表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これが、僕たちの青春。  作者: アイ
第二章.仲間との関わり
37/37

37.稽古.魔法編1

「…わ…すごい…!」

ファンタジーの世界に行っているような景色に現実味が湧かないのか、意識が少しふわふわする。

「……あ」

小さな声と共に、光が一瞬にして消える。

「どうしたの?って_えぇ!?」

カナちゃんの視線を辿り、横を見てみると、さっきまで一緒に魔法を見ていたはずの日彩が倒れていた。

「ちょ、ちょっと大丈夫!?なんでいきなり_」

倒れている日彩に駆け寄り、声をかける。

「魔力にあてられたんだよ、普段魔法に触れる機会なんてないから」

「それって…大丈夫なの?生きてるよね…?」

「生きてるよ、しばらくしたら目が覚めるから……それにしても、あなたは思ったよりも魔力に耐性があるみたいだね」

「わたしが?特に魔法をよく使うとかじゃないけど…」

「魔力への耐性の強さは生まれつきだからね、訓練すればある程度は強くなるけど、基本的には魔力の量が多ければ多いほど耐性は強くなる」

カナちゃんが倒れていた日彩を座らせながら教えてくれる。

「ちょ、ちょっと待って!えーと…魔力への耐性は魔力の量によって決まる…?どういうこと?」

「持っている魔力と空気中に漂っている魔力は違うからね。魔力は魔法を使える量とその強さの総称、空気中の魔力は、物体が持っている魔力がなんらかの原因で放出されたものって感じかな、空気中の魔力が埃、自分が持っている魔力がフィルターって考えると良いと思う」

「うーん…?何となく分かったような気がする」

そもそも魔法に関しての知識がほとんどないから、カナちゃんがなんの話をしているのかすら曖昧…まあ、そのうち分かるかな…と前向きに考えることにする。


「そう、じゃあ今日はこれで終わるよ、今日の目的は2人の魔力への耐性を調べることだったから。明日から本格的に稽古するからそのつもりでよろしく」

「りょーかい!あ、日彩はどうするの?もし必要だったら私が運ぶけど…」

日彩は細いし身長も低いから、多分私でも簡単に運べる。

「そうしてくれたら助かる、もし何か聞かれたら透羽から教えてあげて」

「分かった、任せてよ!」

そう言いながら日彩を抱える。思っていた通り軽い。

「…意外と力あるんだね」

「そう?えへへ、四姉弟の長女だったからそれで鍛えられたのかも!じゃあまた明日!」

「そうだね」

長女だったこともあり、人を抱き上げたりおぶったりすることには慣れている。家事もたくさん手伝って来たからそれもあるのかな…?……でも、そんな家族も、もう…

う…駄目だ、考えちゃ…これから命懸けで戦っていかないといけないんだからと思って、なんとか忘れて、考えないようにして来たけど…やっぱり…

「…はぁ…」

ため息が漏れる。……日彩も同じ状況だ、日彩は立ち直れているのかな…

………そんなわけないか。

日彩の部屋に着く。勝手に入るのには抵抗があるけれどしょうがない。ベッドの上に日彩を乗せ、落ちないように場所を整える。

「さっきのことについて説明しないといけないよね、うーんどうしよ…起こしちゃって良いのかな?」

日彩の体を揺らす。

「起きて、日彩!大丈夫?」




「__て、___ってば!_え!_じょ_ぶ?」

遠くで声が聞こえる。

「起きて!大丈夫なの、?」

うるさいな…もう少し寝かせて…

「日彩!!!」

びくりと体が震え、体を勢いよく起こす。

「あ!良かった…目、覚めたんだね!」

「…透羽?何でここに…?」

眠る前のことが思い出せない。確か稽古をしていて…魔法を見せてもらった気がするが…そこから先が全く分からない。

「日彩、さっき魔法を見せてもらってる時に倒れたんだよ、だから部屋に運んできたの!意識が戻って良かった…!」

「僕が、?それはなんで…」

「待って、今から全部説明するから____








なるほど。

「と言うことは…僕は魔力にあてられて意識を失っていて、それを防ぐには魔力を増やして耐性を高めることが必要…って感じか?」

「そう!明日からはそのための稽古するんだって!」

「そうなのか…とにかく運んでくれてありがとう、助かったよ」

「どういたしまして!じゃあまた明日〜」

透羽が部屋から出てドアが閉まる音がする。

「…はぁぁぁぁ」

疲れた。ただ意識を失っていただけなのに猛烈な疲労が僕を襲う。

今の時刻は17時30分。けれど…

「…寝るか…今日は風呂はいいや…」

絶対入るべきなんだろうけど…明日の朝シャワー浴びればいいか…







「ふぁ…眠いけど…そろそろ起きないと…って………え?」

スマホの画面に表示されていた時刻は14時10分。

その瞬間僕は全てを理解した。「寝坊」と言う文字が頭の中を駆け巡る。今更学校に向かったところで間に合うわけがない。そして僕が導き出した答えは…

「…諦めてネットサーフィンするか」

これだ。スマホには透羽からの通知が5件来ている…まあ透羽以外だと麗音としか交換してないからわざわざ確認する必要ないけど。泣きそう。

読んでいただきありがとうございました。

金曜日に隔週投稿をしております。

私の作品で少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ