Prologue2 魔族化と意志
皆様の暇つぶしになれれば幸いです。
お気に入りのキャラを是非探してみてください。
まだレイ君と敵キャラしかいませんが。
*セリフの一部を削除、一部文章の変更をおこないました。
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まるで守るようにレイを包み込んでいた黒い竜巻のような風は、辺り一面、男たち以外を全て凍り付かせてからようやく弱まった。そっと、先程までの荒れ方が嘘のように止まった風の中から出てきたレイの姿は変わり果てていた。
背中程まで伸ばし右前にたらして緩く結んでいた白銀色の透き通るような髪は全てを塗りつぶすような漆黒に染まり、全てを見透かすような綺麗な翠のその眼は鮮血の様な紅色に変色し、瞳孔は縦に割れた様な獣のモノになりかわっていた。そしてなにより目をひくのは額から生えた2本の赤黒い5センチ程の角と、背中から生えたレイの身の丈以上もの大きさを持つ髪と同じ漆黒の烏のような艶やかな翼だった。
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・・・私は、何をしているのでしょうか?
今日は村の子供たち全員で魔法の授業を受けていた筈なのですがここは・・・?!
っ何故森が凍り付いているのですか!何故森がこれほどまでに荒れて・・・?
ん・・・!それになぜか、背中と額の違和感がすごい。それに・・・なにかから解放された?表現が思いつかないが、どこかから不思議と力が湧いてくる上に魔力量も跳ね上がっているようだ。
とりあえずこの背中と額の途轍もない違和感は何故なのか確認しようと背中に手をやると、なにかふわっとした感触が手を襲った。それと同時に背中にはまだ触れていない筈なのに、なにかに触れられたような妙な感覚が。なんというか、自分自身理解しかねるが、普段感じられる筈ない場所に感覚があるような。なんとなく嫌な予感がしたのでそのまま背中を視認することなく、今度は額に手をやった。すると今度はこめかみの辺りから生えているらしき2つの硬い感触を探り当てた。形は長さ5センチ程の少しまがった円錐形。形を把握しようと手で探っているとなんだかむずがゆいような感覚に襲われたのでいじるのをやめた。
・・・間違いない、自分自身から生えているようだ。
兎にも角にも自分の身体の状況を確認しようと【水鏡】の魔法を自身から少し離れた場所に全身が映るように発動した。すると映しだされていたのは、髪と眼の色が変わり、大きな羽と角をはやした自分自身の姿だった。
何故羽が生えている!?・・・なんか自分の思った通りに動かせるみたいだ。不思議と違和感が薄れてきた。なんなのだろうか?
ただ・・・何故私に羽と角が生えてきた上、髪と眼の色まで変わっているのか?
なにかが思い出せそうで思い出せない・・・モヤモヤすr・・・ッ!!
頭がッ・・・われる・・・ッ!痛い。いたい。イタイ。あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
・・・嗚呼そうです。思い出しました。
やつらを、ころさなければ。
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魔族化したレイ君です。
15分クオで申し訳ない;
ここまで読んでくださった読者様、ありがとうございます!
土日祝日は今後とも投稿出来ない可能性が高いというのを先にご報告致します。
誤字脱字矛盾点などをもし見つけられましたら、お手数をおかけしますが感想にて教えていただけると嬉しいです。