見上げればそこに(輪廻 終)
ゴアアアオオン…
ゴアアアオオン…
会場内に突如響き渡る轟音。
まるで亡者たちの呻き声のようだ。
「え?なに?ワシなにもしてないよ?」
すると、焦った顔をしたベルゼブブがムーンウォークで閻魔の前に現れた。
「閻魔、やべえぞ!魔界の門何かの力でこじ開けられそうだ!サタンとメズゴズは気を失っちまってる!」
「えー!!なに?なにがおこってるの?」
弥勒が何かに気がつく。
「この力…まさか…」
ズンズンズズタン♩
ズンズンズズタン…
奇妙な口ドラムの音のする方を見ると、会場の天井に30センチ程の穴があいているではないか!!
そしてそこには恐らく何かしらの魔力を身に纏ったっぽいブリーフ姿の下半身がジタバタしながらぶら下がっている!
「たぶん、穴が小さくて挟まってる…でも、強い…」
「あれって、黒いマスクじゃねーのか!?」
穴は少しずつだが開いていっている!
「落ちてきますぞ!早くなんとかせねば!」
シャッ!
シュッ!
司命と司録が同時に氷の刃を放つ。
グサ!!
「いて!この野郎!全て滅せよ!究極まほ…
ブォォォォァァァ!!
バフォメットがすかさず炎を放つ。
「サマエル!今だ!」
「うむ、やみやみやみやみやみやみ」
合体攻撃、闇の炎である。
「あっつ!最悪だ!人生最悪だ!あっついな!あっつ!死にたいわ!」
ジタバタジタバタ
宙にぶら下がった黒いマスクと思われる下半身は精神と肉体(足)に相当なダメージを受け、ジタバタを止めた。
「もうゆるさ…
スポッ
穴が開き、喋ってる最中だが落ちてきた。
ビタンッ
着地に失敗し、片腕をおさえながらも立ち上がる。
「もう許さんぞ…くらうがいい、究極魔術、青酸カリ的威力ガス!!」
黒いマスクをしたブリーフ姿の漢は、そこそこのスピードで転生者達に次々と青酸カリ的威力ガスをスプレーで吹き付けている!
「閻魔様!マズイですぞ!」
「ああ、みんなが青酸カリを飲まされていく、ワシはどうしたら…」
ビュッ!
司命が刃を放つ!
「いて!」
しかし漢はひるまず、いや、ひるんだし泣いているが、泣きながら転生者全員に吹き付けてしまった。
屁と自動販売機以外は、ガスにより死んでしまったのだ!!
トンネルのシミや鼻毛は理由はわからんが同じく死んでしまった…
「ククク、さぁどうするのだ閻魔よ…俺はまだまだ本気でスプレーの押すとこを押していないのだぞ?」
突如現れたラスボスみたいな雰囲気を出す漢!!
そして開かれてしまった地獄魔界と現世を繋ぐ小ちゃい穴…
閻魔達はどう立ち向かうのか!!
穴はどうするのか!!
地獄はまだまだ続く…




