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三日月君の1月1日

1月1日、三日月は美乃と初詣に行く約束をしているので待ち合わせ場所に向かうと、美乃はもう来ていた。

「美乃」

三日月が声をかけると美乃は笑顔で振り返る。

「あけましておめでとう」

美乃が言うと、電話でも言ったけどと笑いながら三日月も新年のあいさつをする。

「行こうか」

神社に近づくにつれて人が多くなっていく。

「はぐれないように、手、つなぐ?」

三日月が差し出すと、うん、といって美乃が手をつなぐ。

「昨日は何してたの?」

「ずっと囲碁打ってた。ネットとか、AIとかで。あと韓国の棋士の棋譜とか見たり」

美乃にとって年末年始は特別な期間のように感じるが、三日月にとっては何でもない日常なんだろうな、と美乃は思った。


「韓国も囲碁が盛んなの?」

「うん、今韓国は日本より強い」

「日本と韓国が囲碁で戦ったりするの?」

「国際棋戦があって、中国・韓国・台湾・日本とかが参加する」

「へぇ、そんなのもあるんだ。そういうのって国内だけだと思ってた。」

神社に着くまでの間、三日月はずっと囲碁の話をしていた。


一緒にお参りを済ませ、美乃がお守りを見たいというので一緒に見る。

美乃が学業お守りを手に取ろうとすると、三日月がそのお守りを手にしてお会計する。

「ん」

と言って美乃に渡す。

「え、良いの?買ってもらっちゃって」

「うん」

「ありがとう、勉強、がんばれそうな気がする」

また三日月君からもらったものが増えたな、と美乃は嬉しい気持ちになる。


駅での別れ際、少し恥ずかしそうに美乃が三日月に紙袋を渡す。

「これ、お母さんと作ったの。よかったら食べて」

「え、お弁当?ありがとう。夕飯考えてなかったから助かる」

三日月は嬉しそうに紙袋を受け取り、じゃあまた学校で、と言って2人はそれぞれ帰路につく。


家に帰り、三日月が夕飯に美乃にもらったお弁当を開けると、1つにはちらし寿司、もう一つにはおせち料理や唐揚げなどのおかずが入っていた。


「あ、うまい」

三日月はネット碁を観戦しながら残さず全部きれいに食べた。初詣にも打って、おせち料理も食べて、珍しくお正月っぽいことしたな、とぼんやりと思っていた。


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