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先輩  作者: 六々田
7/10

死ねない

自殺しようと思ったのは

もう何ヶ月も前のことだった。


飽きてしまった。もう、いいんだ。


今日会社から帰ったら、首を吊って死のう。そう決めて朝起きたら、


何故かとてもスッキリしていて。


最後の会社の会議も、思ったよりスムーズに進んだ。いつもしかめっ面してる上司にも褒められてしまった。


こんなにもすっきりするのか、

やっぱり俺は死んだ方がいいんだ、

何故か嬉しい気持ちになった。


死んで、また、産まれる。

そん時には幸せになれたらいい。


はやく死にたい。

そんなことばかり考えていた。


夜早く帰った。

さぁ、今宵はたくさん酒を飲んで楽しい気持ちで逝ってしまおう。

がちゃ、とドアを開けると


「かなや〜!おかえり!」


...ぁ?


「今日ご飯作りに来たんだ...!ぁ、食べてきちゃった?」


...ぁ、そうだ、


俺は


こいつのことが好きなんだ。

嫌いになれないんだ。


これじゃぁ...


死ねないじゃねぇかよ。


どうしたの、と首を傾げるそいつを


俺は今でも愛している。


「なぁ、憂。」

どっか旅行に行くか、と呟く


キラキラ目が光る憂。



なにもかもやめて、



どっか遠くの所で、暮らそうか。


2人で。

ハッピーエンドだよ

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