深海からの使者!!!
海の上では多くの激戦が繰り広げられてたが・・。
海の底からも新型伊号潜水艦が接近してた。
「艦長、この新型レーダー凄いですね。」
「ウム、帝國海軍のN中将が神から授かった神具だそうだ。
万一撃沈されてもコノ神具だけは確実に破壊せよ!との事。」
「了解です。命を捨てても破壊します。」
新型伊号潜水艦は未来の海自潜水艦を模倣した潜水特化の潜水艦だ!
第二次大戦までの潜水艦は可潜式軍艦。
大戦以降は潜ってのみ戦うのが潜水艦なの。。
新型伊号は作戦時は全て潜り、空気はシュノーケルで入れ替え。
戦闘時は一切の音が漏れない様に作戦を行う。
魚雷も追尾式システムを備え、レーダーで発見したら発射するだけでOKなのだ!
本作戦では群れから離脱する船のスクリューを破壊すると言う温い作戦。
子供でも出来るワ!と総員豪語してたが、大切な作戦なので確実に仕留める。
遼艦も10隻配備してるので漏れは出ないだろう。
ただ艦隊の中に入るのは危険なので戦闘の詳細を聞きながら作戦を行う。
どうやら水上では戦闘機部隊が完勝したみたいだ。
空母が撤退しそうなので足止めセヨ!と指令母艦からデジタル通信が入る。
簡単に「リョ、1」と発信し移動開始。>雑音でも位置を特定されるので。
旧伊号では雑音が凄いと言われてたが、N情報で新造された新型伊号は本当に静か。
床もゴム張りで靴音もしない。
艦は全て防音ゴムが張られレーダーも反射しないそうだ。
敵さんにしたら見えない幽霊みたいな存在だな!!
お、そろそろ的が接近して来た。
追尾魚雷発射!!ポチっとスイッチ押すと静かに魚雷は発射管から射出。
敵さんの後ろをゆっくりと憑いて逝く!!
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「チクショ~~、殺された(ヤられた)!ジャップがあんな強い戦闘機出すとは?」
ハルゼーは戦艦部隊に後を任せ急いでパールハーバーに撤退してたのだ。
航空機の無い空母なんてタダのドンガラ。
的なのだ!
そこへ・・・。
ズガガガガァ~~~ン!!
突然凄いショックを受け空母の勢いが止まり・・停泊したのだ・・。
「ど・・どうした。どうなった!!」
「長官、大変です。スクリューと舵を破壊されました。修理不能です!!」
「ナニ~~~!敵の居る海面だぞ!!何とかしろ!!」
「パールからタグボートを呼び寄せないと不可能です。」
ハルゼーは真っ青だった。
スクリューと舵だけ破壊されれば船は移動も方向転換も不可能。
ドックに入れない限り修理など不可能。
敵はドテッ腹でなく、ピンポイントで舵を狙えるのか??
ハルゼーは思考停止してたが、、、
「大変です。撤退中の遼艦も!!」
何と同じく新造した遼艦、ワスプ、新エンタープライズ、ベニントン、ホーネットⅡ、
全てが戦闘海域で立ちんぼうとなったのだ。
どうすれば良いの??
敵がウロウロする海面でポツンと浮かんでたら・・。
「長官、危険ですので駆逐艦に移動しパールにお帰り下さい。
艦は我等が死守します!!」
まあ確かに彼等に任せるのが無難だろう。
だが・・。逃げ帰っては本国に申し開きも出来ない。
自分は・・。
「駆逐艦に移動し、戦艦部隊と合流しよう。諸君。スマンが艦を頼む。」
自分はブルハルゼー。
敵前逃亡なんざする位なら死を選ぶ!!
ハルゼーは駆逐艦に移動し、戦闘海域へと合流して逝った。
ハルゼーさん、戦死覚悟です。武人ですね。




