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これが、僕たちの青春。  作者: アイ
第二章.仲間との関わり
35/36

35.自己紹介での喪心

…はぁ。

あの後、明日の準備もあるからとすぐに部屋に帰してもらった。正直…少し落ち込んでいる。

麗音さんに言われた言葉が図星だったからだ。

本人は重く受け止めすぎなくていいから、と言っていたが、やっぱり気にしてしまう。

…違うことを考えよう。

前、"記憶はないが、元のクラスメイトも同じ学校にいる"と暁さ_大河さん、が言っていた。僕は陰キャだが、クラスメイトにいじめられていた、とかではない。むしろみんないい人だと思っている。だから別に会うのが嫌とかではないが…

「やっぱり緊張するな…」

クラスには元からその学校に通っている生徒ももちろん居る。それだけでも緊張する理由としては十分だ。

「はぁ…」

とりあえず明日の準備は終わっている。となると導き出される最善の行動は_就寝。これだ。

現在時刻は20時。普段ならば絶対に眠くならない時間だが、今日は_いや、厳密に言うと昨日からは、か。昨日から稽古の疲れがあるのか、いつもより何時間も早く睡魔に襲われる。既にかなり眠い。

………………………寝るか。







9月1日。

「_と言うわけで転校生の2人と仲良くしてあげてね」

アニメや漫画でもよくある、転校生の紹介における典型文を言われ空いている席に座る。

こう言う時いつも、なんで偶然席が空いているのかと思っていたが、僕達が教室に入る前に席を用意してくれていたからなんだな、初めて気づいた…


HRの後、憧れていたあの展開が来た。

そうだ。前の学校では絶対に無かった…僕の様な陰キャが日の目を浴びる機会。流石に高校生になって大量の人に囲まれる、と言うことはないだろう。が、勿論転校生が自分のクラスに来ると言う、人生で一回経験するかしないかの激レアイベントが発生したのだ。話しかけてくれる人もたくさんいるはずだ。




…そう思っていた時期が僕にもあった。

流石に1人くらいは…とか思ってわざとらしく机の片付けをしていた。さあさあ、いつ話しかけてくれても良いんですよ?とわくわくしながら待っていた。

しかし、そんなに甘く無かったのだ。

どれだけ机を片付けようが、痺れを切らして辺りを軽く見回そうが、一向に僕に声をかけてくれる人はいない。透羽の方に目をやると、そこには人混みができていた。

「うん!よろしく〜!」

「そうなんだ!実は私も_」

もう既に仲良くなっている様だ。それに対して僕は…え?泣くよ?まじで泣くよ?泣いて良いよね?

………まあこうなってしまった原因には少し心当たりがある。自己紹介の時_


「初めまして、不知火透羽って言います!みんなと仲良くなりたいって思ってます、これからよろしくね〜!」

「か、神来社日彩です…」

やばいやばいやばい何言えば良いんだていうか昨日考えてきたよなその記憶どこいったんだあーえとえと何か言えることは…

「あ、えっとあ、ぇう、あぇぅうわぁぁぁぁぁ!」

その後の展開は…まあ言わなくても分かるだろう。


そう、僕は自己紹介の時に奇声を上げて蹲ると言う怪物行動をしてしまったのだ。そりゃあ人も来ないだろう…

もう諦めて寝るか。授業とか知らん。

…前の学校では授業態度だけは良い生徒だったんだけどな……ん?テストの点数?テストってなんだ?そんなの知らないぞ?

…はぁ……何やってんだろ…




学校が終わり、家へ帰る。結局一度もクラスメイトには話しかけられなかった。

「…日彩?大丈夫?」

「あ?何が…」

「…大丈夫じゃなさそうだね…もう、そんな顔見たらみんなびっくりするでしょ、ほら元気出して!いつも二次元あればそれで良いとか言ってるでしょ?」

「…そうだな…もう二次元だけで良いよな…ネット上でなら友達なんて簡単にできるし…」

はぁ……




力任せに刀を振るう。今日の不満をぶちまけるかの様に。感情のままに、今までの不満、怒り、鬱憤、苛立ち。八つ当たりなのかもしれないが、こうしていると不思議と気分が晴れた。

「…待て、中断して悪いが少し話したい、いいか?」

「あ…はい、大丈夫です」

今、僕達は帰って早々稽古をつけてもらっている。

平日は休日より時間は減らすが、しっかり稽古をつけてもらうらしい…休みはないのかよ。

ちなみに今日の相手は慚さんなんだが、個人的に大河さんとの方がやりやすい。どうしてだろうか。

「お前…急激に動きが良くなったな、何かしたのか?」

「え?あー……少し八つ当たり気味になっていたかもしれません、学校で嫌なことがあって…」

「そうか。…それでいいんだ、感情を込めろ。実戦でも1番自分の動きが良くなるのは"感情"だ。怒りでも悲しみでもなんでもいい」

「…そうなんですか」

確かに、普通に机を叩くよりも台パンで叩く方が力入るもんな…

「ただ…その分動きが雑になる。それはこれから努力で補え」

「…、はい」

「…っはは、そうか…頑張れよ?」

「が、頑張ります、!」

「その意気だな、じゃあ今日はこれで終わりにするか」

「良いんですか…?まだ5時ですけど…」

「成長したらやめる、成長しなかったら続けるのが俺のやり方だ。それともなんだ、まだやりたいのか?」

「いえ、休んで良いなら休みたいです!!」

「そうか…」

ちょっと悲しそうなのなんなんだ、休んで良いなら休ませてくれ!!

読んでいただきありがとうございました。

毎週金曜日に投稿しております。

先週体調不良で投稿できませんでした、すみません。

そしてこれが今年最後の投稿になります。来年も見てくれるととても嬉しいです。

書いていて思うのですが、私の作品かなり進みが遅いんですよね、来年はもう少し進みを早くしていきたいなと思っております。

私の作品で少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

良いお年をお迎えください。

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