9/65
秘密
更新遅れてすみません!
いつもご覧頂きありがとうございます!
「すみません、取り乱しました」
落ち着いた口調でユウは頭を下げた。
Solitaはユウの横で何も言わずに俯いていた。
「突然押しかけてしまったこちらが悪いので……」
俺はそう口を開いた。千夏先輩も続いて「ええ」と呟く。その言葉を聞いて更にユウが頭を下げた。
いくらか時間が過ぎた。
沈黙の中、口を開いたのはSolitaだった。
「私が悪いんです」
「……?」
突然の言葉に俺と千夏先輩は顔を見合わせる。
「ソリタ」
「なぜですか……?」
何か言いたげな表情をするSolitaとユウを前にして、俺自身、自然に出た言葉だった。
「お時間大丈夫ですか。長くなりますが」
ユウが続ける。
「はい。予定という予定もないので。この後直帰ですし」
千夏先輩が微笑んだ。
Solitaは一呼吸置くと、重々しい口調で語り始めた。
「昔、ある出来事に巻き込まれまして……」