気になる彼奴(貝人)
ごみ収集の男は黒マスクを拾い上げる。
「おのれ埼京線め! 痴漢最強決定戦ナンバーワンの線路め! 」
「何だこの汚い黒マスクは・・・・」
「貴様人間の癖に私を汚いマスクだと! 装着しろ装着しろ装着しろ装着しろ装着しろ・・・・」
「被ってみるか? いや汚いしなあ」
「装着しろ・・・・・・」
「被ってみるか」
男は手に取った黒マスクを何かに導かれる様に被ってしまう。
「フォオオオオオオ!!! 」
男の服が弾け飛び、ブリーフ一枚の黒マスクマンが現れた。
「馴染む・・・・馴染むぞこの身体。フムウこの筋肉、この頭の禿げ上がり感・・・・実に馴染む。決戦の地へ急がなければ! 」
黒マスクマンは、電車の窓を突き破り飛び出した。車内から悲鳴が上がる。
「変態だ! 変態だ! 」
「エレクチオンしてるわ! 」
「実にそそる肉体よ! 」
黒マスクマンは電車より、車よりも速いスピードで池袋へ向かう。
「フォオオオオオオフォオオオオオオ!!! 」
黒マスクマンは池袋に到着した、そして警察に囲まれた。
「邪魔をするなら、出すぞ? 良いのか? ポロンと出すぞ」
股間を突き出し警察を挑発する黒マスクマン。
「何だこいつ! 」
「変態め! 大人しくしろ! 」
「変態では無い、黒マスクと呼んで頂こうか」
「黒マスクだと! まんまじゃねえか! 」
「気色悪い男め! 」
警察の隙をつき、池ふくろーいに突撃する黒マスク。
「転送をしろ! 」
いくら待っても転送されない、じわじわと迫る警察。
バインを使わずに叫んだ事に黒マスクは気づいた。
「あっバインをしなきゃ」
ぽちぽち カシャっ ぽち (到着しましたっと)
♢
「・・・・・軍手が事切れました」
「えっ弥勒君軍手死んじゃったの? 」
弥勒は軍手を指差し薄ら笑いを浮かべている。
「あっバイン来た、写真付き? ちょっと状況が・・・何で人に寄生してるの⁉︎ ブリーフ姿だし! 警察に囲まれてるし! 」
黒マスクは現世でえらい姿でえらい事をしでかしていた。
「・・・・どうする? 」
「見なかった事にしよう・・・後で適当にこっちに戻しておこう・・・黒マスクの勝ちって事で良いやもう・・・・」
閻魔の地獄はまだまだ続く




