一緒に(輪廻 終)
無事?に地獄に戻った閻魔と弥勒。
そこにはいつもと変わらぬ光景。
「キレたのに…ワシキレたのに…」
司命と司録は明らかに偽物だとわかる謎のブランドバッグを奪い合い、
バフォメットとサマエルはその様子を撮影し、キャッキャッと騒いでいる。
ベルゼブブは閻魔達が現世に行っている間にムーンウォークで足を二本ともやったらしい。折れているらしく、女の子座りで泣いている。
サタンは狂ったようにゲームに熱中し、メズゴズは胸ぐらを掴んで殴り合っている。なぜだろう。
だけど、心地よい。
ふと天井を見上げると、消えたはずの黒いマスクがプランプランと下半身のみぶら下がっている。
どうやら、現世と地獄の伝達役らしい。
「閻魔よ、閻魔…」
!?
「その声は…地獄王デーバラビンボン様!」
「デービルビーボーじゃ」
「デービルビーボー様!」
「まぁ良い、お主達も苦労したであろう。私からのねぎらいじゃ、このルーレットを回すが良い。プレゼントルーレットじゃ」
「なんと!?」
全員驚愕する。
(1.それぞれの場所へ、2.全員一緒、3.全員あの穴に挟まる、4.二度と会えない、5.屁になる、6.消え去る)
「くっ、デービルビーボー様…なんて無茶苦茶なルーレッ…
「よいしょ…
弥勒が無言で回す。
「あ、弥勒くん!まだワシ…」
暗い部屋、明かりが灯る。
(全員一緒)
何ヶ月経っただろう。
今もみんなで、ルーレットの内容を考えている。
閻魔の地獄?天国?はまだまだ終わらないのであった。




