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画家のソリタ   作者: Suzura
58/65

モテ男の告白




「先輩?」


不意に身動きが取れなくなり、私は驚いて硬直する。

  




「好きだ」




ふと右に目をやると、先輩が私の肩に顔を埋めていた。背中からお腹にかけては手が回されている。先輩の微妙な体温と早い鼓動が伝わってきた。




  

「赤羽先輩」

「……」





「先輩」





背中からお腹にかけて回された手に私の手を添え、少し大きめな声で呼びかけると、赤羽先輩はゆっくり離れた。




「座りましょうか」





赤羽先輩は俯いたまま震えていた。




「ごめん、俺」





「先輩」



赤羽先輩は目を逸らしたままだった。



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