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画家のソリタ   作者: Suzura
20/65

夫として






「おかえり」


家に帰ると、ミナコが出迎えた。

カレーのスパイシーな香りが鼻を突いた。


「今日カレー?」

確信を持っていたが、あえて聞いてみた。



「正解……なんだけど!」


ミナコはニヤリと笑った。


「答えは、カレードリア!!」


「マジか!嬉しい」

「チーズのせちゃう?」

「うん!」


ミナコは料理上手だ。和洋中、どれも魔法のように作ってしまう。しかも美味しい。おかげでミナコと出会ってから6年、体重が8kg増えた。




「ソリちゃん大丈夫そうだった?」


カレードリアを食べながら、ミナコが聞いた。

ミナコはソリタに関して理解してくれていた。ミナコの前に付き合っていた彼女にはシスコンだと軽蔑されたが、ミナコは違った。俺とソリタのことを汲み取ってくれた上、むしろソリタと仲良くしてくれている。


(俺には勿体ない嫁さんだ…)



「ソリタと話したいって言ってくれた子が居て」

「え、あのメディアの人じゃないよね?」

「そう」

「大丈夫なの?」

「うん……」 


ミナコが不安気な顔をしていた。


「実は、いじめの件、ソリタから話せたんだよね」

「え!」

「真摯に聞いてくれて。……それからこれからも話したいって」

「良い人だといいね」

「信じるのが早かったかな」

「……感覚って意外に当たると思うよ」

「そうだといいな」

「ソリちゃんと気が合うと良いね。ソリちゃんは何て言ってた?」

「驚いてはいたけど、嫌がりもしなかったかな」 

「そうなんだ」

「ソリタが心許せる相手になると良いな……」

「そうだね」

















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