人斬りの行方(貝人)
一級罪人が収容されている牢獄に司命は居た。
「ここは何処や、ワイの刀は何処や」
「刀はありませんよ。この後貴方は転生します」
「転生? 何でや?」
「貴方は今まで現世で何人も何人も斬り殺した、敵味方問わず惨殺し、死をもたらして来た、魂が汚れ過ぎて今まで転生できなかったのですが、この度晴れて転生の機会を得ました」
「転生、転生なあ生き返れるっちゅう事か。また殺し合いの螺旋に戻れるんか。なら文句はないはよやってや」
「先ず閻魔様に会って頂きます話はそれからです」
「閻魔、閻魔なあクックック」
司命は罪人を連れて歩き閻魔の部屋へ行く
「閻魔様入ります、ルーレットの時間です」
「へっ? 今日はもう業務終わったよね? しかも縛ってないの? 」
「それは・・・」
「いねやー!!! 」
男は閻魔に向かい駆け出し飛び蹴りを放つ
「あべし! 」
飛び蹴りを受け、床に頭を打つ閻魔。
「何や閻魔言うから強いんかと思ったら普通のおっさんやないか」
「閻魔様寝てる場合ではありませんよ、ルーレットの時間です」
「イタタタ、君ねえ。前鬼後鬼罪人を取り押さえて」
「何やこの鬼、めっちゃ強いやんけ! 離せやー! 」
「司命君、何でこんな事したの? 」
「ドッキリです」
「ドッキリって君ねえ」
「まあもう良いやこれ君の転生先ね」
【1、兎 2、亀 3、蜘蛛 4、ちり紙 5、ハリガネムシ 6、ミドリムシ 】
「何やこれ! 殺し合いできへんやないか! 」
「当たり前だよ君何で転生すると思ってんの? 」
「うっさいボケ! 」
前鬼後鬼に押さえつけられてるのに、何でこんなに元気なんだよこの人。この人痛くないのかな? 手加減出来るような鬼じゃないんだけど。もういいや考えるの疲れたしルーレット回そう。
閻魔は深いため息をつきながらルーレットを回した。
「はあ、ルーレットスタート」
暗転し、ルーレットが指し示した場所は
「ミドリムシ」
ミドリムシってこれまた酷いな。司命君チョイスなんだろうけど、殺し合いどころか自我があるかもわからない微生物何て。
「ミドリムシってふざけんなぼきゃあ!! まだ蜘蛛や兎なら楽しめたんに! 覚えてろよ糞がああああ」
ほらめっちゃ怒ってるよ、ワシ悪くないのに。怖っめっちゃ睨んでるし。
「めちゃくちゃ恨まれちゃったよ、司命君」
司命はニヤリと笑いながら
「そうですね、私はドッキリが成功したので満足しました。ありがとうございます」
「もうドッキリはやめてね? 飛び蹴り痛かったんだからね? 」
「ふっ」
「ふっじゃないよー!! 」
地獄はまだまだ終わらない




