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画家のソリタ   作者: Suzura
28/65

社食と仕事と眩しさと 1



Solitaに会ってから何日か経った。



俺は相変わらず忙しく働いていた。


担当番組のスペシャルが近々控えているため、目が回るどころか頭が爆発しそうな忙しさだった。 



当然、フロアも殺伐とした空気になる。




いつもは温厚な千夏先輩も、イライラしているようだった。



「小山!」

「はい!」

葛西さんに限っては、態度を間違えたら殺されそうな雰囲気だった。



(こんなんでも楽しい明るい番組作ってるんだよな)



うちの番組は、どうやら巷では明日を生きる活力剤とまで揶揄されているらしい。



(どんな番組だよ)




「聞いてるのか!」

「はい!」

「ったく……」



葛西さんにあーだこーだ言われながら、スペシャル番組のために働いた。





どれほど働いたか忘れた頃、アキラさんから「飯食べてきな」と声をかけられた。






どうやら飯を食べる時間を逃してしまっていたらしい。

社食代と称して1000円を渡された。






御言葉に甘えて、社食でゆっくりご飯を頂くことにした。




 (うちの社食、500円しないんだよな)



余ったお金で皆にチョコレートを買っていくべきだろうか。




食券機に群がる長蛇の列に並んだ。




ちなみに、関係者の俺らは、大体200〜300円で一人前のちゃんとした定食が食べられる。一般人はおよそ500円だ。

一般の方も出入りしているが、その方々は大体定食よりもタレントを目当てにここを訪れる。



働き始めてから社食でタレントに出会ったことはないので、タレントが社食を利用しているかどうかは俺には分からない。



(今度千夏先輩に聞いてみよ)






なんてことを考えている内に、食券を求める長蛇の列はいつしか短くなっていた。







ご覧頂き、ありがとうございます!

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