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画家のソリタ   作者: Suzura
22/65

来訪 2


「あああ、えっと」


情けない声だった。

頭の中でシュミレーションはしていたものの、上手く声が出なかった。


(情けない……俺……)



Solitaはそんな俺の目をじっと見つめると、「どうぞ」と小さく迎え入れた。 





Solitaの家は、アトリエに併設されていた。




「お邪魔します」

「どうぞ」


カーテンの隙間から白い光が差しており、電気をつけなくても明るかった。


「適当に座ってください」



俺は古びた加工がされた小さな椅子に座った。




「お茶です」


お茶を2つ置いたSolitaは、俺の向かいの椅子に座った。



しばらく沈黙が続いた。


どちらかが破らないと終わらない、重く長い沈黙だった。




「絵を描いてきてもいいですか」




Solitaが口を開いた。



「ああ、はい」



Solitaは音を立てて席を立ち、ずんずんと歩いた。



そしてアトリエに繋がる廊下の前の戸で立ち止まった。


「来てもいいですけど」

「どこに……?」 


「アトリエ」

「えっと……」


小さく早口だったので、俺はあまりよく聞き取れなかった。




「アトリエ」




Solitaは、今度は少し大きな声で言った。












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