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双子には秘密がありまして  作者: いちごめーぷる
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双子は転校してきまして

「初めまして~!桜木真白(さくらぎましろ)で~す。」

「初めまして、黒柳水星(くろやなぎすいせい)です。よろしくお願いします。」

なんか転校生来たんだが?双子かな?ってくらい顔似てるのに双子じゃないんだ…苗字全然違うし。

ましろ?っていう子はなんかめっちゃ明るそうだな、いわゆる陽キャ的な。すいせいって子はおとなしそうだな…あっでも話してみると意外と面白そう。てかすいせいって…めっちゃキラキラネームやん。本人どう思ってんだろ?うちだったら絶対に嫌なんだけど…w

「ねぇ!!あなたがえな?田村(たむら)えなでしょ?」

「…え??うち?」

うん、めっちゃびっくりした。まさか真白ちゃんに話しかけられるなんて…叫ばなかっただけほめてほしい。

「え?あなた、えなじゃないの?」

「いや…合ってますけど何か用ですか?」

「私達あなたと仲よくしたかったの!ね?水星。」

え?そうなの?そしてなぜに呼び捨て…コミュ力レベル100かな?

「…うん、そう。でも初めて会う人を呼び捨てはダメじゃない?」

ですよね!?この人は正常だったわ、この人なら仲良くなれそうだな…w

「まぁまぁ…細かいところはいいとしてぇ」

細かいところか?まぁいいや別にこの人と仲良くする気はそうそうないし。

「私はあなたと仲良くしたいの!!!ね?友達になろ~?」

えぇ…まぁあんまり話さなければいいだけだしなぁ…

「別にいいですけど…自分といても楽しくないですよ?」

「ゑ?そうなの?友達になってみないとわかんないじゃん!」

わぁぁ…この人マジもんの陽キャだぁ…

「よろしくおねがいします。えなさん」

よろしくされてしまったんだが?この人も友達になる気満々じゃねえか…まぁこの人ならワンチャン?

「あ、友達なんだからさんじゃなくていいよ。水星ちゃん」

「そーだよ~水星~じゃあこれからよろしくね、えな」

「真白ちゃんはまず、敬語とか常識とかを覚えた方がいいんじゃない?」

あ、やべ…思わず口走ってしまった。さすがに切れられるか?

「よく水星にもいわれる~じゃぁえなちゃん?でいいかなぁ?」

この人いつも言われてんじゃん…え?いつも?今日が初めてじゃないの?てか今までの話の中だと確かにずっと一緒にいた感半端なかったけど…幼馴染かいとことかなのかな?

「えなちゃん…?」

「っあ、なんでもないです!よろしくお願いします。」

こうしてはじめての友達ゲットです。自分で言ってて悲しくなってくるな…

「ねぇ、かなり怪しまれてたよ…しょっぱなから話しかけに行くからじゃない?」

「えぇ…やっぱりまずかったかなぁ?」

「しかもあんた、いつも一緒にいる風な喋り方したでしょ?」

「あ…やべ、ミスっちゃったwwまぁ幼馴染かいとこくらいに思われるでしょ…てかお姉ちゃんに向かってあんたはなくない?」

「しくじったのが悪い」

「うぐ…まぁばれなければどうにでもなるから」

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