45/65
気付きの社食
(社食、広いな……)
社食は、私が想像していたよりも大きかった。
(食券機)
食券機の前に行列ができていたので、とりあえずそこに並んだ。
大体500円前後で価格が統一されており、メニューは価格以上のボリュームがあった。食券を買い、窓口でご飯を受け取り、窓際の席に着いた。
◯●
黙々と食べ進めていると、聞き覚えのある話し声が近くで聞こえた。
「どこにします?赤羽さん」
「小山さんの好きな場所で良いですよ!」
「窓際行きましょうか」
(同姓同名……じゃないよね)
本人であってほしいような、ほしくないような。
「相席になりそうですね、違う席にしましょうか」
「大丈夫ですよ、小山さん」
私は2人にバレないように息を吸った。
「すみません、隣いいですか?……Solitaさん?!」
私は驚く小山に精一杯の引き攣った笑みを返した。
ご覧頂き本当にありがとうございます!!