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無声の悲しみを 聞きつけた

広く頑丈な背中のくせに

沸るそれは寂寥ばかり


人を遠ざけるのに 守ろうとする

宿る感覚を操り 手にした術を使う

痛くて堪らない心のくせに

泣く誰かにそれを隠し 寄り添うの


光を失う優しい目は

他所を向いては誤魔化してる

正しさを見失ったと

見失っている己に怯えてるの


怖がるなと

その冷え切った体に触れさせて

間違っていいと

その硬くなった手を握らせて


また翻るの また躱してしまうの

読まれては 遠ざかる

あなたはまた 遠ざかる

その決まった位置と距離の中で

誰かの痛みをまた癒し 綺麗にする

あっさり笑顔にしてみせる


どうか あなたに触れさせて

あなたが 私達にする様に

あなた程 クールにできやしないけど

もう隠さないで もう作らないで


冷たくも温かいその背中を

この手で強く 覆わせて 溺れるまで 包ませて








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