始まり
初めて書いたんで下手くそだと思うけど頑張って読んでください
M大学の門は夕方になるといつも賑わう。
生徒達がぞろぞろと門から出て来る中、五、六人の集団がワイワイと騒ぎながら門から出てきた。
その中で一人の男がいた。
彼の名は田村俊雄(18)
丸坊主が一番似合う頭をしている
彼は楽しそうに騒いではいるものの、どこか物足りない顔をしていた
彼はゲームセンターでさんざん遊んだ後、友達と別れ、
自分のアパートへと帰っていった。
ドアを開けると安心感のある匂いが漂ってくる
「……。」
部屋の中は真っ暗でカーテンのすき間からはかすかに夕日の光が差し込んでくる
俊雄は部屋の明かりをつけるなりベッドに倒れるように寝転がった
しばらくして起き上がると、
ふらふらと外へ出ていった…
外はすでに電灯がつきはじめていて、空はだんだんと暗くなっていく
道を歩いていると、隅で壁に手を付きながら苦しそうに歩いている男がいた。
俊雄は
「大丈夫ですか?」と一声かけたが、男は返事もしない
「ハァ ハァ…ァ」
息が荒い…。
男は顔を上げた。
暗くて顔は良く見えなかったが、顔色は悪そうだ
そして何もいわず
また歩き出した。
「……?」
俊雄は疑問めいた顔をしてまた歩き出した
俊雄は今夜の夕食を買うため、コンビニへ入っていった。
そして俊雄お気に入りのおにぎりとペットボトルのお茶を手にとってレジへと運んでいった
毎日おにぎりばかり食べているせいか、心なしか顔もおにぎりに似てきたような気がしてきた。
俊雄はコンビニを出て、
外を歩いていると、
顔色の悪い人をちらちらと見かけた。
(インフルエンザ…流行ってんのかな?)
だがその顔色は土のような色をしていて、とてもインフルエンザとは思えない。しかも今は夏だ。
俊雄はさっさとアパートに帰った
家に着くと食べ物の入った袋を置き、お膳を前にして座り、テレビを見ていた……。
隣りの部屋がやけに騒がしい…。
最初は別に気にしていなかったが、その騒音はひどくなる一方である。
…ドンドン!ガシャン!
俊雄はテレビを見ながら
「誰や!
部屋ん中で鬼ごっこやっとんのは!
外行ってやらんか!」
と叫んだ
しかし俊雄の声も届かず騒音はさらにひどくなっていく
「ほんまに鬼ごっこやってんねんちゃうやろな…」
そう言って耳をすました。
…ドンドンドン!ガターン!
「助けて!
助けてくれー!」
……助けっグチャ!…
グシュ!ブシャ!
プシューー………ピチャピチャッ
「なんや!?なんや!?」
俊雄はそう言ってすぐに部屋を出た
そして何事かと隣りの部屋のドアを開けた…そして。
バタンッ…!
ドアを開けると信じられない光景がそこにはあった…。
ヒトが人を食べていたのである…
部屋は真っ赤に染まっていた。
鮮血に染まっていた。
俊雄は非現実的な光景を目にし、腰が抜けた。
「え、え、何?え!?警察、警察!」
すぐに彼は警察を呼ぼうと立ち上がろうとしたその時であった。
その人間とは思えぬ顔が俊雄をじっと見つめていた。
あまりの恐怖に俊雄は再び腰が抜けた。
「ひっ、ひぃーー!!」
上手く立ち上がれない…。
すると死者は、こっちに向かって歩いてきた。
俊雄は這いながら、そのまま外へと駆け出した
「な、何あれ!?何?」
俊雄の声は震えていた。
外ではいつのまにかサイレンの音が鳴り響いていた。
やがてサイレン音に続き、悲鳴、銃声まで聞こえてきた…
補足情報
田村 俊雄(18)…丸坊主がトレードマーク、身長169くらい。
高校時代は運動部であり、ガタイもまあまあ。
足が遅い。