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画家のソリタ   作者: Suzura
56/65

ココア 1




その週の週末、いつものように絵を描いていると、インターホンが鳴った。


玄関を開けると、変装をした赤羽先輩が立っていた。



「先輩」

「急に来ちゃった、ごめん」

「中埜さんは?」

「車に居るよ。後で来る」

「LINEしてくださいよ」


個展の日、たまたま2人きりになったタイミングでLINEを交換していた。


「どうされたんですか」

「近くでドラマの撮影してて、少し時間できたからソリタさんの家近いし、寄ろうかなって」

「なるほど」

「……」


俯いた赤羽先輩は、いつもより元気がないように感じた。わざとではなく、どこか悩みがあるような空気を纏っていた。



「大丈夫ですか?」

「あ、うん。大丈夫」

「……」



◯●



「ココアぐらいしかなくて」

「ありがとう」

「私まですみません」

「いえ」


私は中埜さんと赤羽先輩に冷たいココアを出した。 



「何かあったんですか?」

「……」

「私、外で待ってますから」

「ありがとうございます、中埜さん」



中埜さんが外に出ると、先輩は溜め息を吐いた。






ご覧頂きありがとうございます!

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