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画家のソリタ   作者: Suzura
13/65

幼馴染


鍵を職員室に返し、私達は解散となった。


(絵は自分を見てもらえるから、か)



「……」



モテる男だけではない、赤羽はどこか親近感を持つような影をまとっていた。


(私とよく似ている)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



月曜日。この週はテスト週間で、部活がなかった。




理科室から帰る途中、幼馴染と私は2人で歩いていた。

3年生のフロアに差し掛かると、ふと昨日のあの会話を思い出し、なんともいえない気持ちになった。


「それでさ、昨日、」

「おーい!そーちゃん!」


聞き覚えのある声が私を呼んだ。

周りの1年生と3年生が少しざわめいていた。 


「赤羽先輩!」

「ごめん、声でかかったね」

「ソリちゃん、知り合いなの?!」 

「まあ、一応。部活の先輩」

「そうなんだ」

「赤羽先輩、場所を考えてください」

「ごめん、つい」


赤羽は誰彼構わず、場所問わず、知り合いを見つけたら声をかける癖があった。


「……」

「そーちゃん、前言ってた本さ、家にあったからテスト終わったら貸すね」

「え!ありがとうございます」

「じゃ……またね!」

礼儀も込めて、私は軽く頭を下げた。


「ソリちゃん、赤羽先輩と仲良いんだね」

「あ、まあ、うん」


(そうなのかな)  


「いろいろ話もするし」

「ふーん」


幼馴染は珍しく不機嫌になると、階段を1人で上がっていった。





 









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