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Prologue1 日常崩壊と異変


初めまして。おはこんばんにちわ。

初めましてっていうと少し語弊があるかもしれませんがご挨拶をば一つ。


狐面と申します。

読み方はイナリです。読み方には突っ込まんといてください。

最近まで鬼火というユーザー名の別のアカウントで活動していましたが諸事情により

投稿していた小説を削除、今後はこちらのアカウントで活動することになりました。


さて、今回投稿させていただいた小説は前のアカウントで別の題名にて投稿しておりました小説のリメイク版となっております。ですが、主人公が変わっていないだけでもう原型をとどめておりませんので別物といってもいいかと思われ。というか別物といった方が正しい気がするのは気のせいではない。多分。


えっと、改めましてこの小説に興味を示し、このページまで進んでくださった方に感謝を。

拙いものではございますが、読者様の暇つぶしぐらいにはなれたら嬉しいです。


誤字脱字、矛盾点などを発見されましたら、お手数をおかけしますが感想にて頭の弱い作者にも分かるように教えていただけると大変助かります。


後、ブクマ、評価、誤字脱字矛盾点報告以外の感想もおまちしております!

していただけると作者のモチベーションアップになり、狂喜乱舞します。

 

長い前書きにお付き合いいただきありがとうございました。ここから本編となります。皆様がすこしでも登場人物たちを気に入っていただけたら幸いです。








ーーーードサッ


 少年の前に、赤黒いどろりとした液体を流し、銀と翠をまとった()()が倒れ込んだ。

同じ銀と翠をまとったエルフの少年ーーレイはその()()をつくりだした人族の鎧を着た男に向かって咄嗟に【フラッシュ】を目くらましに放ち、こわばって動かない自身の足を拳で殴りつけると立ち上がり、必死に走った。


(何故・・・何故なのですか!何故なにもしていない私たちの所まで奴らが・・・!?

父上も、母上も、妹のマリアも、村の者達も何故皆死ななければならないのですか!

そして何故私は逃がされたのだ?いくら【身体強化(フィジカルブースト)】を使用しているといっても

所詮は子供の足、奴らにとって追いつくのは容易な筈です・・・!)


 疑問ばかりが浮かんできてしっかりと機能を果たさない頭に、なにより普段から有事の際に皆を守れるようにと訓練を積んできたにもかかわらず、皆を守れなかった自分自身に苛立ちを覚えながら森の中を必死に逃げていると遂に恐れていた時が、やってきてしまった。

 草を踏み倒すガサガサという音と共に先程の男と同じ鎧を着た奴らが前方から出てきたのである。


(いつのまに回りこまれて・・・?!奴らに、この森の地理が把握出来ているというのですか!?

それに先程まで気配も、ましてや音や匂いもなかったというのに!それにもう包囲されている!

・・・まさか奴らの中に魔法師がいる?魔法師がいるならば可能か・・・。

・・・嗚呼、偉大なる森の神デメテルよ、貴方様が真に慈悲深き神であらせられるというのならば、

ならば、この私にッ憎き奴らに復讐する力をお与えくださいませッ・・・!)


「観念したか?坊主。余計な手間とらせやがって!お前たちエルフなんていう下等種族はなあ!

人間様におとなしく指図されてりゃいいんだ!お前の母親はキモチよかったがな!

俺様はいま気分がいい。直ぐ殺すんじゃあなくてしばらく遊んでから殺してやる。

嬉しいだろう?最後に俺様に楽しんでもらえるんだからよぉ!?ぎゃはははははは!」


 とリーダーらしき男が近づいてきた。


 神に祈りは届かなかった。もしや神などいないのか。

 せめて奴らに一矢報いようと、魔法を放つために魔力を集めようとした。だが、魔力が集まることはついぞ無かった。体内魔力を使い果たしていたのだ。

 レイは、()()した。絶望し、憎んだ。日常を破壊した奴らを。

そして何より、皆を守れなかった無力な自分自身を。


(---憎い。にくい。ニクイ。

奴らを、殺したい。いや、殺す。ころす、コロス・・・!

ヤツラヲコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!





               ----絶対に殺してやるッ・・・!----)




 その時、レイに変化が起きた。急にレイの周りの魔力が黒く可視化されたかと思うと、レイの身体に吸い込まれていったのである。それと同時に、風、いや漆黒の暴風がレイをつつむようにふき始めあっという間にレイは見えなくなった。レイの姿が見えなくなると同時にさらに異変がおきた。周囲がなんと凍り付き始めたのだ。


「なんだ!?なにが起こっている!?」

「殺せっ!早くそいつを殺しちまえ!」

「なんなんだ!コレがなにか分かるのなら教えろ!」

()()()だ!」

「はぁ!?魔族化だとぉ?!アレは宮廷魔法師レベルじゃねえとできねえ筈だぞ!」


 ーーー魔族化

本来莫大な魔力を持ち、魔力操作にも長けた者のみがなにがしかの拍子にヒトではない()()と化し、暴虐の限りを尽くすと言われている。

 何故レイが魔族化を行えたのか。行えてしまったのか。それはエルフという潜在的に魔力が高い種族にレイが産まれた事、さらにレイが物心ついた時から魔力操作の練習を行い、類まれなる才能と、なにより物心ついた頃から自分自身を厳しく律して生きてきた事により得たエルフの大人の平均を上回るレベルまで高めた操作能力。そしてレイが始めて抱いた憎しみ、絶望、怒りなどのとても強い負の感情。

 その魔力量、操作能力、感情の三つが揃ったがためにレイは7を数えたばかりという年齢にもかかわらず魔族と化したのである。
















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