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短編

幽霊の日常

作者: 慧波 芽実


上からふらふらと覗いてはため息を付いた。


「ずーるーい!!」


僕、名前はもう忘れたけど、幽霊だ。まだ幽霊になってから10年しか生きていない。そのため見た目は十歳。あ、別に10歳で亡くなったわけではないんだよ。次生まれるためには一度幽霊としての人生を過ごしてかららしいんだよね。そして呼び名に困るらしく、僕は2002‐154って呼ばれている。


「何がずるいのさ」

「あー、だってさ、見てよ」


親友というか、僕の直前に生まれた幽霊2002‐153が落ち着いた様子で聞いてくる。下に顔を突き出した。


「ほらぁ!お菓子もらえるんだよ!あんな半端な格好していたずらしちゃえば!!」

「お前……それはなんか違うだろ」

「えー? 何かって?」


そうだな、と153は思案顔になる。同い年のくせに大人っぽいヤツはきっと生きていた機関にいろんなことがあって苦労したんだろうなと思う。本人いわく、俺、殺された、らしいけれども詳しくはしらない。


「こらこら君たちぃ、なにしてるのかなぁ」


下を2人で覗いていたら僕たちの先輩にあたる1987‐85さんが声をかけてくれた。85さんは穏やかな人で僕たちはまるで親のようにしたっていた。


「んー、85さん、あれ何かなぁ」

「ん? あぁ、あれはね、ハロウィンっていう下界のお祭りだよ」

「え!? お祭り!!」

「あんな格好でか!?」


僕はウキウキとして聞いて、153は驚いたように聞き返した。


「なら僕も行くー!! いたずらできてお菓子ももらえるんだよね!」

「あ、おい!! 待てよ!!」


後ろから153の声が聞こえた。



下の人間は誰も僕たちに気付いてくれなかった。153はもう帰ろうぜ、と何度も言っていてけど。僕は正直そんな気持ちに慣れなかった。


「トリックオアトリート!!」


何度目かになるその言葉を最後に僕は我慢できないで泣き出した。俗にいうポルターガイストだった。

85さんが迎えに来てくれてやっと上に帰った。

もう下なんて嫌いだ。


「怖かったよう!! そこにいるのに、誰も気づいてくれないんだもん!」

「もう行きたくないな」


どうやら153も同じ気持ちらしく2人で85さんに甘えた。

そうして落ち着いたら85さんが飴をくれた。


「はい、ふたりとも」


差し出されたその飴は今まで食べたどの飴よりも甘くて美味しかった。


End


試験前なのに勢いだけで書いてしまいました。2年前から温めているハロウィン企画は修正が終わりそうもなく断念。書いて、読み直して、いつも以上に雑!!と衝撃を受けたものの、勢いで書いてしまったためなおすと余計意味不明になったため原文です。。。ごめんなさい。

ハロウィンじゃない時期に投稿だし!

なんかいろいろ……あしからず。


芽実

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