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第99話 ……。バレちゃった……。

 「「いただきます!!」」


 朝からカツサンドとコロッケサンドを食べられるなんて幸せだな。


 私は一口一口を大切に食べていると急に紗夜ちゃんがリビングの上に現れる。


 ……。


 なんで?


 「どうしたの紗夜ちゃん? 急に現れたけど何かあったの? ミニ旅の予定変更?」


 「いや、違う。どうやらバレてしまったらしい……。」


 「「?」」


 紗夜ちゃんは少し慌てたような口ぶりで私たちに声をかけてきた……。


 バレたってなにが?


 ……。


 うーん。


 なんにも悪いことやってないし、思い当たる節がない。


 逆に美味しい料理を教えたりとこの里に貢献していることしかない思い浮かばないけどな?


 うーん。


 私たちは何がバレたのかカツサンドやコロッケサンドを食べながら考える。


 「うーん。何か思い当たるものある?」


 「そうね……。もしかして、ちょくちょく里外に出ているのがバレたのかもしれないわ。長老の結界魔法でお見通しだったかもしれないわね。あの結界魔法の詳しいことは長老しか知らないもの。」


 「多分それだよ!! それ以外バレること見当たらないよ!! それにバレてまずいことがあっても絶対にバレないもん!!」


 「? バレてはいけないこと?」


 「うん。美味しいご飯のこと!! 家で食べてるから教えてない料理は絶対にバレてないはず!! バレたら私たちの食べる分が減っちゃうよ……。」


 サリアは少し悲しそうな声で言う。


 ご飯が気に入ってるのは知っていたが、ここまでとは……。


 それにしても何がバレたのかな?


 「そっちじゃなくて、強くなりすぎたことだ!! ディーロの仕事仲間がいつもの街のギルマスから話しかけられて聞いてしまったらしい。家の外ではみんなコソコソと話しているぞ。それにしても困ったことになったな。学校に行くまではバレないかな?と思っていたのに。」


 「「……。えっ。」」


 いつかバレてしまうかもと思っていたが、今日?!


 それに、里中に広まってる!!


 本当に大事件じゃないか!!


 説明しようにも説明ができない。


 紗夜ちゃんはもう亡くなった方と里のみんなは思ってるからだ。


 それが生きてました。年齢は寿命をとうに越してます。


 今はロボットとして生きてます。


 となったら、何言っているのか理解ができないし、困惑を増やすばかり……。


 それに紗夜ちゃんはみんなに生きてることをバラすことを望んでいない。


 本当にどうしよう!!


 「とりあえず、まだ作戦が立てられるだけまだマシだと考えよう。今日は二人とも長老の修行に行くはずだから何かしら言われるもしくは怪しい目で見られるかもしれない……。」


 「お姉ちゃんどうしよう!! なんて言えばみんな納得するかな?」


 「そうだね……。何かいいアイデアがあったらいいんだけど……。考えても考えても全く思い浮かばないからね……。」


 「急いでギルドに行ってターロと話してくるわ。そうすれば、帰りに間違いでしたって伝わり明日にはみんな忘れているはずだわ。うん。これで大丈夫。うん。これで……。」


 「それも考えたのだが、ギルマス以外にもアリアとサリアの強さがバレてしまってるから難しいだろう。それに急に間違いでした!! となっても誰も信じないと思う。」


 「本当にどうしたらいいの!!」


 私はカツサンドを食べながら頭を抱える。


 あっ。


 そういえば最近調子がいいのをお父さんが教えてくれたからって言ったら信じてくれたな。


 それを上手く利用すればいけるかもしれない!!


 「そういえばね!! 最近長老から、調子がいいねって言われた時にお父さんの教え方がいいからだよ。って言ったら、長老納得してくれたからそれを上手く使えないかな?」


 「いや。流石にディーロが教えただけでそこまで強くなるということは無理だな……。こうなったら私のことを言うしかないのか。」


 「あっ!! それなら、精神魔法をみんなにかけて記憶改善すればバレないんじゃない。いいアイデアでしょ!!」


 「流石にそれは最終手段じゃないかな。魔力も使うけど、みんなに精神魔法を使うのは気が引けるからね。」


 「そうね……。」


 「……。」


 その後も対策を考えていたが結論は出ずに時間だけが過ぎていった。


 今の時間は家を出る時間。


 もう考える時間もない。


 ……。


 ああどうしたらいいの!!



 私は残りのコロッケサンドを口に頬張りながら頭を抱える。


 「そうだな。こうなってしまっては私の事を話すしかないな……。修行終わりに長老と少し話す時間を作ってもらえるように頼んで貰ってもいい? その時に森の奥で結界魔法を展開して話そうと思う。もうそれしかないと思うからな……。流石に爪が甘すぎたな……。」


 「ごめんね紗夜ちゃん。私たちのせいでこんなことになって……。」


 「ごめんね……。」


 「いつかバレることだったからしょうがないでしょ。それにあいつなら少しは分かってくれそうだし。」


 「「……。」」


 そうして不安な気持ちを持ったまま家を出て長老の修行場所まで向かう。


 私たちの顔を見ると少しコソコソと話している方々が気になるがこれは辛抱だ……。


 「サリア大丈夫だからね。」


 「うん。」


 歩いていると長老達が見えてきたのであった。


 ああ。嫌だな。本当に家に帰りたい!!


 いつかはバレると思っていたけれど、こんなに急に来るとは思わないよ!!


 私の頭の中で負の連鎖が鳴り止まなかった。

本日から、自分の投稿を読み直します!!

ついに来ましたよ!!

楽しみのようで、嫌なような……。

結構ダラダラ書きが多いので、来年の目標は少しでも読みやすい文章にしたいです!!

そもそも、百話位まで進んでいて全く話が進まない時点でヤバいですよね……。

だいたい50話ぐらいで区切った方がいいのでは?と最近は思います。

難しいけど、すごく楽しいです!!


【お知らせ】

本来であれば、次回の更新は1/1になりますが、年末年始ということで、12/31、1/1特別編を書く予定です!!

お楽しみに!!

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