サクッとな(輪廻 終)
バフォメット、サマエル。
なぜかこの2人は異常なまでに現世に詳しく、そしてなぜか閻魔のソファーに当たり前のように座っている。
司命の運転するドローンにより、無事に落とし穴からの脱出を果たした閻魔であったが、その後がまた酷い。
「メンマ様メンマ様〜」
司命がもはや当然のごとく間違えた名前で呼んでくる。
「わたくしどもですが、夏なので氷ばかり食べていたら2人ともこんな特技が」
バリッボリッ
ピュッ!!
サクッ!!
「けまーん!!」
閻魔の額に突き刺さる氷の刃。
司録もめっちゃボリボリいってる。
ピュッ!!ピュッ!!
「でんじゅ!!ばっ!!」
死にはしない、死にはしないがとにかくこの頭に突き刺さった三本の氷の刃をなんとかせねば…
「それならそれならぁ〜」
バフォメットが妙な動きをしている。
ん?あれは?ライター?いやまたそれとは違う…
ブォォォォァァァ!!
「あぢぃぃぃ!!あぢぃ!!」
「きゃはははは!最高!」
サマエルも黙ってはいない。
「やみやみやみやみやみやみ…はっ」
「ワシ、もう死んじゃおうかなぁ電車とかに飛び込んで…あ、地獄に電車ないか…」
「ぎゃはははは!きゃはは!あーっはっはっはっ!」
こだまする閻魔以外の笑い声。
どうやら彼らは、氷、氷、炎、闇、といった特技を身につけやがったらしい。闇に関しては、未だに意味不明な能力である。
「みんなさぁ、趣味を具現化するのはいいんだけど…今日の罪人は…?」
コンコン
「は、入れ」
「おっす!おら死んじまったみてぇでさ、ここに来りゃ生き返れるって聞いてすっ飛んできたんだ!早くしてくれよ」
ぐ…あいつ…確実なるあいつ…
しかしつっこむのもめんどくさい。
「ほれ、これだよ、ストップは自分で言ってね」
「へぇー、すっげぇなおめぇ!」
(1.何かの鍵、2.1発限定エネルギー波、3.ゴキブリ、4.ゴリラ、5.蝿、6.ナメクジ)
回り出すルーレット。
「よっしゃ、ストッペだ!」
ストッペ…
明かりが灯る。
(ナメクジ)
「んー?オラ、ナメクジってのがわかんねえぞ?食えるのか?」
「ワシにもそれはわからんが、なってみればわかる、良い転生先だったね」
「へぇ〜、そうなのかぁ、やっぱりすげえなおまえ!」
「ワシは閻魔だ!」
ピュッ!!
サクッ!!
「アダレっ!」
「司録くん、わかったからやめてよ、痛いよ、特にが痛いよ」
「じゃあな、バイバイ」
ヒュン…
ナメクジ…ガチのナメクジだったらどうしよ…まぁ、ワシには関係ないか。
カシャ
カシャ
…
「バフォメット、撮るのはいいけど言いふらさないでよ?」
「ばえるー!!あはは!!」
ブォォォォァァァ
「あぢっ!あづい!!」
死にはしないが、燃えさかる閻魔。
地獄はまだまだ続く。




