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朝だけ大嫌いな貴方に

起きてあげることをしなかった

嫌いと表現するのではなく

仮病を使って 誤魔化して

見送らないという行為に

黙ったままの本心をのせて



昼も大嫌いな貴方に

どう言うわけか 料理をした

帰宅後に食べられるようにと

一緒に食べようと思っていたものを全て

貴方だけの分として用意した

今夜は帰らないという決断に

長年黙ってきた本心を文面にして添えて



夜まで大嫌いな貴方に

帰宅後の返事を待ち続けてしまっていた

とうとう受け取った貴方の言葉に

少し嬉しくなって 結局帰宅した

寂しがっていた貴方は喜び

互いに抱擁をするけれど

置いていった料理は口にせず

注文料理を食べていた



深夜になっても大嫌いな貴方に

静かに腹を立ててしまった

文面を置いて出て行った人を前に

大画面で音楽を観ながら聴き 1缶空ける

話し合いたい そう言いながら

切り出すことをせずに

結局黙って顔色をうかがいながら

何事もなく互いに夢に落ちた



愛する人が 何を置いて消えたのか

何を想い 決断を破って戻ったのか

いつだってノックするのは 貴方ではない

この先もそうだと 貴方は証明した



明日はもっと 大嫌いな貴方に会う

今日よりも憎い 貴方を見る

そしていつか 望まない事を望む時が

くるのでしょう




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