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画家のソリタ   作者: Suzura
23/65

アトリエ


案内されて入った製作部屋には、乱雑に画材と作品が置かれていた。



仄かに独特な絵の具の香りがした。





「適当に座ってください、汚いですけど」 



Solitaはそう言うと、絵を描き始めた。




「いやいや、汚くないですよ。凄いですね、これ」

「……ありがとうございます」









ユウから会話のキャッチボールが苦手だと聞いていたのだが、思いのほかそうでもなかったようだ。




俺は部屋の隅にある小さな木の椅子に座り、Solitaの製作風景を眺めていた。





絵の具やそれに似たような画材をいくつも巧みに使い分け、立てかけられたキャンバスに色を入れていく。


Solitaの手慣れた筆捌きに見入ってしまっていた。





「絵、上手いですね。って当たり前か……」

「……」


Solitaは黙々と筆を進めた。


(空回りしかしてない……!!)






「すみません、扱いづらくて」



筆を置きながらSolitaが言った。




「いやいや!そんなことは。むしろ邪魔してるのは俺ですし」

「何か饗しぐらいできればいいんですけど、それらしいものができなくて。すみません」

「俺のことは本当、パシリだと思ってくれればいいんで。足りない画材とかあれば買ってきます!」

「……」 



(あ、ヤバかったかな)






Solitaがふっと笑った。








(こんな風に笑うんだ……)





















いつもご覧頂きありがとうございます!!

数日以内に更新します。良かったら覗いて頂けると嬉しいです。

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