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これが、僕たちの青春。  作者: アイ
第二章.仲間との関わり
32/32

32.稽古〜剣術編1〜

はぁ…っ、はぁ…

足元に近づく木刀をギリギリで避けてから、その後すぐに刀を握り、隙を探して斬る_!も、余裕で躱されてしまう。しかし、その後少し暁さんの動きが止まったように見えた。今だ…!

と思い刀を振り下ろすも、暁さんは待ってました、と言わんばかりに笑みを浮かべ、僕の刀を木刀で軽く受けてしまう。…もう何度目だろう。

「…うん、大分良くなった、頑張ったな」

僕がもう一度攻め直そうとした時、頭上から声が聞こえた。

「え…?そう、ですかね、自分じゃあまり実感は湧かないですけど…」

「うん、朝よりは格段に動けるようになってる。じゃあ今日はそろそろ終わりにしようか」

「お!今日は昨日より早い!!さっすが大河〜!」

「…、慚に怒られるぞ?」

「あっはは…」

今日はこれで終わりか…、稽古をつけてもらっている最中は集中していたせいか、あまり疲れを感じなかったが…終わりだと思うと一気に疲れが湧いてきた。

「あ、そういえば麗音が呼んでたぞ、伝えたいことがあるらしい」

「麗音が?なんだろ、ちょっと休憩したら行ってくる、日彩もちゃんと連れてくよ!」

「よろしく、それと…明日からは俺と慚、2人体制で稽古をつけることにした。だからそのつもりでよろしく頼む」

2人体制か…、まあ確かにそのほうが効率的だろう。

今日は交代で稽古を受けていたから、透羽が打ち合っている間は僕はその様子をぼーっと見ていた。この時間が無くなる…、つまり休憩時間が短くなる、と言うことか…、まあ、頑張るか…

「…いつになったら休みあるの…?」

「さあ?」

「もう諦めるよ…、あ、そういえば私達の稽古つけてくれるのって2人だけなの?初対面の時の口ぶりからして、彌とかがやってくれるんだと思ってたけど…」

「彌は戦闘スタイルが魔法だからな、まだ2人には早い」

「魔法!?」

魔法で戦うと言うセリフに思わず隠れていた厨二心が蘇ってきた。やばい右目が疼k

「どうしたの日彩!?急に叫んじゃって…」

「あっいや気にしないで、あ、えっと…ぼ、僕じゃ魔法なんてほぼ使えないからそれを戦闘に使えるのは凄いなぁ…なんて…?」

「あーね…、でもよく考えたらそうかも、そもそも自分がどれだけ魔力持ってるかとか知らないし…」

良かった。なんとかバレずに済んだようだ…

「…まぁ、魔法だけでサテライトになるのはかなり才能があるか、生まれつき膨大な量の魔力でも持ってないと厳しいだろうな…、この世界じゃ、どれだけの努力をしたって天才には…勝てない」

そう言う暁さんの表情は、少し苦しそうに見えた。

「まぁとりあえず今日は終わり、また明日な!」

沈黙を解消するためか、挨拶はいつもより明るい声色だった。

「あ、うん!また明日〜」



「どーしよっか?麗音のとこ行かないとだよねー」

「僕はいつでもいいけど…、まあ無難に30分後とかでいいんじゃないか?」

「りょーかい、じゃあ今日は寝ないでよ?」

「流石に寝ない…と思う」

「ちょっと!?心配なんだけど…全く…」

「その必要はないぞ、うん」

「ありまくりだから!!」

これ、寝たら絶対殺されるパターンだ、絶対寝ないようにしなくては…



「お?寝てないじゃん、良かったー」

「あんなこと言われて寝るかよ、まあとにかく行くぞ」

透羽と他愛もない会話を交わし、麗音さんのいる部屋に向かう。

何が話されるんだろうか、少し不安になってくる。

…まあでもあの人の言うことだし、そんな大したことじゃないか…

そう思っていた。…部屋に着くまでは。

麗音さんに言われたのは、こんなことだった。

「あ!2人とも来てくれたんだね、来週から学校行ってね〜」

は?

読んでいただきありがとうございました。

毎週金曜日に投稿しております。(予定)

私の作品で少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。

先週投稿できなかった分も含めて、来週の金曜までにもう1話投稿するつもりです。

強烈な睡魔に襲われながら執筆したものですので、誤字脱字、設定の矛盾などがあるかもしれませんがお許しください。

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