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これが、僕たちの青春。  作者: アイ
序章.異世界への修学旅行
9/29

9.サテライト

「お待たせしました、麗音陛下からも許可をいただいたので、今からサテライトの皆の元へ行きます」

「分かりました」

僕は涙を隠しながら答える。

前髪を触りながらさりげなく涙を拭う。

我ながら完璧だ‥!たぶん、バレてないはず…

「分かりました…透羽、行くぞ」

泣きじゃくっていた透羽に呼びかけた。

「_うん」



「お、大河からメッセージ来たよ、なになに…

「今からそっち行くから自己紹介の準備しといてーだってさ」

「自己紹介?あーあの子たち来るからか…、なんて言うべきか…」

「うーん、まあ無難に名前、年齢とかでいいんじゃないすか、…まあ、瑠䒾センパイはもう三十路だから恥ずかしくて名乗れないかもですけどww」

「はあ!?何言ってんだよこのクソガキ…!こちとらまだ20代だわ!」

「〝まだ”ですよねwあとちょっとで30歳のくせにw」

「おいおい…、ほどほどにしろよ?こんな所を見られたら、サテライトの威厳なんて0だ」

「あ、もう大河来たよ」

「「!?」」

「もー、その声量だったら聞こえてるでしょ、2人ともまだまだ子供だねえ…」

「うっ…うるさい!彌センパイの方がボクたちより年下のくせに…!」



ごめんなさい、聞こえてます…

僕は喧嘩?していた2人に心の中で謝る。

透羽も呆気に取られた様で泣き止んでいる。

「…すみません…、いつもこんな感じなんですよ」

「あ、いや…大丈夫です」

そう言いながら、暁さんは案内された場所にあった豪華な円テーブルに椅子を足した。

「どうぞ、座ってください」

「ありがとうございます」

座るよう促された椅子も、テーブルと同じくらい豪華だ。

純白の椅子に深い赤色のクッション。

どちらも黄金の縁取りがされている。

ものすごくふかふかだ。

テーブルにもクッションと同じ色のテーブルクロスが敷かれており、これにも黄金の縁取りがされている。

「日彩さん、透羽さん。今からサテライトのメンバーが自己紹介をするので、それを聞いて本当に復讐するか決めてください。お前たちは、この2人が本当に仲間になれるか考えておいてくれ」

「よっし!じゃああたしからするな!

あたしは火威瑠䒾。26歳だ。趣味は強い奴を探して戦うことだ!よろしくな!」

さっき揶揄われてた人か。普通に年齢よりも若く見えるが…。

「うっわ…、瑠䒾センパイに先越されるとか最悪なんっすけど…ボクは来栖水湊。16歳だよ。好きな食べ物はとうもろこし!君たちも食べる?」

そう言ってとうもろこしを差し出してきたこの子は、さっき喧嘩してた男の子か。見た目はかなり子供っぽく、小学生と言われても信じてしまいそうだ。しかも16歳か…、僕よりも年下だ。

「遠慮しておきます…」

「じゃあ次は私の番だねー

私は土屋彌、24歳。もし本当に復讐するなら、厳しく稽古つけてあげるから!楽しみにしててねー」

この人、見た目は美人だけど…なんか怖いな。

ちょっとだけ狂気を感じるというか…

まあ、気の所為かな…

「オレは金礪慚_27歳だ。こんな不良っぽい見た目してるが…うさぎが好きだ!!よろしくな」

おぉ…そうなのか…。サングラスかけてるし、派手な服装だけど、うさぎが好きだなんてギャップ萌えだな、かわいい。

「わ、わたしもうさぎ好きです、可愛いですよね」

「月影カナ。13歳。分かっていると思うけど、復讐は危険だよ。あまりおすすめはできない」

この子、13歳なのか…。僕よりもかなり年下だ。

何か訳ありっぽいな。

それにしても、サテライト_顔面偏差値が高いな。

この子もかなりの美少女だし、男の人たちだって整った顔立ちをしている。やはり心の綺麗さは見た目に出るのかもな。

「俺は柳ノ珠宙、22歳だ。俺は勉強がそこそこ得意だから、もし復讐するなら勉強は教えてやれる。よろしくな!」

確かに勉強できそうな見た目してるもんな。

水色っぽい銀髪の髪に、細い枠の眼鏡をかけている。

身長も高いし、よくアニメとかにいる頭いい人って感じだ。_これで6人だよな、ってことは_

「さて、これで全員だな。じゃあ最後に_俺は暁大河。28歳だ。答えは一週間後に聞く。この選択で、人生が変わるんだ。じっくり考えてくれ」

「っ_、はい」

そうだな…、復讐したいという思いはものすごく大きい。けれど…恐怖や不安、悲しみの方が何倍も大きい。あの場では透羽の勢いにつられて復讐を決めてしまったが…、よく考えると、復讐するということは当然かなりの危険が伴うということだ。僕たちはまだまだ弱いから、復讐できずに死ぬ可能性だって大きい。

「もー、大河ってばぼくのこと忘れてない?ぼくは天満麗音。この国の王だよ!年齢は19歳。こんなに若いのに王なんて凄くない?凄いよね!もし仲間になるんだったらぼくの護衛もしてもらうことになるけど、敬語とか使わなくていいし、様とかもつけなくていいから!ぼく仲良くなりたいしー」

この人が王なのか。なんかフランクだな…。

「わたしは復讐します、絶対に」

そんな明るい空気を断ち切るように、透羽の静かな声が響いた。

すみません、投稿遅れました…

キャラ名の読み方

火威瑠䒾(ひおどしるい)

来栖水湊(くるすみなと)

土屋彌(つちやあまね)

金礪慚(かなとぜん)

月影カナ(つきかげかな)

柳ノ珠宙(やなぎのみひろ)

です!

ちょっと表示の仕方変になってますがお気になさらず…

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