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これが、僕たちの青春。  作者: アイ
第一章.事件の謎
16/30

16.打ち解けに向かって

「あ…はい、すいません」

適当に返事をすると、奥から見慣れた人物が現れた。

「…まさかずっと探しに来ないなんて」

「いや、普通あれだけ大きい廊下見せられたら探しに行く気失せるだろ…」

そう、現れたのは勿論透羽だった。

いつの間にか自分でここを探し当てたようだ。何だか透羽にも少し呆れてくる。良い意味で。

「まあ日彩くんがこっちに来たことだしー、部屋以外の設備の説明するねー」

金髪の女性が言う。

この人も見覚えあるな…確か…

「天音さんでしたっけ」

「そうそう〜、でも漢字違うから!彌って書いてあまねって読むの!難しい漢字だよね〜」

「あ、そうなんですねすみません」

この人は麗音さんよりはまともそうだ。よかった。

「だいじょ〜ぶ!漢字書く機会なんてほぼないと思うし、読み方さえ覚えてくれればそれでいいよ〜

じゃあまず、ここは___







って感じ!どう?メモ取れた?」

…………や、やっと終わった…

メモをひたすら取っていたせいで腕が痛い。

そして実際にこのバカでかい建物の中を歩き回ったせいで足も痛い。

横を見ると透羽も少しだがぐったりしている。

「あっうん、バッチリ取れた!ありがとうね彌!」

気のせいだったみたいだ。めっちゃ元気じゃん。

後もう呼び捨てとか早すぎないか…?

一応さっき麗音さんに呼び捨てはちょっと…と相談してみたら、

「う〜んまあ今はまだいいよ、流石に昨日会ったばっかだしねー、でも!!敬語はできるだけ外して!」

とのことだ。麗音さん自身にはさん付けする価値なんてないと思うが、一応王って立場だしつけないのはなんか嫌だからつけている。

「僕も取れました…、こんなにたくさんの場所の紹介、ありがとうございました」

「うんうん、大変だったんだから〜

とりあえずこの建物の案内は終わったし、次は現実世界に戻るから準備してて!その時は別の人が来るから私はここで!じゃあまたね〜」

「またねーばいばーい!」

「あっはいまた」

そう言うと彌さんは、手を振って自分の部屋の方へ戻って行った。

「ふぅー疲れた!次の予定は…30分後か。

日彩はどうする?」

「僕は部屋でのんびりしてる」

「…何にも無いのに?リビング行けばいいのに…」

「人に会いたく無いんだよ、あそこ多分誰かいるだろ?」

確かに部屋には何にも無い。

だがしかし。スマホをいじるなら1人でいいだろうし、そもそも昨日初対面で大して仲良く無い人達と一緒にいるのはただ気まずいだけだろう。

それにリビングというのはさっき僕が麗音さんに連れて行かれたあそこのことだ。色々ルールについては説明されたが、実際の構造なんかはあまり分からない。

それなら多少慣れてきた自分の部屋の方がいいことは目に見えている。

「…まあいいけど、時間には間に合うようにね?」

「わかってる」

そう言い残して僕は部屋に戻ろうと廊下に出る。

暇だし動画でも漁るか…って

「うっわ!!」

やっべ思わずめっちゃでかい声を出してしまった。

充電が…目の前で切れた…

僕は膝から崩れ落ちそうになる。

「ちょっ…どうしたの?」

「充電が…切れた」

「はあ?何だそんなことか…心配したじゃん」

「僕にとっては一大事なんだよ…!」

次の予定まであと約25分間。

その間スマホ無しで過ごすなんて‥何すればいいんだよ…!?

「ちょうどいいじゃん、みんなに挨拶して来なよ?全員は無理かもだけど、数人には行けるでしょ?」

「お前は‥もう終わってるんだな」

そういうお前はどうなんだよ!?と聞こうとしたが、どうせこのコミュ力化け物の透羽は、挨拶ぐらい済ませているんだろう。

「当たり前じゃん?時間には気をつけないとだけど、挨拶して来なって!」

…まあどうせ、スマホは使えない。

挨拶はしておいた方がいいと言うことくらいは分かっている…

「分かったよ…」

気は向かないが仕方ない。

多分誰かいるだろうし、リビングに行ってみることにする。

何て話しかけようか…

読んでいただきありがとうございました

先週次回2話投稿すると言いましたが、少し時間が少ないので来週にします…!

すみません、ちなみに風邪は治りました。

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