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不倫の確率

作者: 黒楓

久しぶりに“ベッタリエチな”月曜真っ黒シリーズです!(^^;)





 佐藤くんはペラペラのバスローブを脱ぎ捨てながらスマホを立ち上げた。


「大丈夫よ!私の方が時間を気にしているんだから」


「そうか!」

 佐藤くんはもう一度ベッドに身を投げて私のバスローブの中に手を差し込み、弄ぶ。


「そこまでの時間は無いわよ!下の子が学童から帰ってくるし……」


「そうやってオレを弄んでるつもりだろけど、オレの手でもっと弄んで欲しいんだろ?!」


 カレは陳腐な言葉にのせて下にまで手を伸ばして来たので、私はベッドから滑り降りて乱れた髪を掻き上げる。

「止めて! 本当に()()()()()()()()とお互い困るから」

 なんて囁きながらも 佐藤くんに抱きすくめられて目合い(まぐあい)のキスをする。

 そう、これは背徳の遊び!


 再就職して6年、めでたく?契約社員になって3年目。


 初めての不倫相手は他部署の男の子で……去年、合同の忘年会でたまたま隣になったのがきっかけ。


 可愛い奥さんがいるくせに何かと私に絡んできて……


 この春、上の子が中学に上がって早々に“初めてのデート”をした。


 こうなってしまっても、お互いホントに好き合っているのかどうなのか?

 ただ短期間に()()()()()()回数だから……“相性”はいいらしい。


 だから続けられる間は

 続けたいかな。


 これもウソかホントかは知らないが……

 結婚した男女の三人に一人は職場恋愛だとか


「だとしたら不倫カップルの確率はどうなんだろな」とダンナは冗談っぽく嘯いて(うそぶいて)いるが、私はキチンと証拠を握ってはいる。

 “行使”はしないけれど……


 で、今の私は、


「ダブル不倫の確率は1/3×1/3=1/9くらいあるのかしら?」

 なんて事を……


 カレの“急ぎの機関車”に揺すぶられながら考えている。




                       おしまい



まあ短いのが救いでしょうか?


お目汚し申し訳ございません<m(__)m>



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― 新着の感想 ―
[良い点] 「カレの“急ぎの機関車”に揺すぶられながら」、って、モロ、アレの事ですね。 このような表現は、読んだ事が、有りません。 凄い表現力です。
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