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彼は異世界にて最強に至る  作者: 聖 桐花
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第4話 覚醒の兆し

異世界に来てから1ヶ月が経った。この1ヶ月の間、俺は毎日の様に図書館に行っていた。俺が訓練に参加してない事に気付いた凛華達が理由を聞きに来たり、その理由を知った他のクラスメイトが俺のステータスを馬鹿にしたりしていた。まぁ、馬鹿にしたクラスメイトは凛華達に睨まれて逃げて行ったが...。

他にも図書館に入り浸り訓練しようとしない俺に宰城が文句を言いに来たりした。

そんなこんなで図書館でこの世界の事を学んだり、魔法について調べたりした。


そして今日も図書館に来た。


「そろそろこの棚も読み終わるか...」


ふと、視界の端で何かが横切る。


「ん?今、何か...」


そして横切ったと感じた方を向く。


光の球が浮いていた。


「なんだこれ?魔法なのか?」


その球に手を伸ばす。するとその球は避けた。


「.........」


再度、手を伸ばす。球はまた避ける。そして図書館の奥の方へゆっくりと飛んでいき、止まった。


気になった俺はその球の方へ向かった。球の前で止まると、その球は更に奥へと飛んでいく。


凡そ5分で図書館の1番端の壁の前へ来た。

するとその球は壁の前で数回円を描くと壁に吸い込まれるように入っていった。

壁に何かあるのかと壁に手を付いた瞬間壁に吸い込まれた。


「うおっ!?なんだ、ここ?」


壁に吸い込まれたと思ったら薄暗い通路に立っていた。前に向かって伸びる通路、後ろは壁。よく分からないが、進むしかないようだが、不思議と心が落ち着く気がした。

通路を進むこと10分。通路の先の終わりが見えてきた。通路を出ると、通路と同じ薄暗さの一辺10mの部屋にでた。部屋を見て歩くと、部屋の真ん中に台座があった。台座の上には丸い水晶みたいな球がある。

球に触れてみる。すると...


「うっ」


部屋に光が満ちると同時に胸に激痛が走る。痛みはすぐに引いた。そして明るくなった部屋を見渡していると...


『やっと、来たかよ』


後ろから鈴の音のような声が聞こえた。

振り向くとそこには黒に銀を溶かし込んだような色の髪の少女が居た。


「お前は、誰だ?」

『俺か?...俺はお前だよ』

「......どういうことだ?」

『二重人格って知ってるよな?それみたいなもんだ』

「あぁ、そういうことか」

『受け入れるの早いなー、まぁ、その方が楽でいいけどな。』

「で、ここは何処なんだ?」

『んー、擬似的な神界だな。これのお陰でお前と直接話せるんだ。今の俺とお前は分離してるからな』

「分離してる?どういうことだ?」

『俺が生まれたのはお前の力を制御するため。この世界に召喚された事でお前の中に眠ってた力が解放されたんだ。女神にも言われたろ?魂の格がデカすぎるって。それを俺が抑えてたんだ。んで抑えるのに大半の力を使ったんだが封印みたいになっちまってな。でお前の中で2つに分かれちまった。普通なら分かれたらそのままで定着して、融合出来ないんだが、ここでなら融合出来る。』

「融合するとどうなるんだ?」

『俺が抑えてる力がお前に統合される。ステータス見たろ?お前にしか見えない???の所はお前の中で力が分かれてて計りきれなかったんだ』

「そうか。で、お前はどうなるんだ?」

『ん?俺か?俺はそのままだぞ。二重人格みたいなまんまだ。融合すると俺とお前の精神が混ざるんじゃなくて、俺とお前の精神の部屋みたいなのがくっつく感じだ。まぁ、壁はあるしドアで行き来できる感じだな』

「精神世界に潜って部屋のドア開けるだけで会えるようになるとはお手軽だな」

『だろ?一応お前の精神と繋げればスキルを使わずに並列思考が出来るぞ』

「便利だな。よし、融合の仕方を教えてくれ」

『おっ、やる気になったか。融合の仕方は簡単だ、俺とキスすればいい』

「...........は?」

『だからキスだって』

「聞こえてるわ!なんでキスなのかってことだよ!」

『いや、俺に聞かれたってな...知らん。別にキスくらいいいだろう、童貞じゃあるまいし

.......あ、童貞でしたわw』

「うるせぇ!って、あれ?そういえばなんでお前女なんだ?俺の人格から生まれたんなら男だろ?」

『今更かよ。ま、それについては鏡みたいなもんだ。お前が男だから逆転して俺が女になったんだろ。それとお前に眠ってた力の中に女神とかの力が混ざってるせい...かも?』

「あ、そう。女神の力なんて眠ってたのか。てか、なんで疑問形?」

『ん?そりゃ俺でも力を全部把握してる訳じゃないし?抑え込んでただけだし?

あ、そういえば、女神の力を使うには女性体でしか使えないからな。それとまだ全部が解放されたわけじゃないからな』

「まだ眠ってる力があるのか?」

『ああ。けど、どうもよく分からん。お前の中で2つに分かれたが、どうもそれで全部って訳じゃなさそうでな。だから次に解放された時は俺が抑えきれなくてお前は死ぬ』

「サラッと怖い事実を言うんじゃねぇ。ってことは融合するしかないのか」

『死にたくないならな。まぁ、さっさとキスして融合しようぜ』

「なんか...エロく聞こえるな」

『ふふふ、変態め。だが、精神世界なら出来ないこともないぞ?』

「え?出来んの?」

『え?シたいの?』

「いや、気になっただけだ。やましい事じゃない」

『本当に?』

「本当に!」


『ふーん。じゃあ、さっさとしようか』

「分かったよ。....よし、するぞ?」

『おう。早くしろ』


煌月はそっと少女にキスした

チュッ、...ガシッ!

少女が煌月の頭を掴む。


「んんん!?んー!!」

『んふふ』


少女が舌を挿し込んできた。少女の舌に口内を蹂躙されていると少女の身体が薄れていき、煌月の身体が熱くなる。


ドクンッ!


煌月の中で何かがカチッと噛み合わさった気がした。


「ぐっ、これで融合したのか」

『おう。融合完了だな』


頭の中で少女の声が響く。


「あんま変わった気はしないな。」

『ステータス見れば分かるだろ。だが、その前にだな』

「ん?まだなんかあるのか?」

『俺に名前を付けてほしい』

「名前か、自分ではあるけど自分ではないからな。確かに無いと不便だな」

『だろう?だから付けろ』

「ふむ.......ルナ、でどうだ。俺の名前の月からだが」

『ふむふむ、なかなかいいな!今日から俺の名前はルナだ!』

「おう。よろしくなルナ」

『ああ、よろしく頼むぞ煌月』

「じゃあ、ステータスでも確認するか」


────────────────────

【ステータス】

名前:水奈月 煌月

性別:男〔女〕 年齢:16

種族:人族〔神族〕

Lv.1

HP:50000

MP:50000

STR:5000

DEF:5000

INT:5000

AGL:5000

〈スキル〉

気配察知Lv.10、魔力感知Lv.10、全属性魔法Lv.10、神剣術Lv.10、神体術Lv.10、身体強化・極Lv.10、

〈ユニークスキル〉

成長速度upLv.8、並列思考Lv.10、思考加速Lv.10、空間把握Lv.10

〈オリジンスキル〉

異空庫、鑑定、隠蔽、限りない成長、盗賊の秘技、眷属従属

〈称号〉

異世界人、運命神の加護、運命神の寵愛、

運命神の恋人、運命神の婚約者、武功神、

剣戟神、魔聖神、従える者

────────────────────


「勇者の10倍だと...?ステータスがぶっ壊れた...」

『これでもまだ解放されたのは半分だぞ?』

「まだ......あるのか...」

『ほれ、性別の欄』

「ん?...は?これって」

『一応、言っとくが女性体になる場合はさっきの俺の姿になると思うぞ』

「ん?そうなのか?」

『まぁ、あの姿はお前を女の子らしくしただけだからな』

「もうなんでもいいや。部屋戻るか」

『そうだな。ここを出ても心の中で呼べば反応するからな』

「ああ、分かった。心で思えば会話出来るってことだな」

『うむ。ではな』


この後部屋に戻り、旅立つことを決めた。

そして1日を終えた。


後々、修正するかもです。

2018-7-1

ステータス、その他修正されまひた

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