顔が痛いと叫びたい(輪廻 終)
「人肉、人肉っと」
閻魔は現在昼食の真っ最中である。
とりゃー!!
ガスッ!
そおれ!!
ガスッ
今、司命と司録の間では、先日見た罪人の飛び蹴りが流行っていた。
「ねえねえ、2人とも、食事中は静かにしてよ、ねえ」
そうりゃ!!
ガスッ
「壁が壊れちゃうよ、ワシもうお金ないよ」
すると司命
「閻魔様、現世では今足でペットボトルのフタを開けるのが流行っているそうですよ」
「えー、そんなの無理だよ」
「私たちは昨日から相当な訓練を積み重ね、もはや達人の域に達しております。」
「…ふーん。で?」
「閻魔様の頭にペットボトルを置き、その蓋だけを開けて見せましょう」
「いやそれワシになんの得が…」
「では…」
司録が閻魔の頭にペットボトルを置く。さすが、仕事が早い。
「ちょっとちょっと、ペットボトルの蓋緩めた?ギュッてなってない?」
「ではいきますぞ!司録は右から、私は左から!そおりゃ!」
「いやいや…
メキョリズム!!
聞いたことのない音とともに左右からまじモンの蹴りを頬に喰らい、閻魔の顔がムンクの叫びのようになる。
「キョアッ!!」
閻魔の叫びである。
「あのう、よろしいでしょうか?」
そこには、通称「おかん」と呼ばれる、毎回毎回変な英語が書いてあるTシャツばかり買ってくる鬼が立っていた。
「ノックしたのですが…キョアッ!と聞こえたので…罪人を連れてまいりました」
そこには、Dead or Alive?と書かれたスカル柄のTシャツを着た、いや、着せられた男が1人。
「なんだよこの臭い部屋は!本当に生き返るんだな?」
「まだ臭いのか…まぁよい、あれをみるがよい」
(1.決して村の名前しか言わない村人A、2.バグって笑顔で地中に埋まっているサッカーゲームの選手、3.ローランドゴリラ、4.ゴリラ弟120%、5.ゴリラ兄、6.ニンゲン)
「んだよこれ!人間ひとつしか枠ないじゃんか!」
「いや、それUMA」
「じゃあ人間ないじゃないか!」
「ないね、ワシ今イライラしてるから」
「そんな?そんな理由?」
クイッ
閻魔が潰れた顔で合図を出すと、ルーレットが回り出す。
暗くなり、ルーレットランプだけが回っている。
「す、ストップ!!」
光はゆっくり速度を落とし、蝋燭の火が灯される。
(ゴリラ兄)
「兄…とは?」
「あー、弟の肩にいつも乗っかってるめっちゃ小ちゃいゴリラだよ」
「それまたすぐ死…
ヒュン
「閻魔様、やけに残酷ですな、真の姿を見ているようですな」
「君たちのせいだよ!」
地獄はまだまだ続く。




