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これが、僕たちの青春。  作者: アイ
第一章.事件の謎
17/29

17.会議

はあ…

まあでも、挨拶はいつかしないといけないだろうし、挨拶をしないままで悪印象を抱かれるのは嫌だ。

仕方ないか……

足取りは重いが、リビングに行ってみることにする。

リビングと言っても、かなり広い。

多分僕の家の面積の2倍くらいはあるだろう。

さっきはリビングの中は少ししか見えなかったが、確かダイニングキッチンになっていて、大きなテーブルとたくさんのイスが置かれていた。

その反対側には5人くらいは座れそうな大きさのソファがあり、そこに透羽が寝転がっていた。

リビングの中央付近には仕切り壁のような物があり、反対側はよく見えなかった。

そんなことを考えていると、リビングに続くドアが目の前にあった。

気乗りはしないが…開けてみるか。

木製のスライド式のドアを横にそっとスライドする。

スライド式で、しかも木製だなんて随分生活感あるな、などと考えながらドアを開ける。


「…せっかく来たのに誰もいないのか…」

リビングには誰もいなかった。部屋が広いせいもあってか、かなり静かな感じがする。

ちょっと悲しい。

仕切り壁の向こう側を見てみるも、誰もいなかった。

ちなみに壁の向こう側は、ソファやテーブルがたくさん置いてあった。

あっち側とは違う、小さめのものが沢山ある。

多分あっち側で食事を摂ったりして、こっちでは各々が自由に過ごす_みたいな感じだろう。

だとしたら尚更どこにいるのか分からない。

部屋にいるにしても、全員が部屋に篭っている物なのか…?

少なくとも僕にはそんな性格の人が集まっているようには見えなかった。

勿論まだ時間はある。スマホがないのに何して過ごせばいいんだよ…!

そう、僕は重度のスマホ依存なのだ。スマホの充電が切れているという事実だけで発狂しそうだ。

今も一刻も早くスマホの息を吹き返させたくてたまらない。早く帰りたい…!そして充電器を取り返さなくては…!!





「…調べてみたけど、今回の事件が能力による物だとしたら生き残っているはずの能力者達は見つからなかった。‥こんなことができる奴は、私の知る限りいない、方法も想像がつかない」

「…そうだね、僕も全く心当たりがない。それに…カナでも分からないのか…」

不思議なこともある物だ…。

僕は端の椅子に座っている少女に問いかける。

「ごめん。私もできる限りのことはやっているんだけど、全く分からない。こっちの世界に少しでも魔力がないか探ってみたけど、何も引っ掛から無かった。多分、関係者はもうあっち側の世界にいると思う」

「そうだよねー、私も同じ意見かな!私も結構本気でやってみたけど、何にも無かったし」

「そっか…、あっち側に行かれてたら面倒だね」

この中では…いや、多分この国の中でも魔法の技量なら1、2位を争うくらいの実力者であるこの2人が言うのなら、多分間違ってないんだろうな…

「そうだね、あっちに行かれてたら私は多分、ほぼ役に立たないと思うし。人目があるから」

「そうだね…、あっちでは銃刀法違反とかも僕達は例外されないし、今の時代SNSがあるから、何かおかしいことしてたらすぐに拡散されちゃうしね」

本当に厄介だ。もしかするとまだこちらに犯人はいるかもしれないし、こちらに戻ってくることもあるかもしれない。その一瞬を逃さないようにしないとだね。

「気をつけるよ。あと、ここからは推測だけど…この事件はほぼ確実に能力による物だと思う、それに、なにか能力と同時に_いや、もしかしたら能力と掛け合わせて、多分魔法を使ってると思う」

「ふーん、それはなんで?ボクには分かんないからさー、教えてよ、カナちゃん」

カナの隣に座っている、同い年くらいの少年が、揶揄うような口調で質問する。

少年_水湊は、年上には一応(?)敬語だが、全く敬意を感じないし、〜っす的な感じだから許している。

ちなみにこの2人は3歳歳に差がある。

水湊の方が年上だが、可愛い系の見た目_いわゆるショタという奴だろうか、しかも身長もこの年代の男子にしてはかなり低い。

それに対してカナはかなり大人びた顔立ちだと思う。カナも身長はこの年代にしてはかなり低いが、振る舞いと雰囲気はかなり大人びている。

「…魔法を使った痕跡があったからだよ、そこから追跡なんかはできなかったけど。それとその呼び方、やめてって言ってるでしょ」

少しイラっとした調子でカナが答える。

「いやーだって君、年下でしょ?w」

「…お前嫌い」

あららー、キレちゃったねー笑

こんな感じで、意外にもまだまだこの2人は子供なのだ。

「でも、結構たくさんのこと分かったよね、みんなありがとう!あ、ちなみに申し訳ないんだけど…あっちでも"優先順位"は変えれないから…よろしくね」

やっぱり、これは少し…申し訳ないな。

「別に今までと同じなら全然いいぞー!気にしないでいいから!」

「ああ、今までもそうだったんだから別にいい」

「…ありがとう、まあ仕事だもんね」

やっぱりこちらの世界には_時折、少し変わったルールがある。

それで被害を被る人がいても、世界全体が平和なら_という考えでずっと続いているルールはたくさんある。

いつか、変えることができるのかな_

読んでいただきありがとうございます

先週、今日2本投稿すると言ったのですが、本当に申し訳ないです、来週の金曜までにもう一本投稿ってことでもいいですかね…!?

先週も延長したのに本当すみません…!!

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