り返るだけで人生終わっちゃうよ。2000歳の頃に人生振り返えったら振り返るだけで一年かかりそうだし……。」


 「確かにそれはそうなんだけど、もっと人生を大切にしないとなって思ってね。お姉ちゃん疑似体験してきたじゃん? そこで人族になったんだけど、平均寿命がたったの160歳なんだよ。結局80歳で死んじゃったから、平均寿命にも届かなかったし……。それで毎日楽しもうかなって思ってね。」


 「なんかお姉ちゃんかっこいいね!!」


 「今年これ楽しかったから、また来年しようとか考えると結構楽しいよ?」


 「!! 私もお姉ちゃんと一緒に今年のこと振り返る!! だって、楽しかった思い出をお姉ちゃんと振り返られるってすごい楽しそうだもん!! いや、絶対楽しいもん!! お姉ちゃんが作ってくれた親子丼を初めて食べた時はね……。」


 そんな感じで、私とサリアが思い出に浸っていると、いつまで経っても起きてこないことを不思議に思ったお母さんとお父さんがやってきた。


 「2人で何か楽しいことでもやっていたの?」


 「今年のことを振り返ってたんだよ!! 今まで振り返ってこなかったのが勿体ない!! って感じるぐらいすごい楽しくて、盛り上がってるんだよ!! お母さんとお父さんは何かある?」


 「そうだな。色々とありすぎて驚いた一年だったな。」


 「そうね。一番驚いたのは紗夜さんが生きていたことかしら。」


 「そうだな。あれはすごい驚いたな。それと同時に子供の頃に戻ったような嬉しい感じにもなったな。見た目は違えども、話し方や声のトーンなどは一緒にだからな。」


 「そうね。」


 「振り返るって楽しいでしょ? やっぱりお姉ちゃんが提案してくれることは楽しいよ〜。」


 「ギュルル」


 「「?」」


 「お腹すいちゃった。振り返ってたら、親子丼食べたくなっちゃったから、お姉ちゃん作って!!」


 「しょうがないな。」


 「俺の分もいいか」


 「私も!!」


 「みんなの分作るから楽しみにしててね。」


 「「はーい!!」」


 そうしてリビングに行って親子丼を作り、みんなで食べた。


 私とサリアは親子丼のことを思い出していた為、完成した親子丼を見る目がいつも以上にキラキラとしていた。


 やっぱり親子丼食べたい欲がある状態で食べる親子丼は、いつも以上に美味しいよね!!


 来年も沢山丼物を作って、いい思い出を作りたいな。


 その後も私たちの思い出話は止まることなく、私たちが寝る時間まで続いたのであった。


 「二人ともおやすみ。今日は色々と楽しかったわ。」


 「そうだな。一年を振り返るなんて初めてやったが、意外といいもんだな。来年からもしていくか。」


 「「賛成!!」」


 「「おやすみ!!」」


 私たちはリビングを出て、自室に入ろうとした時私のパジャマのはしをサリアが引っ張ってきた。


 「お姉ちゃん。せっかくの年の最後だから、一緒に寝ない? もう少しだけお姉ちゃんとお話したいな。」


 「あまり夜更かししちゃダメだからね!!」


 「お姉ちゃん、ありがとう!! 枕だけ取ってくるね!!」


 嬉しそうな声で返答したサリアは急いで自室に戻り枕を持ってやってきたので、一緒にお布団に入り寝っ転がりながら今年のことを二人だけで振り返った。


 「来年もお姉ちゃんと色んなことしたいな。」


 「サリアはどんなことしたい?」


 「そうだね……。お姉ちゃんとまた魚取りもしたいし、みんなで街まで行ってパンも食べたい!!」


 「どれも今年やったことだね。新しくしたいこととかは?」


 「それはね。来年みんなで考えるんだ。だって、その時間も楽しいから!!」


 「そうだね!!」


 私はサリアの頭を撫でたら、すごい嬉しそうな顔で「えへへ。」と笑っていた。


 「もう少しで、年越しちゃうから寝よっか。」


 「えー。せっかくなら、起きてようよ。だって、後十分ぐらいだよ?」


 「そうなんだけど、目を覚ましてからの方が、年の初めって感じがして気分的にいいかな?って思ったんだけど。」


 「確かに!! お姉ちゃん天才!!」


 「明日今年何をしようか計画立てよっか。」


 「うん!! すごい楽しみになってきたよ!!」


 「楽しみになりすぎて寝れないようにしないでよ。」


 「わかってるよ。だって、私だけ起きたまま歳を越すのは嫌だもん。」


 「おやすみ。」


 「おやすみ。来年も楽しもうね。」


 「ね!!」


 私たちはお互い向かい合って目を閉じた。


 また明日から楽しいこと沢山しようね。

 今自分の作品を読み返しているのですが、1話〜5話ぐらいは書き直したはずだよね?!って思いながら読んでました。

 書き直した時、これ以上にいい文章は見つからないな!!と自信満々だったのが、恥ずかしいです。

 この調子で文章力上げて、一人でも多くの方を楽しませるぞ!!



 今年は小説を書き始め、多くの方々に読んでもらえました。

 読んでくれた方々本当にありがとうございます。


 来年も頑張りますので、これからもよろしくお願いします!!



【お知らせ】

 1〜最新話までは来年度になりましたら、少し変更する予定です。

 変更するからと言って投稿を休むということはないので楽しみ!!


 では、良いお年を。

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