第2話 女神との出会い
えー、色々とプロローグの見つめ直しや1話の改稿などを考えてたりしてまして、2話目をステータスにするはずだったんですが変えることにしまして、色々と考えてたら遅れてました。すいませんm(_ _)m
気がつくと真っ白な部屋にいた。
「ここは、どこだ?」
思わず疑問の声をあげる。
それもそのはず、自分は確か与えられた部屋のベッドで寝たはずなのだから。夢かとも思ったが妙に意識がはっきりしている。明晰夢というやつなのであろうか。
「夢ではないですよ」
後ろから声をかけられ振り向くと、
そこにはお菓子とティーセットが乗ったテーブルとイスに座っている眩い金髪を緩く三つ編みにして右肩から流した美少女がいた。
「初めまして、水奈月煌月さん。私は運命を司りし女神ルミアといいます」
「⋯⋯⋯⋯えーと、女神なのか?」
「はい、女神ですよ」
「⋯⋯夢じゃないんだよな?」
「はい、夢ではありません。煌月さんの精神を私のいる神界にお招きしました」
どうやら夢ではないらしいが、軽く頭がパニックだ。彼女は女神で名前はルミア、そしてここは彼女のいる神界らしい。なんで自分が招かれてるか分からないが、質問するべきだろう。
「なぁ、えー、女神様?」
「ルミアで構いませんよ?」
「じゃあ、ルミア。俺はなんで招かれたんだ?」
「煌月さんを招いた理由は、貴方にお話すべきことがあるからです」
「話すべきこと?それは一体なんなんだ?」
「それは貴方に力を与えられなかったことです」
「力を与えられられなかった?」
「はい。通常ならば勇者召喚された者の魂の器は9割がた空いてるのでスキルやステータスを与えられるのですが、煌月さんの場合は魂の器が満杯状態なので容量がないんです」
「容量がないって、俺の魂の器ってそんなに容量少ないのか⋯⋯」
「いえいえ、少ないどころか常人の1万倍はありますよ」
「そんなにあるのに満杯なのか?」
「余程強大な力が入ってるんでしょうね」
「でしょうね。って女神なのに分からないのか?」
「先程から頑張って調べてるんですが分からないんですよね⋯」
「そうなのか?それも強大な力の1つってことなのかね」
「多分そうなんでしょうね。女神の私でさえ見れない力ってことは、軽く神を超えてるってことですしね」
「軽く神を超えるってのもどうかと思うが、話はこれだけなのか?」
「いえ、あともう1つだけあります。他に召喚された人達のことです」
「あいつらがどうかしたのか?」
「はい。召喚された人達ですが王国によって軽い催眠状態にあります」
「催眠状態?ってことは操られてるのか?」
「いえ、そこまで強い効力はありません。動揺が薄くなったり、王国に対して少し肯定的になるだけです」
「そんな程度なのか?」
「王国にしてみればこの程度で十分なんです。幸い今回の勇者は都合の良い自己解釈ばかりしてくれますから、王国にとっては都合がいいでしょうね」
「王国にとって都合の良い勇者ねぇ、王国側はこき使うつもりなんだろうな」
「はい。王国はもう腐りきってるので、煌月さんは王国に手を貸さなくても構いませんよ」
「おいおい。あんたがあの王国に召喚したんだろ?国に対して何もないのか?」
「王国も数代前までは立派な王が治めていました。ですが、徐々に勇者を利用して世界を支配しようだのと思うようになりました。それに私は勇者召喚される方に力を授けるだけですから、何も出来ないんです。それに催眠はもう切れてるので勇者以外の方で気付くかもしれません。ですから煌月さんは好きにしてください。」
「そうか、分かった。なら旅にでも出るよ」
「そうですか、でしたら忠告を」
「忠告?」
「はい。常人ならば大丈夫なんですが煌月さんの魂の器は規格外なので、神々の迷宮に迷い込むかもしれません」
「神々の迷宮?なんだ、その危険度MAXな迷宮は⋯⋯」
煌月はルミアよりこの世界には7聖宮と呼ばれるダンジョンと12魔宮と呼ばれるダンジョンがあること、いずれも100層を超えるダンジョンであり勇者達(Lv.カンスト)でも60層ぐらいまでしか通用しないこと、8番目と13番目のダンジョンがあるかもしれないこと、前者は光側の聖神や女神達に後者は邪神や魔神達によって作られたということ、どちらのダンジョンも神でさえクリア出来るか分からず、また人間界にあるために神は干渉出来なくされてることを教えられた。
「以上です」
「神でさえクリア出来るか分からないって⋯⋯⋯なんでそんな迷宮が存在するんだ」
「なんでも昔に邪神や魔神の力を奪い聖宮に封じたり、光の神々の力を魔神達が奪い魔宮に封じたらしいです。神々も自分が王になろうと覇権争いをしてたということですね。まぁ、力を取り戻されないように光の神々も魔神達も必死こいて迷宮を作ったんでしょうね。その結果ですね」
「つまりその迷宮に気をつけろってことだな。俺もそんな危険な迷宮には行きたくないしな」
「まぁ、そういうことですね。本音を言うとクリアしてほしいんですがね」
「いやいや無理だろ。俺にそんな力無さそうだし、力が湧いてくるとかないし神を超える能力だとかも感じられないし」
「一種の封印状態じゃないですかね?多分ですが異世界に来たことで能力も解放されてくと思いますよ」
「マジかよ」
「はい。この世界に召喚される時に煌月さんの魂から力強い波動が感じられたので間違いないと思いますよ」
「⋯⋯⋯そうか。話はこれで終わりだよな?」
もう色々と諦めて、さっさと話を切り上げて神界から帰ることにしよう。
そう決めた煌月はルミアに話の終わりかと聞く。
「そうですね。では最後に一言────────煌月さん、私を絶対に迎えに来てくださいね」
その言葉を最後に煌月は意識が途切れていった。
「ふぅ。伝えるべきことはちゃんと伝わったでしょうか。殿方への告白は初めてでしたが、ちゃんと伝わるといいですね」
ルミアはそう独白し、自分が告白した相手に思いを馳せる。
ルミアは運命を司りし女神である。自分の運命もある程度は覗けるし、自分の人生に深く関わる人物を見ることも出来る。今回の勇者召喚で神を超える器の少年に興味を持ってしまったのだ、だからこそ自分の運命を見ようと思い、見た。見えてしまった。全てを捧げ煌月に寄り添う自分の姿を。その運命が今の自分にとって幸せかは分からない。だが、その時の自分幸せな笑顔を見て確信した。この運命は間違ってはいないと、自分にとって最高に近い運命だと、
「私の運命は貴方と共に。あの日壊れた貴方の時間は進み始めました。貴方の為に使わせて下さい。それが私の運命ですから」
女神は最後にそう、独白した。
会話率高くてすいません。
普通に書いてたらこんなことに!!!
次回こそステータスです!!
未だに勇者について悩んでます。。。
はぁ、ステータスやスキルって面倒いなぁ、、、ハァ━(-д-;)━ァ...
ではではまた次回!!!