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物語調の詩/短編

切り取られた刹那の時の中で

作者: 日浦海里

その瞬間はコートの中と仲間の声だけ


周囲には

それぞれの仲間を応援している声援も

食い入るように目を向けている

チームメイトの姿だってあるはずなのに

全ては隔離されたように

ただゲームしか見えてない


まるでそこだけ

空間が切り取られてしまったかのように

視界が狭まる

聴覚が遮断される

感覚が研ぎ澄まされる


コートを左足で強く蹴りだし

宙に向かって翔け上がり

ただ一点を注視する


ボールと指先が一体になって

空間を繋ぐ線のイメージが浮かぶ


放った瞬間、確信できる

繋がった、と


地面に降り立ち、コートを走る


振り返らずとも、分かってる

リングに吸い込まれていくボールの姿

遅れて響く割れるような歓声


そうだ、まだ、

終わるつもりはない

そしてコートを俯瞰する

選択と集中

次に切り裂くラインを視るために

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― 新着の感想 ―
[良い点] 緊張感が伝わります。 私は、中学で、競技かるた、やってました。 結構、スポーツ要素あるのです。 コート→畳、感覚→聴覚 ではありますが、 そんな変換しなくても、かるた、この作品の、守備範…
[良い点]  中学生のときはバスケ部でした。  試合にはほとんど出られなかったのですが。  コートを走り回る感覚が懐かしいです。    >ボールと指先が一体になって   空間を繋ぐ線のイメージが浮かぶ…
[一言]  アスリートに限らずでしょうけれど、やはり本番というものは特別で、いつもと感覚が違うのかもしれませんね。ゾーンとか、そういった感覚はやはり本番の方が得られやすいような気がします。  その感覚…
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